学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

本とドア、開けば何かが見えてくる

2023-10-27 16:42:23 | 日記
 スーパーへの買い物や近くの医院に血圧の薬をもらいにいくなど、毎日少なくとも何かすることはあるのだが、今日に限っては本当に何も予定がない。そんな日の予定は新聞の囲碁の対局を碁盤の上に再現しながら”ひとり時間"を楽しんだりするのだが、今日は読書日ということに決めた。今日から読書月間が始まることと偶然重なった僕の暇な一日のことを考えていると、「読書の秋」などと最初に考えた人は今日の僕のような心境の人だったのかもしれない。
 最近は大学時代の授業などに関する書籍から離れて、全く別の分野の本を楽しんでいる。例えば磯田道史著の『日本史を暴く』(中央公論新書)や『バカの壁』(新潮新書)で知られる養老孟司氏の一連の著書などである。今日はそんな系統のものからも離れて気楽に読める『47都道府県おんな一人で行ってみよう』(益田ミリ著、幻冬社文庫)を選んだ。本屋さんの入り口に山積みされていたから数日前に買ったものだ。女性に限らないだろうが、一人旅というのは誰にとってもなかなか難しいところがある。一人で入る食堂やレストランはなぜか勇気がいるし、泊まる場所だって旅館は場所によっては予約が難しいかもしれない。でもこの種の本はそばで女房の見るテレビがついていても読めるし、場面などいろいろ想像できる面白さがあって気楽である。本とは不思議な力を持っていて、読みたいという欲望を持っている人ならどんな人でも持ち合わせている想像力を刺激してくれるものだ。我々は実際にモノを見て触って学ぶことが多いように思うけれど、読むという行為によって理解という本当の学びの領域に入っていけるのである。