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ぶどう畑と北アルプス 滋賀県知事賞 渡辺徳一郎
早春の安曇野。アルプスの山並に朝日が輝き、空は赤味かかった鈍色。山裾へ少しづつ影は移ろいて安曇平へ落ちつく。中央の木立からぶどう畑がゆっくりと迫ってくる。安曇野のすべてを知り尽くされた作者の構図だ。知事賞おめでとうございました。以下、他の受賞作品と数点を紹介します。
安曇野のぶだう畑の芽吹きかな 惟之
滝壺へ紅葉落ちゆく景色かな
時雨るるや湖族住しか古民家
「おこしやす」と簪(かんざし)揺れて初夏の展
春日差し受けて舟小屋屋根ふくらむ
星流るマッターホルンの夜明けかな
秋の色 朝日新聞大津支局賞 鶴田蓉子
舟小屋 京都水彩会奨励賞 宮下陽子
古民家 京都新聞滋賀本社賞 田川千代子
晩秋の武田城址 牧野昭良
おこしやす 長井博司
マッターホルンの夜明け 藤井照也
K公園沿いの公園 三石正弘
絵を見て俳句ができるなんて神業ですね。それもそれぞれの絵の本質を捉えて的確にその世界を言葉で表現することができるというのは驚きです。それもほうきさんの持つ豊かな感性がなせる技なんでしょうなあ・・・。絵しかそれもまずい絵しか描けない私には何ともうらやましい才能です。
今後ともご指導ください。渡辺徳一郎