学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

秋は来年への準備の季節

2023-10-20 16:13:32 | 日記
 朝6時、庭に出てみると空気はキュッと身が引き締まるような爽やかさである。秋の空は青さが深く、まさに天高く…を実感できる雰囲気がある。僕の秋はこのブログにも何度も登場させた庭の二本の木犀(モクセイ:高さ約4.5m)とともにやってくる。二本というのは金と銀の対になった木犀である。早朝には特にあの香水のような甘い爽やかな香りをあたり一面に撒き散らす。金木犀の小さな花は橙色(だいだいいろ:赤みがかったオレンジ色)、銀木犀の方は真っ白に近いが薄い黄色が混じったような小さい花だ。翌年に向けて、たった一週間ほどの命なのだが道行く人は必ずといっていいほどちょっと見上げて匂いを嗅いで通り過ぎていく。汚染された空気の中では花を咲かせないといわれる敏感な木犀は秋の空気の素晴らしさを教えてくれている。
 木犀は常緑樹で他の色づく木々とは違って葉をある時期に限って落とすことはないように思う。それでも枯葉が根元に溜まるので年中掃除が少し大変である。家の庭から遠くに目を転じると、生駒の山の紅葉が季節の変化を教えてくれる。まだ時期は少し早いが紅葉する木々は人生を表現しているように感じる時がある。紅葉する木々の葉が自分の一生をそれぞれの色付けで終える様子に感動を覚える。木々は葉を落とすことで次の年、未来につながる断捨離を断行する。英語でAutumn leaves don’t fall. They fly.(秋の葉は落ちるのではなく翔び立つのだ)といわれることがある。詳しい解説は避けるが、これは洒落た言い回しで、"autumn も fall(落ちる)” も秋を表す単語だ。「終わりを美しく」、自然界では世代交代が本当に見事だといわざるを得ない。