水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

二月の詩(秋の蝶)

2015年01月31日 18時31分23秒 | 秋の俳句

              湖岸の春  守山市

   山頂へ馬の背越ゆる草の絮    惟之

   朝の日に翅すくごとく秋の蝶

   耳鳴りのごとくに響きちちろ鳴く

   秋日背に老爺床屋の出前受く

   吊皮の無き一両車紅葉映ゆ

   

   能舞台朽ちて枯葉の舞ふばかり  洋子

   枯葉散る土塀にのこる日の温み  美枝

   枯葉道有名人が消えてゆく     幸子

   歳重ね癌の告知や枯葉舞ふ    アイ子

   散り急ぐ枯葉箒をもて遊び     初枝

   老いてなお艶あざやかに枯葉舞う   秀子

   方丈の庵の跡や枯葉散る     惟之

                俳誌 嵯峨野 二月号(通巻第523号)より

 

   

  

 

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