さて今年最後のマラソン大会がやってきました。
(今回もコース写真はあとで撮りました)
実は…今回は不安だらけの大会でした。
というのも、前回の大会から数日後、運動中に
(仮)軽い肉離れ
注※肉離れになったことがないのでわかんないから仮の名称
で、右足裏側を痛めてしまってたのです。
で、ちょっと良くなってきたな~と練習再開したらば、また痛みが…という状態だったので、今回は
練習ナシのぶっつけ本番
で挑むことに…。
(もし本番でまた痛めたとしても、次の大会予定は3月なのでゆっくり治せるので)
そんなこんなで、普段以上にドキドキしながら早朝に家を出たら
さぶい~!
気温3度で吐く息真っ白なうえに、車のフロントガラスが凍ってる…。
オイオイオイ、ただでさえ不安なのに
こんな寒い中走って大丈夫かオレ!
なんせ暖房つけて走行しているのに、どこからともなく冷気が入ってくるほど寒いのですよ。
美しい朝焼けにうっとりしつつも、現地に着いたら畑に霜が降りて真っ白なのにますますオイオイでしたね。
そんな中、受付に行くと、さぶいのにスタッフのオバチャン達がニコニコしながらお出迎えしてくれます。
で、もらったパンフレットをよく見たらば
この大会名に入っているタートル(亀)のように
軽いジョギング程度でのんびりと走ってください
という市長からのご挨拶が。
ほっほー、そういえば、この大会を主催する安芸市(タイガースファンならすぐわかる)には、安芸百走会(あきひゃくそうかい)という、100歳まで走ろう!がスローガンの走る会があります。
今回の大会の参加者は、男性は40歳から、女性は30歳からとなっておりますが、名簿を見ると60~70代はもとより、80代の方もちらほら。
名簿の最高齢は98歳!でしたが、今回は参加されてませんでした。
(完走した最高齢は89歳のジーチャンでした、スゲー)
うむうむ、これなら足に不安のある私でも、気楽にのんびり走れるわ。
そう安心しつつ、すごく寒いのでいったん車に戻り(会場と駐車場はちょっと離れている)、少々寝てからいざ開会式に。
驚いたのが、いくら37回も回を重ねているとはいえ、10キロ5キロのローカルな大会なのに、県外からの参加者がけっこういたこと。
過去の参加記録みたいなので見たら、北海道から沖縄まで、参加していない県なんて数えるほどしかありません。
どういうところがいいのだろう?と不思議に思いつつも、開会式も終わったので、いったん車に戻って着替え、体を温めるためにうろうろ歩き回ります。
(タイムを狙う速いランナーは、私からみたらとんでもない速さでアップのためにそこいらを走り回っていた…)
タイガース列車だ!
さあスタートの時間が近づいてきました。
スタートの先頭には、気合の掛け声をかける方がいて、例えば
「頑張るぞー!」
と言えば大半のランナーがこぶしを突き上げ
「オーッ!」
と応えるやりとりが数回ありました。
(私はなんじゃそりゃ!と、あっけにとられて突き上げるタイミングを逃した…)
ともかく、スタートです。
いや~ゆっくり走るランナーが多いのって、なんか嬉しい~。
練習の時くらいゆっくりのんびりペースでしたが、まわりに同じペースのランナーがたくさんいてくれたおかげで、足に不安があるのにとてもルンルン気分で走ることができました。
それにコースはアップダウンなどまったくといっていいほどない平坦な道。
なるほど、これなら年配の方でもゆっくり走れるし、またトップランナーなら自己記録更新のためにバリバリ走ることもできます。
しかし…そんなルンルン気分を吹き飛ばしたのは
北風、さぶい~!
そう、住宅地を走っている時は、寒いながらもまだマシでしたが、河川敷沿いの道路では、正面に見える北にある山から、それはもう冷たい風が容赦なく吹き付けるのです。
なんせ背中からは太陽がさんさんとあたっているのに、その暖かさにすらまったく気づかないほどでしたから。
絶好のマラソン日和だというのに、寒すぎる!
しかも風が強すぎて前に進まん!
そうかと思えば、折り返し地点をくるっと回ると、今度は正面から日差しが直撃で暑いのなんのって。
日焼け止めはがっつり塗りこんでいたのですが、翌日には少し顔の皮がむけ始めたので、メラニンが皮膚の下にたっぷり増えたかも…おそろしい。
そんな過酷な状況なのに、まわりのジーチャンバーチャンランナー達はそんなことはものともせず、マイペースながらもどんどん進んでいきます。
途中から、70代半ばかなと思うジーチャンランナーにずっとくっついて走りました。
若干背中が曲がりつつあるのに、かなり走りこんでいるのでしょう、遅いとはいえペースがまったく落ちません。
それに、前回の淋しい大会と違って、沿道にはたくさんの応援の方々がいてくれます。
野良時計といいます。
修理できる方が亡くなられたので、動かないままになっています。
ここにもたくさんの応援の方がいらっしゃいました。
おかげで私も自分のペースを乱すこともなく、また給水所以外では途中で一度も止まるなく、本当に楽しく走ることができました。
ゴールまであと数百メートルというところで、背中がすごく曲がったバーチャンランナー(多分5キロのランナー)がやや早歩きで歩いましたが、自転車に乗った係員のおにいさんが
「もっとゆっくりでもかまんきね (かまいませんよ、という意味)」
と優しく言いながら寄り添って進んでいるのが、この大会らしくてとても素敵でした。
ほんわかしつつも、足がもつれそうになりながらようやくゴール!
タイムは練習ナシだったわりには、ジーチャンランナーについていったおかげで、なかなか良かったです。
ちなみに、前を走っていたジーチャンランナーは私より1分近く早くゴールした80歳のツワモノでした。
うむ、これは見習わなければ!
ゴールすると、ミスなんたらのきれいなおねいさん(3人いたけど何のミスかわからず)が、完走の証しでしょうか、フェイスタオルをくれました。
それをおっさんのように肩に引っ掛けて、靴紐に結び付けてあるタイムの計測チップを外すために椅子に座ったら、近くにいた可愛い女子高生が
「外しましょうか?」
と、ささっとやってくれました。
ゴール後は疲れ果てて手にも力が入らないため、すぐには外せないのでとても助かります。
冷たいお水と、ちょうど飲みやすい温度になっている温かい生姜湯が美味しい~。
お弁当も今までで一番美味しかったのでパチリ。
左端の不気味な物体は、焼いたナスにあんかけがかかったもので、とっても美味しかったです。
(ちなみに生姜湯はゴール後とお弁当を食べたあとなど、合計で4杯も飲んでしまった)
閉会式の会場では、地元の方々による太鼓や踊りなどのイベントがありましたが、残念ながら車に戻ってお弁当を食べたので見られず。
イベントのあと、始まった閉会式では、連続出場20回、25回、30回、35回の表彰式がありました。
(35回の中には、とても仲良しのご夫婦もいらっしゃいました)
みんな表彰へ上り下りするのに、1段ずつじゃないとダメだとか、係員に手を引いてもらわないと上がれないようなジーチャンバーチャンばかりなのに、その歳でもゆっくりでも走れるってすごいことだな~と感心しました。
歳とってても、遅くっても、楽しく参加できる大会だからこそ、全国あっちこっちからたくさんの方々が参加し、また37回と長いこと続いているのでしょう。
だって私も
この大会は次も絶対参加する!
こんなに楽しいんなら、毎月でもやって!
そう思いましたよ。
楽しみが、ひとつ増えました。
ちなみにこちらが参加賞です。
Tシャツは今年は絵柄がなかなかシンプルで良いです。
タオルは完走した時のもので、ゆずドリンク(高知って必ずこれが付くの?と思われそう)に芋けんぴ(もう食べてしまってない…)、来年の干支の焼き物(安芸市は焼き物が盛んなので)でした。
皆様、応援ありがとうございました。
余談ですが、先日のダムの上のマラソン大会の記録表は、改善して欲しい点を長々と書いた手紙と一緒に無記名で返送しました。
こちらは参加する気がだいぶ失せていましたが、どう変わったかを確認するために来年も参加します。
ま、改善されてなかったら、それっきりですけどね~。