宙組「カジノ・ロワイヤル」

2023-04-05 00:41:58 | TAKARAZUKA
小池先生、めちゃくちゃ愛ある脚本やん!!

まるで、ネバセグ初演の花ちゃんに対して愛がない!と私が書いたのを読んでくださったのか、

潤花、宙組に来て良かったね!真風君に出会えて良かったね!!

と心から思えるくらい小池先生の卒業する組子への愛だけでなく宙組への愛を感じる素晴らしい作品でした!

ま、ストーリー的には理解困難な社会情勢であったりするが…。ただの米ソの冷戦だけでなく、イギリスやフランス、そしてドイツ?そこに秘密結社?が絡んでくる…。

ぶっちゃけ、1回で理解できない組織の絡みではあったが、それを除いても小池先生の愛をめちゃくちゃ感じる作品でした!

本当に、小池先生、ありがとうございます!と言いたくなるくらい潤花への当て書きに感動してます。

もちろん、潤花だけでなく、当然ながら真風君にも花を持たせる脚本演出になっていたし、スッシー組長もしどりゅー君も魅力的な役柄だったし、小池先生の愛がいっぱい詰まっていました!

前評判を読んで、コメディーなんやーと思っていたので、全然普通にドラマだったからその反動でめちゃくちゃ感動してしまったよ!

そして、なによりショーのデュエダンがマジ泣ける!

めちゃくちゃ粋な演出してくれるやんかいさー!!

まさかショーでウルッとくるとは思ってなかったよ!

ということで、真風君、潤花、スッシーさん、しどりゅー君たちを含むたくさんの生徒たちが卒業されるサヨナラ公演を観てきました。

さすが小池先生、音楽のセンスがいい!時間の使い方が上手い!

そして、自作品をパロディーで使うなんて!キキちゃんもスッシーさんも最高!

まさか、イルカでラブソングを作るなんて!

どうしたんですか、小池先生???

(笑)

いやー、観劇レビューを読ませてもらって、お笑い場面がたくさんあると書いていたから、コメディー作品なんや〜と思っていたら、普通だった!普通に007やん!って言っても、「Die Another Day」しか観たことないんだけどね…(汗)

そして、宙組は長身さんが多いから普通にスーツが似合う!

普通にイケメンスーツ祭やん!眼福眼福!!

秘密結社?闇組織?が何者なのかストーリーはよくわかっていないから脚本がいい!とは書きにくくはあるが、

普通に、ル・シッフルにボンドの正体がバレバレであることにスパイ(情報部員)の機能果たしてないと思うんだが…。色々ツッコミどころというか、私の脳ミソでは1回で理解不能な内容ではあったが、

少なくとも、

ネバセグの延長線上にあるような世界平和を謳い、

宙組=ロマノフ王朝と言わんばかりに、過去の宙組作品の延長線上のごとく宙組に当て書きし、

そして、何より、真風君と潤花にピッタリなラブストーリーであったので、

色々よく分からないことだらけだったけれども、そんなことどうでもいいくらい、短い時間の中でたくさん見せ場がり、展開も早くて全然飽きさせず、

宙組の魅力を最大限に引き出した小池先生の手腕の巧みさ、

生徒に当て書きすることはあっても、組で当て書きしてくるなんて、

小池先生の生徒愛だけでなく宙組愛を感じる作品でした!

スキャンダルを逆手に取った人物描写であったり、そんなスキャンダルで潰れる宙組じゃないぞ!と言わんばかりの更に宙組の団結力や結束力を断固とさせるような脚本演出でもあったし、

そして、ちょこちょこ小池先生作品のパロディーをぶっ込んできて…、

まさか、花組でなくてキキちゃんで上演する気なのか!!??

キキちゃん&さくらちゃんでスカピン熱望!!!

生徒たちがめちゃくちゃ生き生きしてる、楽しんでいるのが伝わってきた。

世界情勢云々、組織絡み云々はさておき、世界平和を謳ったメッセージ性は、やはり、ネバセグを上演した宙組ならではの説得力がありました。

てっきり、イギリスとソ連の世界情勢と思っていたから、そこにアメリカもフランスも加わり、まさかのドイツ(厳密には異なる)も絡んでくるという有様に、ドイツまでお膳立てして下さりありがとうございます!と言いたくなった。今のドイツではなくかつてのドイツですが…。

個人的には、間違いなく私だけだとは思うが、ツバイシュタインという名前のセンスに感動した!(笑)

お芝居でも十分宙組の底力を感じるパワー溢れるシーンの連続だったのに、たった15分そこらのショーなのに、そこでもウルウルさせられっぱなし、感動しっぱなしで、振り付けの先生の愛も感じられてめちゃくちゃ良い!普通に良い!文句なく良い!

お芝居では、もうお年なのかな~と垣間見えるような役作りだったスッシー組長。きっと、しんどいから卒業するのかな~と思っていたら、ショーではまだまだ現役バリバリのダンスを見せつけてくれていて、いやいやいやいやいやいや、まだまだ辞めないで!!と言いたくなるくらいめちゃくちゃカッコ良かった!

そこからの真風君と潤花の大人のデュエダン。そして、まさかの銀橋からの…。

潤花、ほんまに宙組に来て良かったね!真風君に出会えて良かったね!と思える演出にウルウルしまくりでした。

トップ就任当初、色々言われたとは思うけど、真風君に出会い、真風君によって潤花の新たな魅力を引き出され、真風君の包容力と本人の努力によって、愛されるトップ娘役にまで成長したことにもう感慨ひとしおでございます!

潤花の苦手とする歌が作品ごとに成長していて、日々の努力がヒシヒシと伝わってきた。

潤花の最大限の魅力は飛びっきりの笑顔なんだけど、ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、潤花の初期の笑顔は歯が強調されて写真だと幼稚さがあったけど、今では大人で品がある笑顔を振りまいていてそのたゆまぬ努力にも感慨ひとしおでした。

そして、類稀な美しさ!作品ごとに美しさが際立ってきて、これぞ宝塚の娘役な圧倒的なオーラがあって、ヒロインになるために生まれてきたといっても過言でないくらい今回もめちゃくちゃ輝いてた!

役柄的にも、今回は宙組デビュー作の「アナスタシア」で演じたロマノフ家の血筋であるだけでなく、ネバセグのキャサリンの信念と被る、まさに小池先生の愛がいっぱいつまったオリジナルキャラクターであったし、まるでファッションショーのごとくヒッピー衣装からショーのドレスまでたくさんの衣装を着こなし、潤花の魅力が溢れまくっていた!

何度も何度も書きますが、

本当に本当に宙組に来て良かったね!!真風君に出会えて良かったね!!!

私はまだ潤花のデイジーを諦めていないので、初演は仕事でチケットを流してしまったから、是非とも東宝版ギャツビー再演熱望!!

真風君のジェームズボンドは、もう、立ってるのだけで絵になる!

007云々、ジェームズ・ボンド云々より、もう男役の真風涼帆を見てくれ!と言わんばかりのポスターもしかり、男役としての美学がスーツ姿から溢れまくってる!

ぶっちゃけ書いて申し訳ないが、潤花が宙組に組み替えにならなかったら、ずっと宙組を観てなかったと思う。フライング・サパはライビューで観させてもらったが、それっきりになっていたと思う。

縁あって再び宙組を観るようになり、ネバセグのジョルジュはまさに真風君への当て書きだったんじゃないかと思うくらいめちゃくちゃ良かったし、チケットが取れないと思っていたHigh & Lowも良かったし、今回はチケットは取れていたものの仕事で観れないと思っていたが運良く観ることが出来、真風君の役や男役の拘りがめちゃくちゃ伝わってくるボンドだった。マジ、カッコ良かった!

宙組は、何かとスキャンダルで矢面に立たされているが、そのスキャンダルをも逆手に取る宙組の団結力にも感動した!

ショービジネスは、良くも悪くも注目されてナンボ、惹きつけてナンボの世界。

大きなお金を動かすのに、いちいちイジケたり泣いてる暇なんてない。来るとこまで来たら、逃げ切れないなら、潔く立ち向かうまでのこと。

今の宙組にはスキャンダルを跳ね返す力がある!素晴らしい組だと思うよ!

いっぱいいっぱいパワーを貰ったよ!

実はあと1回観る機会があるのでその時また感じたことを書きます。