暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

貞子3D

2013年09月20日 21時45分51秒 | 邦画>★
2012年/邦/英勉監督/石原さとみ 瀬戸康史 高橋努 染谷将太 高良光莉 山本裕典 田山涼成 高橋愛
2013年8月30日 フジ金曜プレステージ

【あらすじ】
鮎川茜(石原)は女子高の教師。ある時、彼女が勤める学校で、自殺を生中継した動画サイトの投稿映像が噂となる。しかも、その生中継を偶然見ていた人も亡くなったという。やがて、茜の教え子である典子が不可解な死を遂げ、さらに時を同じくして、各地でも同じような不審死が相次ぐ。警察は一様に自殺と断定するが、亡くなった人たちに共通するのは、死の直前に、ある動画を見ていたという事実だった……。そして、度重なる死の先に“貞子復活”を目論む男・柏田清司(山本)が関係していることを掴む刑事の小磯(田山)。そんな中、茜の恋人・安藤孝則(瀬戸)の身にも危険が迫る……。
<ムービーウォーカー様より引用>

な、なんじゃこりゃ。<貞子>というブランドキャラクターを使った、「リング」とはまったく関係のない粗悪ホラー。ホラーってカテゴリに入れるのもなんか、心情的に憚られるほどなんつーかその、ミーハー作品だね。いいの?鈴木光司は、中田秀夫はこれいいの?ねえ。
まず<動画>を媒体に選ぶところがミーハーだよね。みんな今どきビデオなんて見ないし、動画でしょ、スマホでしょ、ってとこがあざとい。
それから、色んなモニタ、大から小まであらゆるところから貞子さんが出てこようとする。これはギャグなんだよね?以前モーニングでいとう耐が連載していた「純喫茶のこりび」という作品には、今作で使用されていた様々な貞子ネタがほとんど描かれていたものだよ。著作権をいとう先生にお支払いしてあるんでしょうな!?
あとラストのモンスター群な…これはもう最悪。貞子さんの情緒も何もあったものではない。これで怖がらせようという思惑ならば、もはや貞子さんを利用しなくてよいではないか。「アルケニー3D」とでもしなはれ。しかも何これ。CGがチャチで、ちっとも怖くない。ゲーム画面見てるみたい。劇場3Dで見たら怖いのかね。人形が飛び出てくるだけだろうけど。
更に石原さとみの腕っぷしの強さとか、これ見よがしのイケメン起用だとか、ああもうホラーを侮辱するのも大概にしろっ。調子に乗って「2」とか作るんじゃないよ。しかも何<スマ4D>って。そういうの劇場公開用じゃないくて、遊園地のアトラクションとかにしてくんない?劇場マナーが下がるから。<4D>ってのは、配られたカードを指でコスって匂いを出すシステムなんだよ!「スパイキッズ」だけしか採用してないけど…。
しかしこのスマ4Dって、テレビ放送の時はどうするのかね。そこまでのことは考えてないのかな。つーか完全にデートムービー狙いなとこがまた腹立つわー。こんな日本に誰がした。
ところで、貞子さんは「0」において仲間由紀恵の姿を借りて不幸な一生を描かれ、完全ベビーフェイスに変換されたのではなかったのか。一体一連のリングプロジェクトは、貞子さんをどう扱いたいのだろう。死してなお弄ばれる貞子さん、なんて不幸なんだ…!
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