湖岸の春 守山市
山頂へ馬の背越ゆる草の絮 惟之
朝の日に翅すくごとく秋の蝶
耳鳴りのごとくに響きちちろ鳴く
秋日背に老爺床屋の出前受く
吊皮の無き一両車紅葉映ゆ
能舞台朽ちて枯葉の舞ふばかり 洋子
枯葉散る土塀にのこる日の温み 美枝
枯葉道有名人が消えてゆく 幸子
歳重ね癌の告知や枯葉舞ふ アイ子
散り急ぐ枯葉箒をもて遊び 初枝
老いてなお艶あざやかに枯葉舞う 秀子
方丈の庵の跡や枯葉散る 惟之
俳誌 嵯峨野 二月号(通巻第523号)より
湖岸の春 守山市
山頂へ馬の背越ゆる草の絮 惟之
朝の日に翅すくごとく秋の蝶
耳鳴りのごとくに響きちちろ鳴く
秋日背に老爺床屋の出前受く
吊皮の無き一両車紅葉映ゆ
能舞台朽ちて枯葉の舞ふばかり 洋子
枯葉散る土塀にのこる日の温み 美枝
枯葉道有名人が消えてゆく 幸子
歳重ね癌の告知や枯葉舞ふ アイ子
散り急ぐ枯葉箒をもて遊び 初枝
老いてなお艶あざやかに枯葉舞う 秀子
方丈の庵の跡や枯葉散る 惟之
俳誌 嵯峨野 二月号(通巻第523号)より
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