それは…
例えば、妹が運転する車の助手席に乗っているとします。
次の信号を右折しなくてはなりませんが、妹はそれを知らないので教えてあげねばなりません。
私はさっそうを手をあげて右側を指し示しながら、堂々と
「その信号を左に」
と言ってしまいます…。
もちろん、左折の時も「右に」と言ってしまいます。
妹は、最初の頃は戸惑っていましたが、ここ2~3年この状態なので、今では
『手を信じれば良い』
と理解してくれてます。
もちろん、自分で運転している時もあります。
いえね、曲がるのは間違えないんですよ。
最近は事故防止のために、自動車教習所ばりに「右よし、左よし、巻き込みよし、歩行者よし、対向車よし」などと口に出して確認しながら運転しています。
その時も、右を見ているのに「左よし」って出ちゃうんです。
逆からなら大丈夫かも、と左から見るようにしても、やはり「右よし」ってなります。
これを、正式名称ではないらしいですが、左右盲(さゆうもく)というそうです。
左右はダメなのに、上下は全く間違えないのも特徴のひとつです。
これが車に乗ってる時だけならまあいいや、ってとこですが、日常生活でもこうなるので、時々困ります。
例えば、健康診断で視力検査を受ける時。
Cみたいなのでどの方向に穴があいているかを言わないといけませんが、これがまた一苦労なんです。
もちろん、頭の中ではきちんと理解できていますから、膝の上でこっそり指先で右、左と指しながら、ちょっと見えにくいからどっちだろう風に「えーと」などと言いながら、ひと呼吸おいてゆっくり答えています。
(椅子に座って機械を覗くタイプなので、係員には気づかれない)
心底、ではないですが、そこそこ大変です。
それが影響しているのかどうかは定かではありませんが、交差点の歩行者用信号でもあれ?と思うことがよくあります。
まっすぐ行く方向の歩行者信号が赤から青に変わると思っていたら、実際には右側(もしくは左側)に曲がるほうの信号が青に変わるんです。
普通に考えれば、まっすぐの方向の車用の信号は赤で右折OKの矢印が出ているんですから、その次に左右の信号が青になるのは当たり前なんですよね。
でも、それも一呼吸おいて考えないと理解できないんです。
ネットで検索して、『左右盲』がヒットした時、あー、そうそう、これこれ、良かった私だけじゃなかったんだー!とちょっぴり嬉しくなったものです。
まあ、原因は不明だそうですので、治る見込みはなさそうですが、日々左右には気をつけて生きて行こうと思います。
余談ですが、先日新聞を見ていたら、アホ彼と共通の知人の名前が出ていたので
「その中段に出てる名前の、左側から4人目を見て」
と得意げに教えてやりました。
しばし記事を見ていたアホ彼が一言
「…右側から4人目でしょ?」
あああ~っ!
アホ彼には知られずにいたのに、ついにやっちまった~!
その後、私は左右を間違える云々を説明したのは言うまでもありません。
私よりも方向音痴なヤツに知られると、すんごく負けたような気分になります。
あいかわらず、なんじゃこりゃ~!なアホ彼の汚部屋ですが、朝日がよく当たるので、引き戸を開けると猫達は競ってここにやってきます。
モザイクかけても、ひでぇな。