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水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

北野天満宮の梅見4

2011年02月28日 14時44分44秒 | 春の俳句
                  
ふるさとの酒利きにこよ梅白し 長谷川櫂
 
勇気こそ地の塩なれや梅真白 中村草田男

白梅や老子無心の旅に住む 金子兜太

梅白し紅引かぬ日は尼僧ぬき 坂口伸子

梅白しまことに白く新しく 星野立子

いつ見ても梅寂光の中にあり 川本臥風
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北野天満宮の梅見3

2011年02月26日 21時14分16秒 | 春の俳句
                   北野天満宮境内

 むめがかにのつとひのでる山路かな 芭蕉
 梅一厘一輪ほどの暖かさ 嵐雪
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北野天満宮の梅見2

2011年02月26日 20時59分09秒 | 春の俳句
                      北野天満宮梅苑

 梅が香や吸う前に息は深く吐け 石田波郷
 紅梅の紅の通える幹ならん 高浜虚子
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北野天満宮の梅見5句

2011年02月26日 19時13分33秒 | 春の俳句
「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春をわするな」の歌で知られる菅原道真をまつる北野天満宮にいってきました。昨年は雪で開花が遅れたが、今日は快晴に恵まれ、絶好の梅日和。境内は梅の香りが仄かに漂い、人が溢れました。開花ぐあいは白梅が7分~満開、紅梅が蕾~3分、枝垂れは2分咲きほどでした。

 撫牛の瞳やさしく梅開く 惟之
 撫牛の肌の艶やか梅香る
 青空や枝垂れて揺るる梅真白
 梅見びと広島焼きを頬張りぬ
 本殿に列なす人や梅固し

 梅二月ひかりは風とともにあり 西島麦南
 紅梅や熱はしずかに身にまとう 中村汀女
 

 
 
 
                                        
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四月の詩

2010年04月30日 13時56分38秒 | 春の俳句
                  彦根城にて

厳かに疏水をのぼる花の月 惟之
弁慶の引き摺り鐘や落椿
ポン菓子の釜音響く春の空
菜の花の畑で料理の試食会
くれないて燕ゆきかふ窓辺かな
不開門開きて見上ぐ春の空(東寺)
夕桜金堂うらの孔雀鳴く
この次ぎは百寿なりけり御開帳
誰も居ぬ花一面のベンチかな
公園の花一面に滑り台
天神のみんな笑顔や花の下
春愁や全イニングの記録断つ
火山灰の空港閉鎖春愁う
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湖南アルプス矢筈ヶ岳の岩鏡

2010年04月25日 09時40分19秒 | 春の俳句
                 岩鏡 湖南アルプス矢筈ヶ岳(562m)にて

2010年4月24日天気予報はお天気マークだったが、あいにくの曇り空。好天を信じて出発。コースは富川道出会い(10:00)-迎不動(10:20)-本願谷ー出合峠(12:00)-矢筈ヶ岳562m(12:30)-御仏河原(14:00)-富川道出合(15:00)。14716歩、7.1Kmの健脚コースである。新緑に映えて三つ葉つつじが全コースにわたり咲き誇っていて、思わず視線が向く。矢筈ヶ岳へは田上山では一番きつい。特に、出合峠から山頂へ急登は顎がでる。頂上の展望は木々が茂って良くないが、西には笹間の向うに音羽山連山、北の正面には堂山、琵琶湖、比叡・比良連山を見る。風が冷たく頬を突く。足元の岩鏡がきれい。昼食のあと出合峠まで一気に下りて、御仏河原、富川道の沢を下った。渓流に落椿が流れてゆく。
ブログはじめて900日となりました。今後ともよろしくおねがいいたします。

春の山むかし猟師の人と遭う 惟之
堰堤の高き水音つつじ燃ゆ
落ち椿入山禁止の柵の下
崩落の跡なまなまし春の山
マンモスの化石の如き枯木かな
山つつじ岩に染入て細と咲き
岩鏡湖はあちらと灯をともす


        
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花影のうつくしき

2010年04月08日 21時44分02秒 | 春の俳句
                  洗い堰近くの瀬田川沿いの桜並木

 山語る仲間たのしき花の陰   惟之
 花影に入り今生の美しき   西井琴子
 
 
              
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三月の詩

2010年03月31日 14時07分03秒 | 春の俳句
                    豊穣のあめつち  山口ももり

君子蘭聖火の如く咲きて落つ   惟之
散る間際おしべの長き君子蘭
引越しの馬車の記憶や春の雲
テーブルに菜花弁当置手紙
菜の花の畑で楽しき試食会
離れてはまた近づきぬ春の鳶
こんこんと音立て涌きぬ春の水
大壷に投げ込む光猫柳
撫牛の瞳やさしく梅ひらく
小さき沓揃えてありぬ雛の客
遠き日の積木遊びや雛の客
長短に鳴く鶯は親子かな
劇場の天上高き春おぼろ(京都水彩展 京都市美術館)
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彼岸さくら咲く尾山神社

2010年03月23日 18時24分30秒 | 春の俳句
                 彼岸桜咲く尾山神社境内(金沢市尾山町)

白無垢や花嫁衣裳の花衣  惟之

内掛けや母子二代の花衣

さくら咲く尾山神社の夕明かり 

桜咲くステンドグラスの夕明かり

夕桜三々九度の誓いかな

卒業の子ら溢れ来る挙式かな
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君子蘭

2010年03月03日 18時08分54秒 | 春の俳句
                    君子蘭 6F

 剣状の逞しい葉の間から伸びた橙黄色の花が総状に集まって咲く。季語は春二月。赤鉛筆の芯ような花芽が11月頃に葉間にぽつんと見られ、2~3ヶ月かけて花茎を伸ばしてくる。花弁の中心部が黄色で、周りの橙色が炎のように美しい。また、花粉を付けたおしべもぐっと伸びて意気がいい。落ちた君子蘭をお碗に活けても楽しい。
 
 壁炉焚く診察室の君子蘭 佐々木あきら
 朱の色に好き嫌いあり君子蘭 稲畑汀子

 赤き粒み月を掛けて君子蘭(らん)となる 惟之
 君子蘭ほむら咲き継ぐ聖火かな  
 君子蘭聖火の如く橙燃ゆる 
 パーミリオンビューの朱なる君子蘭
 散りぎわのおしべの長き君子蘭
 君子蘭おちて浮べし橙(とう)の舟
 花の名は誰が名づけし君子蘭 


 
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