学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

群衆の中の不思議な空白感

2023-07-18 17:02:54 | 日記
 連日35℃前後の暑さが続く中、社会とは、人々の活動とは、などを考えた。まず一つ目は、我が家から徒歩5分未満のすぐ近所で大火事があった。先週の土曜日の深夜11時ごろからくすぶり始めた化粧品梱包会社の倉庫は翌日の日曜日も一日中燃え続けた。とにかくあたり一面に表現し難い嫌な臭いが立ち込めて、我が家から100メートルほど先の家々は風が運ぶ煙の通過道となり時々停滞する煙は本当に周りを“燻製状態”に陥れた。消防車とサイレン、消防士の人達の慌ただしさと、火事場の野次馬、そして警察官の交通整理、大混乱の現場で、一人一人が消えていく。消化活動は、少しは気温の下がった夜まで続けられ、何とか鎮火に漕ぎ着けた。
 もう一つ、炎天下での一大イベント、京都の祇園祭の熱気が全国に伝えられる。京都観光協会が今年始めた特別プレミアム席はなんと一席40万円。観光富裕層をターゲットに、お酒やおばんざいなども提供されるということらしい。祇園祭は僕も二度ほど見物に出かけたが、ただ人混みの中で喘(あえ)いでいただけの思い出しかない。みなさんのお祭りへの熱情に水を差すようで恐縮だが、少し大袈裟に言うと汗とホコリで首から身体中が砂をかぶった様な不快感だけが残った記憶がある。おまけに大阪への帰りの電車の混雑がこの不快感に拍車をかける。花火大会をはじめとして、僕が人出が多い夏のイベントや夏祭りを嫌うきっかけにもなったと思っている。周りの喧騒と群衆の中で気をつけなければ個々が踏み潰されていく。群衆の中でふと“興”が覚めて自分の中に「白け鳥」が鳴き始めるのはなぜだろう。(僕は陽気な性格だと思っているのに…)

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