学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

日米雪の寒暖差比較

2023-12-22 16:20:42 | 日記
 今年もまた寒波が日本列島を襲っている。テレビのニュースを見ていると北海道の留萌の大雪の混乱が映っていた。雪に隠れたバス停の表示板、身の丈ほどもある除雪された雪の壁の間を歩いて行く数人の人たち。トラックの立ち往生で車の列ができている道路など、雪国の生活は大変だなーと同情の念を隠せない。今日は近畿地方の北部に警報級の大雪が予測されている。そこで気がついたことがあった。日本では雪は迷惑な来訪者以外の何者でもないのだ。
 一方、アメリカでは大雪は歓迎されているとは言わないけれど、家に閉じ込められて暖炉の前での家族の団欒と温かいチキンヌードルスープ、クリスマスに雪がなくてはなどと言いながら、挙げ句の果ては “Let it snow 🎵”という歌があるように「雪は降らせておけ(気にするな)」的な雪との関わりである。恋人とワインでも飲みながら語らうひと時を雪がくれるといった具合だ。
 僕が新婚の状態でアメリカ生活を始めたのは確か1967年か8年、記録的な大雪がアメリカ東部の北から南にかけて襲った特別な年だった。大学の夫婦寮の前は広々と広がった丘陵地である。学校はじめ休みになった会社のせいでお父さんが子供とソリを楽しむ姿がそこかしこにあった。空港などの大混乱を尻目に、街の人はそんな状態を楽しんでいる節が見受けられた。とにかく悲壮感がないのだ。町の行政がしっかりと対応する体制をひいているのだ。島国と大陸というスペースの大小が日本との風情の楽しみ方に違いを生むのだろうか。僕はといえば、足跡がない誰も歩いていない真っ白い新雪を踏む独特の高揚感を一人静かに楽しんだものだ。