さあやってきました、2回目のマラソン大会。
よく晴れて、ちょっと肌寒いくらいの風は、まさに絶好のマラソン日和。
でも、雨続きですんごい練習不足だったので、完走できるのか一抹の不安もありました。
今回の参加者は、小学生の部と中学生の部、それに一般の部をあわせて、全部で400人くらいでした。
しかし驚いたのが
ボランティアとして参加した村民の皆様が、人口1500人くらいのうち、なんと350人もいたこと。
皆さんおそろいの黄色い上着を着て、訪れる人々を温かく迎えてくれました。
スタートまでにだいぶ時間があったので、そこいらを歩き回ったり、ちょっと慣らすために軽く走ってみたり。
駐車場問題だけが心配で早く出発したのですが、参加人数によってはそれほど急がなくても余裕があるんだな~と学習しました。
(今回の場所は早朝でも車で1時間以上かかったけど、次回の大会の場所は2時間30分くらいはかかるから)
この大きな旗は、フラフといいます。
そうこうしているうちに開会式が始まりました。
その後、まず中学生の部3.2キロがスタート。
男子が多い中、女子も数人いましたが、若いだけあってみんな速ーい!
その5分後、小学生の部2.3キロがスタート。
今にも上級生はまだしも、1、2年生でしょうか、コケそうな足取りでチョコチョコと走っていく姿は、とーっても可愛らしかったです。
そして、小中学生がみんな戻ってきたあと、いよいよ一般の部のスタートです。
初めてマラソン大会を見る方々がほとんどなのでしょう、スタート地点に続々とランナーが並び出すと
「まあー、こんなにたくさん走るのねえ」
とか
「今の若い子の服って可愛らしいわねえ」
などが聞こえてきます。
そうだろうなあ、私も前回の初参加のマラソン大会が、学校をのぞいて生まれて初めて見た生のマラソン大会だったけど、すんげえ数の参加者だなあ、って驚いたもんなあ。
ふむふむと思いながら、遅い私はほぼ最後尾に並びました。
さあいざ太鼓の演奏とともにスタート!
いきなり流れ出す水のように走り出すランナーの姿に、これまた
「うわーっ、速いねえ」
という声が。
うんうん、前半の集団は速いランナーばっかだから、そりゃビックリするよなあ。
余談ですが、今回の参加者は、7~8割が速いランナーで、残りが私のように遅いランナーでした。
それに気づいたのは、レースが始まる前に、体を慣らすために軽く走る選手を見ていたら、軽くのはずが、どう見ても私の全力疾走より速いのです。
それに、ランナー同士の挨拶を聞いていたら、あっちこっちの大会で会っている方々が多いんですよね。
もっとも外見(ウエアとか足の筋肉のつき方とか)も素人の私なんかとは全然違いますけどね。
さてマラソンに戻りましょう。
私はそんな速い流れに乗ることもなく、のんびりとマイペースでスタートの私でしたが、沿道の声援がたくさんあって、嬉しいやら恥ずかしいやら。
そう、私はこういう声援をいただくのがとっても照れくさくて苦手なのです。
しかし、結構な方々が並んで声援を送ってくださるので、軽く頭をぺこぺこ下げながら走りました。
薄雲広がる青い空
山々の新緑もまぶしく
川を流れるせせらぎ
小鳥はさえずり
田んぼには蓮華(れんげ)が咲き乱れ
道端には名も知れぬ可愛らしい草花がたくさんある
とっても素敵な山里のコース。
(すいません、そんなに素敵なのに、あいかわらず画像がないです…)
しかし、今回はランナーが少ないせいか、はたまた山あいのぐねぐねした道のせいか、気づけば前後にはぽつぽつとしかランナーが見えません。
最後尾のスタートは失敗でした。
周りに誰もいないと、自分のペースが速いんだか遅いんだか、さっぱりわからないので、うっかり速度を上げることもできません。
せめて中ほどに陣取っていたら、ペースメーカーとして自分の走りを引っ張ってくれるランナーさんが何人かいただろうに。
そしたらもうちょっと記録も伸びただろうに。
これも次回からの参考にしようと思いました。
しかし、さすがに大人数のボランティアだけあって、2~300メートルくらいの間隔に、必ず1人は立ってくれていて、それぞれに声援をおくって下さいます。
もっと山奥のコースに入ってから思ったのですが、立ってくれていないと、前後のランナーがほとんどいないので、この道であっているのか?とちょっと不安になるところでした。
そうこうしているうちに、5キロ付近にある第1給水所に着きました。
風は涼しいとはいえ、暑くなって喉がカラカラだったので、まさにグッドタイミング。
ボランティアのオバチャンが水ですよ、とくれたのを飲んだら、水の中に北川村特産の柚子がちょっと絞って入っているような味でした。
うん、ただの水よりはちょっといいかも。
ふたたび走り出す頃には、それまで苦しかった呼吸もすっかり楽になりました。
余談ですが、私は4~5キロくらいまでは、呼吸は苦しいほうなのですが、ある程度の距離をすぎると、普通に会話ができるほど楽な呼吸になるのです。
どういう原理でそうなるのかはわかりませんが、楽になるとわりと急な坂道を上りきったばかりでも、普通に会話ができるほどなので、これはとても助かります。
さて、またマラソンに戻りましょう。
このあたりまでは緩やかなアップダウンが続きます。
私は上りは同レベルのランナーだったら何人も抜けるほど得意なのですが(同レベルねあくまでも)、下りはどんなに緩やかでもとても苦手なので気をつけています。
やがて、一部折り返しのランナーとすれ違う区間に入りました。
すると、すでに数人がそこを通過したというのです。
速えええ!
驚く私の目の前に、次々とランナーが折り返してきます。
てくてく走る私から見たら、まるで100メートルを全力疾走しているかのような勢いで、みんな走っていきます。
ひょえええと思いながら、ぶつからないよう端っこをこそこそ走っていたら、前回の健康マラソンでも女性のトップだった60歳のかたが、小柄ながらも周りの男性ランナーに負けない勢いで通り過ぎていきました。
(今回もこのかたは女性のトップで、私より40分以上速かったです)
余談ですが、この女性トップのかたは、健康のためにと40歳でマラソンを始められたそうで、今ではあっちこっちの大会で上位入賞当たり前なのだとか。
私もマラソンを始めたのは42歳、このかたほど速くはならないと思いますが、その年代になっても頑張って続けていけたらなあと思います。
さてマラソンに戻りましょう。
ようやくじゃんじゃんすれ違っていたランナーと別コースになりました。
上って下って上って下ってまた上ってを繰り返し、ようやく第2給水所へ。
そこはマラソンのタイトルにもなっている中岡慎太郎館前ですが、まず冷たいおしぼりをもらいました。
首の後ろを冷やしながら、給水スペースに向かっていると、どこからか
「naumiさん、頑張れ~!」
というオッチャンの野太い声が。
ぱっと顔をあげると、道の反対側で参加名簿をもった、中岡慎太郎風の着物を着たどっかのオッチャンがいて(そういや開会式の会場にいたなあ)、どうやらゼッケン番号から名前を見て、みんなに声援をおくってくれているのです。
誰ひとり知っているひとがいない場所で、突然苗字を呼ばれて、そりゃ~もう照れくさかったです。
お礼をのべたあと、冷たいスポーツドリンクを飲み、また進みます。
するとここでアクシデントが!
給水所をすぎて、けっこうな下り坂をおりた頃、左足のふくらはぎの外側が痛くなってきました。
うっそーん!
ちょっと古いフレーズで驚いても、ここには前回のマラソン大会のような、エアーサロンパスを持った救護係はいません。
冷やすために冷たい谷川の水でもぶっかけたかったのですが、あいにくと山肌に水はなく、道路のはるか下にある川しか見当たりません。
困ったな~と思いながらも、所々で立ち止まって足を伸ばしたり、屈伸をしたりしてなんとか進みます。
そのうちにだいぶマシにはなりましたが、ちゃんとゴールできるのかドキドキしながら走りました。
途中、声援をおくってくれる数人のオバチャン達がいたのですが、ひとりのオバチャンが梅干の入ったでかいタッパーを持っていました。
(梅は疲れを回復させてくれる)
あれ、もらっていいのかな?
どうぞって言ってくれたら助かるんだけどな。
でも、オバチャンはただ持ってるだけで、なんのアクションもなかったので、私も黙って通り過ぎました。
うーん、次回そういう姿を見つけたら、自分から寄っていってもらおう。
もくもくと走っていたら、スタート地点近くで鳴っていた太鼓の演奏が遠くから聞こえてきます。
そして、最後の第3給水所でスポーツドリンクを2杯飲み干し、残り1.5キロをラストスパート!
んがっ、足が痛くてそうはいきません…。
やはり同じようにもくもくと走るしかありません。
そのうちに、民家が増えてきたので、またたくさんの沿道からの応援が聞こえてきます。
うわーん、やっぱ恥ずかしいなあ。
するとどっかのオッチャンからこんな声援が。
「奥さーん、もうちょっとだから頑張ってー」
ガーン!
そうか、ウエアは若い子風だけど、体型は3人くらい出産しましたか?っちゅーくらい腰の太いオバサンだからなあああ。
しかし、落ち込んでいるヒマはありません。
あの橋を肥えたら、じゃなかった越えたらゴールは目前です。
よし、もうちょっと…うわ~ゴール付近はすげえひとだかりだ~恥ずかしい~!
そして追い討ちをかけるように、こんなアナウンスが!
『○○○番のかたです~』
ぎゃーっ!
オイラのゼッケン番号読み上げてる~!
周りに何人かのランナーがいたら目立たないのに、ひとりでゴールだから思いっきり目立ってるじゃねーかよおおおお!
しかし、幸か不幸か、私の後ろから必死でダッシュしてきた地元の若造が、ゴール目前で私を追い抜いていったことに場が盛り上がったので、ちょっとだけしか目立たなくて済みました。
(私はダッシュする力は残ってなかったので、前回と同じくもくもくと地味にゴール)
ゴールすると、前回ほど足はがくがくしてませんでしたが、やはり左足の痛みはあります。
靴紐から計測チップをなんとか外し、スポーツドリンクをごちそうになったあと、ヨロヨロと記録証をもらいに行きました。
結果は、40代女子22人中19位で、タイムは1時間37分48秒。
前回のマラソンより400メートルほど距離は短いとはいえ、あのアップダウンの多い山道で、前回より2分近く短縮できたことは、新しいシューズのおかげもあると思いますが、我ながらよくやったなあ、と思いました。
荷物を置いている建物に戻り、着替えとお弁当をもらうための引換券を取りに2階の更衣室に上がろうとしたら、左足が痛くて上がれません。
手すりにつかまった腕の力と右足だけでなんとか上りきりましたが、おりられなかったらどうしよう~と内心ドキドキしながら、汗の塩でザラザラになった顔を拭き、汗だくの衣類も着替えました。
しかし下りは思ったほどでもなく、わりとスイスイ行けたのでちょっとひと安心。
もらったお弁当は、建物の敷地内にある植え込みやベンチがある場所で、ひとりもくもくと食べました。
その後、各賞(年代別の1~3位とか男性女性それぞれの総合1~3位とか最高齢の男女それぞれとか色々)の表彰式がありました。
そして、これまた一大イベントである、残った参加者のゼッケン番号による大抽選会が始まりました。
協賛してくれた企業からあれこれ集めた品物が、なんと110個。
会場に残っている参加者は、ざっと見たところ250人くらいでしょうか。
よーしよしよし、これくらいなら当たる確率は高いぞ!
そう鼻息荒く次々に引かれる番号を聞いていたのですが
何も当たらず
でした…。
うん、しょうがないね。
もともとクジ運はよくないし、私の横に立ってたどっかのニィチャンふたりも
「前後の番号はあったのに~」
と外れていたしね、うんうん。
その表彰式やらクジ引きなどの間に、屈伸運動を何回もしたおかげで、階段を上がれなかったほどの足の痛みもなくなり、駐車場まで重い荷物をしょって歩いていけるほどに回復しました。
帰りの車中でも、ベンチシートを利用し、信号や渋滞で止まるたびに左足を伸ばしたり、湿布はなかったけど頭痛用にとたくさん持っていった熱冷ましの冷却シートを痛い箇所に貼ったり。
そのおかげで、翌日の筋肉痛はほどんとなく、お使いでビルの4階まで階段をのぼってもちょっと痛いくらいで済みました。
クジの結果はともかく、今回のマラソン大会はとっても楽しかったです。
コースもアップダウンはあれど景色はとてもいいし、沿道の皆様の応援も恥ずかしかったけれどたくさんいただけたし。
来年もあったら絶対参加します。
また長々となりましたが、応援してくださり、また最後まで読んでくださってありがとうございます。
よく晴れて、ちょっと肌寒いくらいの風は、まさに絶好のマラソン日和。
でも、雨続きですんごい練習不足だったので、完走できるのか一抹の不安もありました。
今回の参加者は、小学生の部と中学生の部、それに一般の部をあわせて、全部で400人くらいでした。
しかし驚いたのが
ボランティアとして参加した村民の皆様が、人口1500人くらいのうち、なんと350人もいたこと。
皆さんおそろいの黄色い上着を着て、訪れる人々を温かく迎えてくれました。
スタートまでにだいぶ時間があったので、そこいらを歩き回ったり、ちょっと慣らすために軽く走ってみたり。
駐車場問題だけが心配で早く出発したのですが、参加人数によってはそれほど急がなくても余裕があるんだな~と学習しました。
(今回の場所は早朝でも車で1時間以上かかったけど、次回の大会の場所は2時間30分くらいはかかるから)
この大きな旗は、フラフといいます。
そうこうしているうちに開会式が始まりました。
その後、まず中学生の部3.2キロがスタート。
男子が多い中、女子も数人いましたが、若いだけあってみんな速ーい!
その5分後、小学生の部2.3キロがスタート。
今にも上級生はまだしも、1、2年生でしょうか、コケそうな足取りでチョコチョコと走っていく姿は、とーっても可愛らしかったです。
そして、小中学生がみんな戻ってきたあと、いよいよ一般の部のスタートです。
初めてマラソン大会を見る方々がほとんどなのでしょう、スタート地点に続々とランナーが並び出すと
「まあー、こんなにたくさん走るのねえ」
とか
「今の若い子の服って可愛らしいわねえ」
などが聞こえてきます。
そうだろうなあ、私も前回の初参加のマラソン大会が、学校をのぞいて生まれて初めて見た生のマラソン大会だったけど、すんげえ数の参加者だなあ、って驚いたもんなあ。
ふむふむと思いながら、遅い私はほぼ最後尾に並びました。
さあいざ太鼓の演奏とともにスタート!
いきなり流れ出す水のように走り出すランナーの姿に、これまた
「うわーっ、速いねえ」
という声が。
うんうん、前半の集団は速いランナーばっかだから、そりゃビックリするよなあ。
余談ですが、今回の参加者は、7~8割が速いランナーで、残りが私のように遅いランナーでした。
それに気づいたのは、レースが始まる前に、体を慣らすために軽く走る選手を見ていたら、軽くのはずが、どう見ても私の全力疾走より速いのです。
それに、ランナー同士の挨拶を聞いていたら、あっちこっちの大会で会っている方々が多いんですよね。
もっとも外見(ウエアとか足の筋肉のつき方とか)も素人の私なんかとは全然違いますけどね。
さてマラソンに戻りましょう。
私はそんな速い流れに乗ることもなく、のんびりとマイペースでスタートの私でしたが、沿道の声援がたくさんあって、嬉しいやら恥ずかしいやら。
そう、私はこういう声援をいただくのがとっても照れくさくて苦手なのです。
しかし、結構な方々が並んで声援を送ってくださるので、軽く頭をぺこぺこ下げながら走りました。
薄雲広がる青い空
山々の新緑もまぶしく
川を流れるせせらぎ
小鳥はさえずり
田んぼには蓮華(れんげ)が咲き乱れ
道端には名も知れぬ可愛らしい草花がたくさんある
とっても素敵な山里のコース。
(すいません、そんなに素敵なのに、あいかわらず画像がないです…)
しかし、今回はランナーが少ないせいか、はたまた山あいのぐねぐねした道のせいか、気づけば前後にはぽつぽつとしかランナーが見えません。
最後尾のスタートは失敗でした。
周りに誰もいないと、自分のペースが速いんだか遅いんだか、さっぱりわからないので、うっかり速度を上げることもできません。
せめて中ほどに陣取っていたら、ペースメーカーとして自分の走りを引っ張ってくれるランナーさんが何人かいただろうに。
そしたらもうちょっと記録も伸びただろうに。
これも次回からの参考にしようと思いました。
しかし、さすがに大人数のボランティアだけあって、2~300メートルくらいの間隔に、必ず1人は立ってくれていて、それぞれに声援をおくって下さいます。
もっと山奥のコースに入ってから思ったのですが、立ってくれていないと、前後のランナーがほとんどいないので、この道であっているのか?とちょっと不安になるところでした。
そうこうしているうちに、5キロ付近にある第1給水所に着きました。
風は涼しいとはいえ、暑くなって喉がカラカラだったので、まさにグッドタイミング。
ボランティアのオバチャンが水ですよ、とくれたのを飲んだら、水の中に北川村特産の柚子がちょっと絞って入っているような味でした。
うん、ただの水よりはちょっといいかも。
ふたたび走り出す頃には、それまで苦しかった呼吸もすっかり楽になりました。
余談ですが、私は4~5キロくらいまでは、呼吸は苦しいほうなのですが、ある程度の距離をすぎると、普通に会話ができるほど楽な呼吸になるのです。
どういう原理でそうなるのかはわかりませんが、楽になるとわりと急な坂道を上りきったばかりでも、普通に会話ができるほどなので、これはとても助かります。
さて、またマラソンに戻りましょう。
このあたりまでは緩やかなアップダウンが続きます。
私は上りは同レベルのランナーだったら何人も抜けるほど得意なのですが(同レベルねあくまでも)、下りはどんなに緩やかでもとても苦手なので気をつけています。
やがて、一部折り返しのランナーとすれ違う区間に入りました。
すると、すでに数人がそこを通過したというのです。
速えええ!
驚く私の目の前に、次々とランナーが折り返してきます。
てくてく走る私から見たら、まるで100メートルを全力疾走しているかのような勢いで、みんな走っていきます。
ひょえええと思いながら、ぶつからないよう端っこをこそこそ走っていたら、前回の健康マラソンでも女性のトップだった60歳のかたが、小柄ながらも周りの男性ランナーに負けない勢いで通り過ぎていきました。
(今回もこのかたは女性のトップで、私より40分以上速かったです)
余談ですが、この女性トップのかたは、健康のためにと40歳でマラソンを始められたそうで、今ではあっちこっちの大会で上位入賞当たり前なのだとか。
私もマラソンを始めたのは42歳、このかたほど速くはならないと思いますが、その年代になっても頑張って続けていけたらなあと思います。
さてマラソンに戻りましょう。
ようやくじゃんじゃんすれ違っていたランナーと別コースになりました。
上って下って上って下ってまた上ってを繰り返し、ようやく第2給水所へ。
そこはマラソンのタイトルにもなっている中岡慎太郎館前ですが、まず冷たいおしぼりをもらいました。
首の後ろを冷やしながら、給水スペースに向かっていると、どこからか
「naumiさん、頑張れ~!」
というオッチャンの野太い声が。
ぱっと顔をあげると、道の反対側で参加名簿をもった、中岡慎太郎風の着物を着たどっかのオッチャンがいて(そういや開会式の会場にいたなあ)、どうやらゼッケン番号から名前を見て、みんなに声援をおくってくれているのです。
誰ひとり知っているひとがいない場所で、突然苗字を呼ばれて、そりゃ~もう照れくさかったです。
お礼をのべたあと、冷たいスポーツドリンクを飲み、また進みます。
するとここでアクシデントが!
給水所をすぎて、けっこうな下り坂をおりた頃、左足のふくらはぎの外側が痛くなってきました。
うっそーん!
ちょっと古いフレーズで驚いても、ここには前回のマラソン大会のような、エアーサロンパスを持った救護係はいません。
冷やすために冷たい谷川の水でもぶっかけたかったのですが、あいにくと山肌に水はなく、道路のはるか下にある川しか見当たりません。
困ったな~と思いながらも、所々で立ち止まって足を伸ばしたり、屈伸をしたりしてなんとか進みます。
そのうちにだいぶマシにはなりましたが、ちゃんとゴールできるのかドキドキしながら走りました。
途中、声援をおくってくれる数人のオバチャン達がいたのですが、ひとりのオバチャンが梅干の入ったでかいタッパーを持っていました。
(梅は疲れを回復させてくれる)
あれ、もらっていいのかな?
どうぞって言ってくれたら助かるんだけどな。
でも、オバチャンはただ持ってるだけで、なんのアクションもなかったので、私も黙って通り過ぎました。
うーん、次回そういう姿を見つけたら、自分から寄っていってもらおう。
もくもくと走っていたら、スタート地点近くで鳴っていた太鼓の演奏が遠くから聞こえてきます。
そして、最後の第3給水所でスポーツドリンクを2杯飲み干し、残り1.5キロをラストスパート!
んがっ、足が痛くてそうはいきません…。
やはり同じようにもくもくと走るしかありません。
そのうちに、民家が増えてきたので、またたくさんの沿道からの応援が聞こえてきます。
うわーん、やっぱ恥ずかしいなあ。
するとどっかのオッチャンからこんな声援が。
「奥さーん、もうちょっとだから頑張ってー」
ガーン!
そうか、ウエアは若い子風だけど、体型は3人くらい出産しましたか?っちゅーくらい腰の太いオバサンだからなあああ。
しかし、落ち込んでいるヒマはありません。
あの橋を肥えたら、じゃなかった越えたらゴールは目前です。
よし、もうちょっと…うわ~ゴール付近はすげえひとだかりだ~恥ずかしい~!
そして追い討ちをかけるように、こんなアナウンスが!
『○○○番のかたです~』
ぎゃーっ!
オイラのゼッケン番号読み上げてる~!
周りに何人かのランナーがいたら目立たないのに、ひとりでゴールだから思いっきり目立ってるじゃねーかよおおおお!
しかし、幸か不幸か、私の後ろから必死でダッシュしてきた地元の若造が、ゴール目前で私を追い抜いていったことに場が盛り上がったので、ちょっとだけしか目立たなくて済みました。
(私はダッシュする力は残ってなかったので、前回と同じくもくもくと地味にゴール)
ゴールすると、前回ほど足はがくがくしてませんでしたが、やはり左足の痛みはあります。
靴紐から計測チップをなんとか外し、スポーツドリンクをごちそうになったあと、ヨロヨロと記録証をもらいに行きました。
結果は、40代女子22人中19位で、タイムは1時間37分48秒。
前回のマラソンより400メートルほど距離は短いとはいえ、あのアップダウンの多い山道で、前回より2分近く短縮できたことは、新しいシューズのおかげもあると思いますが、我ながらよくやったなあ、と思いました。
荷物を置いている建物に戻り、着替えとお弁当をもらうための引換券を取りに2階の更衣室に上がろうとしたら、左足が痛くて上がれません。
手すりにつかまった腕の力と右足だけでなんとか上りきりましたが、おりられなかったらどうしよう~と内心ドキドキしながら、汗の塩でザラザラになった顔を拭き、汗だくの衣類も着替えました。
しかし下りは思ったほどでもなく、わりとスイスイ行けたのでちょっとひと安心。
もらったお弁当は、建物の敷地内にある植え込みやベンチがある場所で、ひとりもくもくと食べました。
その後、各賞(年代別の1~3位とか男性女性それぞれの総合1~3位とか最高齢の男女それぞれとか色々)の表彰式がありました。
そして、これまた一大イベントである、残った参加者のゼッケン番号による大抽選会が始まりました。
協賛してくれた企業からあれこれ集めた品物が、なんと110個。
会場に残っている参加者は、ざっと見たところ250人くらいでしょうか。
よーしよしよし、これくらいなら当たる確率は高いぞ!
そう鼻息荒く次々に引かれる番号を聞いていたのですが
何も当たらず
でした…。
うん、しょうがないね。
もともとクジ運はよくないし、私の横に立ってたどっかのニィチャンふたりも
「前後の番号はあったのに~」
と外れていたしね、うんうん。
その表彰式やらクジ引きなどの間に、屈伸運動を何回もしたおかげで、階段を上がれなかったほどの足の痛みもなくなり、駐車場まで重い荷物をしょって歩いていけるほどに回復しました。
帰りの車中でも、ベンチシートを利用し、信号や渋滞で止まるたびに左足を伸ばしたり、湿布はなかったけど頭痛用にとたくさん持っていった熱冷ましの冷却シートを痛い箇所に貼ったり。
そのおかげで、翌日の筋肉痛はほどんとなく、お使いでビルの4階まで階段をのぼってもちょっと痛いくらいで済みました。
クジの結果はともかく、今回のマラソン大会はとっても楽しかったです。
コースもアップダウンはあれど景色はとてもいいし、沿道の皆様の応援も恥ずかしかったけれどたくさんいただけたし。
来年もあったら絶対参加します。
また長々となりましたが、応援してくださり、また最後まで読んでくださってありがとうございます。
お疲れ様でした
足の具合はいかがですか??
こういうとき、彼さんは応援に来たりするのですか?
足が痛むのに、車を運転して帰られたのかしら?とふと思ったもので。
でも、筋肉痛の回復具合が早いのがアスリートっぽいですよねえ。
やっぱすげー!
なんにせよ、着実にスキルアップされているようで、本当に感心してしまいます。
是非、このまま走り続けて、大会に出れば入賞当たり前なランナーになって下さいませ
足の痛みはすっかりなくなりました。
アホ彼は、応援どころか、私が出かける時はまだ寝てました(笑)。
私が自分の知らないところであれこれするのはちょっと気にいらないようで(自分も私の知らないところであれこれしているくせに、男としての器がちっちゃいヤツだから)応援する気もさほどないようですが、もし仮にあったとしても花粉の時期ですから外に出たがらないので、まあどっちにしてもこないでしょう(笑)。
かえってじっとしてるより、運転などで足をちょこちょこ動かしていたほうが、後で来る筋肉痛の大小が違ってくるのですよ。
次回は5月3日に、なんとハーフ(フルマラソンの半分)があります。
タイムより完走が目標ですが、これまた山間部のアップダウンの多いコースですから、いったいどうなることやら。
でも頑張ります。
読んでてハアハアしてきました。(笑)
いつか、東京マラソンに来てくださいね。
おねいさんのご希望の差し入れを持って応援に行きますから!
あああっ、いつか絶対行きたい東京マラソン!
しかし参加以前に最初の抽選の倍率が高すぎて、まずそこを突破するのが大変(笑)。
そういえば、更衣室で着替えている時に、どっかの50代後半から60代前半くらいのオバサマが、今年の東京マラソンに行ったと友達と話していたなあ。
しかも初のフルマラソンなのに、5時間ちょいで完走したそうで、すんごいなあ、と思いました。
いつか私も参加できたら、その時はヨロシクね!
昔は二人で骨盤体操すら続かないと
キャッキャお話してたのに、
いつのまにかランナーになっちゃいましたねー!!
naumiさんが遠くにいっちゃったよう。だはは!!
でもでも、すごいなー。本当に楽しんで走っているのが伝わってきますね♪♪
少しゆっくりして、また大会頑張って!!応援しています。
こっちにはアップルマラソンって大会がありますよー。
いつか走りにきてください!!
その時はうちの実家に泊まってね。
梅干と猫連れて応援に行きますから☆
そんで、叫ぶ!!naumiさあああん!
マラソンですか、頑張ったんですね^^
お疲れ様でした。
文章の初めから終わりまで、一緒に走ってる感じがしました。
naumiさんのマラソンにかける情熱?!も
ひしひしと伝わって来ました。
また次回も楽しんで走れますように
嗚呼懐かしの骨盤体操!(笑)
私はマラソンを始めて、大会に出るというような明確な目標がないと続けられないんだな~とつくづく実感しました。
しかし、ちっとも痩せず、腹まわりも全く引き締まらないのは何故?と毎日不思議に思います~(笑)。
アップルマラソンはやはり参加賞にリンゴが入るのかしら?
そういえばすっかり書き忘れていましたが、前回の健康マラソンでは参加賞としてお弁当とかドリンクとかあったんですが、その中に青森産のリンゴもあっておいしくいただきました。
いつか行ける機会があったら、遠慮なく泊まらせてもらいま~す(笑)。
本当はもっと画像があったら、アップダウンの感じや風景なども、もうちょっと雰囲気が伝わるかな~と思うので、次回はなんとか画像を増やしたいと思います。
今はタイムよりも完走が目標ですが、続けていくうちにちょっとずつ速くなれたらなあ、と思っています。
次回は5月3日、フルマラソンの半分のハーフマラソンですが、21キロも走れるのか、今からドキドキ。
でも頑張ります!