「神々の社、祈りの美」(原題:THE GATES OF SHINTO) @なら国際映画祭

2022-09-24 02:09:07 | 映画
念願のなら国際映画祭に参加!ではなく映画を観てきました。

しかも2作品。

ひとつは、日本の神社と神をテーマにした作品。もうひとつは、奈良の十津川村に住む人々の生活を映し出したドキュメンタリー作品。

本当は、一日中奈良にいて他の作品も観たかったのですが、夕方には家に帰らないといけない予定があったので、夕方にめちゃくちゃ魅力的なイベント?があったのですが、泣く泣く諦めておやつ時には近鉄電車に乗っていました。

実は、なら国際映画祭をやってることを知らなくて、たまたまYou Tubeを観てたらオススメに上がっていて、ちょうど今開催していることを知り、休みなのに時間がない。行ってすぐ帰るのもな~と思っていたんですが、

めちゃくちゃ魅力的な作品が午前中に上演されることを知り、それだけでも観よう!と決め奈良に行ってきました。

その作品が「神々の社、祈りの美」(原題:THE GATES OF SHINTO) です。

日本人が撮った映画(ドキュメンタリー)ではなく、フランス人の監督で親子三人で撮影された作品です。

映像の美しさは言うまでもないのですが、ぶっちゃけ、日本人より神道に造詣が深くいらして、しかも、たった25日で撮影したとは思えないくらい、日本の神社で行われている数々の祭事を映し出していて、この方たちめちゃくちゃ神様に呼ばれてるやん!?と思いながら観ていました。

残念なことに、コロナ禍で上映する機会が延期され、今回の初上映に至るまでに監督でもあるお父さんが亡くなられてしまったとのこと。

そんな思い入れのある作品が初上映される日がたまたま休み、しかも午前中の上映。神社好きの私自身もめちゃくちゃ導かれました!

しかも、取り上げられている神社が、ほぼ私も行ったことがあるところばかりだったので、更に驚きました。

ついこの間、さゆみ氏の「ガイズ〜」を観に博多に行ったときに、宗像大社の中津宮(大島)に行ったばかりなのに、その中津宮の宗像大社も取り上げられていたし、

伊勢神宮と出雲大社は天津神と国津神のトップだから取り上げられて当然なんですが、

熊野本宮大社、大神神社、上賀茂神社、私はまだ怖くて行けていない伏見稲荷大社、東京の有楽町駅や新橋駅近くの小さな神社、私のブログでは取り上げていないのですが、今年のお正月に行った諏訪大社、

そして、そして、数年前から計画を立てているのに、安いPeachとホテルを予約していたのに、キャンセルしないといけない事情ができてまだ行くことができていない高千穂神社と天岩戸神社…。なんと高千穂神社で能の奉納舞のシーンもあり。

めちゃくちゃ呼ばれてるやん!?としか思えないくらいの偶然に、それだけで感動!

ナレーションは亡くなられた監督自身だと思うのですが、その言葉やメッセージが、日本人以上に神道に造詣が深くて、内容も神様のお言葉としか思えないくらい神がかっていて、めちゃくちゃ来てよかった!私の大好きな奈良で、しかも初参加のなら国際映画祭で上映して頂き、しかも春日大社の近くの施設での上映だったので上映開始前にお参りできたし、

やはり、

めちゃくちゃ導かれてるやん!?としか思えなかった。

唯一つ残念だったのが、夕方から春日大社の宮司さんによる若宮神社の参拝に同伴できるというイベントがあったのですが、予定をキャンセルしようかどうかギリキリまで迷ったのですが、

その後に観た十津川村のドキュメンタリー作品が、

私一人だけの予定ならキャンセルできるけど、相手がいる予定なので自分自身の欲望のために相手に迷惑をかけられない、しかも試験勉強のお手伝いなので尚更迷惑かけられない、

貴重な参拝の機会だから日程をずらして貰おうかとも迷いましたが、そのドキュメンタリー映画が、目の前にいる人を助けることが優先だと教えてくれたので、そのまま帰ることにしました。

めちゃくちゃいい人みたいなことを書いてますが、私自身も俗物です。日頃の行いは良くない。自覚してます。

だから、何か病気したり怪我したり、トラブルに巻き込まれた時は、日頃の行いが導いた結果だと容認しています。良いことも悪いことも過去の行いの結果。こればかりは仕方ない。勉強しなかったから試験に落ちたと同じ。

というようなことも私自身にメッセージとして投げかけてくるような2作品でもありました。

話題を「神々の社〜」に戻します。

亡くなられたジャン=クロード・ルブチャンスキー監督が紡ぎ出す言葉が神がかっていて、神をGODと訳さず、そのままKAMI(神)と言っていて、翻訳家の方がアフタートークでも話されていましたが、日本の神様は西洋の神様と違うことをわざわざKAMIという言葉で使いわけてくれたことが、めちゃくちゃ有り難く思いました。

特に日本のお祭りは、根源的には五穀豊穣を祈る神事ではあるけども、稲穂に実るお米の一粒一粒が命をつなぐ源でもあるし、お祭りによって人々が集まるこの和(輪)こそが平和の象徴だと思うんよね。人々が集まることで楽しいこともある、その集まる目的が神様への祈りという崇高なものだから、まだ日本は他の国よりも平和で安全なんだよ。もちろんめちゃくちゃ安全ではないよ。

本来の人間の営みは、食べて、排泄して寝る。この単純なことだけど、食べるためには働かないといけない。それだけでなく子孫繁栄も大事。なのに、最近は特に金欲と性欲、妬み僻み嫉みが目立つ。それしかニュースにならない。こんなんじゃ、いつまでたっても平和は訪れない。

だからといって諦めるんじゃなくて、メッセンジャーはメッセンジャーとして発信する必要がある。説得力があるか否かは置いといて…。

日本は、昔から何百年も大事にしている文化を維持継続しているから、まだまだ日本人は捨てたもんじゃない。最近はめちゃくちゃ外国人が多くなってるけど、少なくとも私の周りにいる外国人は日本人より礼儀正しい。仲間同士でいる時は、めちゃくちゃよく喋ってるけどね。

もちろん地域差はあるけど、元々その土地に根付いた土地や環境の力というものがあって、目に見えない力で守ってくれているんじゃないのかと多くの外国人を見て思う。ま、数年後は分からないけどね。

私自身、全く日本史も日本の文化に興味なく学生時代を過ごしていたのに、まさかこんなに神社巡りのために日本国内を旅するとは思わなかった。

一応、私の前世、この数百年は日本人じゃなかった(らしい)のに、こんなに神社好きになるなんて!急にシフトチェンジされてたわ。

きっかけはやはり、縁組の神様の出雲大社だと思う。恋愛の縁組は全くないですが!望んでないから当たり前なんだけど(笑)

そこからの奈良との出会いが始まったので、世の中不思議なことだらけ。

なんてたって、私の住んでるところだと、奈良まで阪神電車で乗り換えなしで行ける。ぶっちゃけ、姫路も乗り換えなしだよ。阪神電車凄い!昔は梅田から須磨浦公園までだったのにね。

私自身、こんなに奈良を好きになるとは思わなかったよ。ま、それもこれも京都が人が多すぎるねん!藁

いつもながら、どうでもいいことばかり書いてますが、

そうそう、翻訳家の方が仰ってましたが、この作品を観てなぜ原題がTHE GATES OF SHINTOなのか。

日本には沢山神様がいて、色んな地域で色んな神様を祀っている。それぞに異なる神事がある。THE GATESは、門の複数形ではあるが、それぞれの地域の神社の鳥居という門をくぐって神様と対話する。

と同時に、出たり入ったりする門という意味だけでなく、神道入門の入口でもある。

音楽を担当された方が仰っていたように、この作品は、学校の生徒たちも観るべき作品だと思う。

その時は、何を言っているのか意味は分からなくても、大人になったときに潜在意識の記憶が蘇り、生き方を大きく左右していると思う。人間の脳って忘れているようで意外とちゃんと記憶に留めていることがある。ふとした瞬間や出来事で記憶が蘇って思い返すことがある。

小さいときの出来事や記憶が、大人になった時の正悪の判断の基準になることがあるから、小さい時に芸術などの美しいもの、日本の文化や教えに触れることは大事だと思う。

この作品は、映像的にもメッセージ的にも、また時間的にも、学校で上映するにピッタリの教材になると思う。

生活環境は日々変化する。自然も失いつつある。

昔の映画もそうですが、古ければ古いほど当時の景色が残っている。貴重な資料でもある。

失いつつある文化もフィルムの中では生きているわけだから、再現が可能になる。大切な資料でもあり記憶でもある。

若いうちに観ておくべきだと思うね。

今回は偶然というご縁で奈良に導かれましたが、来年もご縁でなら国際映画祭に導かれることを願ってます。


最後に、

最近私がはまっている神様が春日大社に御座すとは!





はい、瀬織津姫様でございます。龍神様です。またまた上賀茂神社に行ったときも御座したのでびっくり!実は出雲大社にも御座す。

私の中の3大御柱は、国常立命様、市杵島姫様、そして瀬織津姫様です。あと、諏訪大社の御祭神建御名方神(タケミナカタ)様が御座したら更にラッキーって思ってしまう。

春日大社の御祭神は、建御名方神様と名前が似ている建御雷神(たけみかづち)様。この建御雷神様は、その建御名方神様を長野の諏訪地方へ追いやった神様。

日本の神様は、ギリシャ神話の神様に似てめちゃくちゃ人間くさいよね。ギリシャ神話の神々もそうだけど、時々滑稽に思うようなことするから神様って感じがしない。だけど、いざと言うのときは、底知れぬパワーをお持ちだから侮れない。
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