水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

第74回響高槻句会

2010年06月18日 20時14分22秒 | 句会・吟行
                   近江路の麦秋

梅雨晴間の今日、響高槻句会がおこなわれました。バイク事故で肋骨6本折ってしまって皆に心配掛けた心太さん。2-3ヶ月は合えないと思っていましたが、回復の早さに驚き。久子さんが欠席でしたが、アマリリスの句は可愛い一句でした。本日の最高点はひろよしさんの路次地蔵の語部の句でした。次点はよう子さんの麦笛の句。相変わらずよう子さんすごいです。バイク事故の一句の心太さん。季語の夏霞がひったりでしょうか。心太さんの渾身の句です。本日の兼題は「五月雨」「栗の花」。すてひろさんの「龍のごと」は迫力満点でした。カツオ釣りの句も実感の溢れた敬子さんの俳諧風の楽しい句でした。

10点句 西日照り語部のごと路次地蔵 ひろよし
 9点句 麦笛や田と田を繋ぐ石の橋 よう子
 6点句 転倒のバイクあの日の夏霞 心太
 5点句 梅雨入りや四方の牛啼く口蹄疫 惟之
     五月雨や龍のごとなる山の道 すてひろ
 4点句 梅雨晴れや窓という窓開け放ち すてひろ
     麦秋や新幹線の通過音 惟之
     日輪に無言の行や花菖蒲 ひろき
 3点句 故郷は疎遠となりて栗の花 よう子
 2点句 コンバイン止まってをりぬ麦の秋 照子
天と地を繋ぎとめおり五月雨 洋子
 1点句 廃館の扉の前や夏落葉 洋子
     草の色ぽつぽつ見えて麦の秋 照子
     カツオ釣り黒い目玉のエビが餌 敬子
     天の川過ぎり帰還のはやぶさよ 惟之
     喧嘩した姉妹のごときアマリリス 久子
     素人が裁く危うさパンに黴 心太
     枇杷の実や現の夢の母ありて 久子
     五月雨や百度参りの石濡らす 敬子
     竹の皮脱ぎし片肌朝日さす 洋子
     紫陽花に雨脚繁くなりにけり よう子
     五月雨や一天一色何時果てる ひろき
     五月雨や古寺の庭陰善意傘 久子
                
      

コメント (2)
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