naumiの日常

naumiと愛猫アリソン・キャメロン・立夏(りっか)【故なつ・うめ・みお】、そして同居人のアホ彼との日常

マラソン大会(3回目)

2010-05-10 18:48:46 | マラソン
すっかりご報告が遅くなってすみません。

さあやってきました、初めてのハーフマラソン大会。





ゴールデンウィーク真っ最中とはいえ、早朝は空いているので現地まで2時間ちょいで到着しました。

会場で受付を済ませ、更衣室に行ったら1組の母娘がいました。

ゼッケンをウエアに取り付けていたら、そのお母さんが話しかけてきました。

母「ハーフは何回目ですか?」

私「初めてなんです~」

娘「あっ、私も初めてなんです~」

母「私もハーフは久しぶりなんですよ~」

どうやらお母さんは何度も出ているらしく、聞けばコースはなかなか厳しいのだとか。

しかし私は、前回のアップダウンの多いコースを走りきったので、今回ものんびり行けば大丈夫だろう、と思いました。

着替えてシューズを履いていたら、ちょうど横で履いていたお母さんに

「随分走りこんでいるんじゃないですか?」

と聞かれました。

そらそうだよなあ、この高いシューズ見たら、ガンガン走ってるって私だって思うよなあ。

まさか普段は5キロがいいとこの走りはじめて半年の初心者ランナーとは思わないよなあ。

「いや~普段は街中の平地しか走ってないんで~アップダウンの多いコースってあまり経験ないんですよ~うふふふ」

と走りこんでいるのかどうかよくわからない曖昧な返事をしてしまいました。




さて、そうこうしているうちに、実家から両親もやってきました。

マラソン大会を生で見る機会なんてそうそうないので、一度見てみたかったとふたりともウキウキ。

今日は暑くなりそうねーなんてのんきに言っていたのですが、開会式で

『今日の気温は26度まであがるようなので充分体調に注意して…』

などと言われてしまったのです。



26度!

真夏日じゃないか!




でもまあ山ん中のコースなので、前回みたいに木陰も多かろう、とこの時はそのくらいにしか思っていませんでした。





スタート地点に並ぶ時、今回は中ほどに並ぶつもりでしたが、スタート10分前だというのに、すでにずらずら~っと並んでいたので、結局今回もほぼ最後尾になりました。

更衣室で一緒だった母娘も、私より2メートルほど前にいました。

さあいざスタート!




まずは商店街をぐるっと1周まわるのですが、この時点で思ったのは、むわんと暑い…ということ。

しかし走りながら、ここは建物が密集しているので、照り返しもあって暑いんだろうと、ここを抜ければ風も通るであろうと考えました。

やがて商店街を抜けて、民家から田畑がある場所を走ります。

そして、ふと前方のコースを見て驚きました。

まったく日陰のない、どこまで行ったらてっぺんなのか先が見えない、ぐねぐねとした上り坂が続いているのです。

どんくらいの坂かというと、中学生くらいなら自転車でなんとか立ちこぎで上りきりそうだけど、オバチャンだったらずっと押していかないと、しかも途中で押すの嫌んなっちゃうよ、くらい急なのです。

しかしそんな急な坂なのに、時々笑いながらずっと雑談を交わして走りながら上っていく男女のランナーがいたのには驚きました。

やっぱ鍛えているひとは違うなあ。

すでに坂の初めくらいから歩いているランナーもいます。

こりゃ~ゆっくりなら上れないことはないけれど、今日のこの陽射しと暑さと距離を考えたら、無理しないほうがいいのだろうか…などと考えながら、とにかくゆっくり上ります。

しかし、途中で歩くひとがぼつぼつ出てきて、しかもまだ2キロも来ていないのに、足を痛めたらしいランナーも出てきました。

よし、ここは無理をせず、とりあえず上りきるまでちょっと歩きもいれてみよう、と、私もレース中初めて歩くことにしました。

前回のマラソン大会は同じアップダウンのあるコースとはいえ、今回ほど高低差はありません。

(前回は高低差は70メートルくらいだったけど、今回は150メートルもある)

それに前回は最初の5~6キロはあまり高低差のない平坦なコースだったので、呼吸も足もすっかり慣れた頃に山道突入でしたから、ゆっくりとはいえ案外楽に上れたのかもしれません。

しかし今回は、ほんの2キロちょいで一気にすごい坂道に突入ですから、とてもじゃないけど初心者ランナーの私にはそんな力はありません。

ま、下りになったらまた走ろう…などとのんきに考えながらふと遠くを見ると、今上っている坂の2倍、いや3倍ほどの高さにある山道を、米粒ほどの大きさにしか見えないランナー達が、どわーっと走っていくのが見えます。

(多分5~6キロ付近)





えええええ!

もうあんな高さまで、しかもあんな距離まで行ったのかー!





私の周辺にはなんとか走っているもののヨロヨロしていたり、もちろん歩いているひとばかりなので、素人とトップランナーというのはこうも違うものか…と改めて驚きました。

走ったり歩いたりでなんとか坂を上りきると、係の方が

「ここを下ると給水所があるからね~もうちょっとだよ~」

などと応援してくださってます。

えっ、3キロくらいなのにもう給水所!?

そういや21キロなのに7ヶ所もあるっていってたなあ。

その時はあまりにすぐなので驚いたのですが、のちにたくさんあってありがたい~とすごく思いました。

やがて坂を下って行くと

「頑張ってくださ~い」

とたくさんの若い声が聞こえてきます。

給水所に近づくと、地元の中学生がボランティアで水とスポーツドリンク、それにスポンジのお接待をしてくれてます。

スポーツドリンクをもらいに近寄ったら、まだ私より背の低い可愛い男子が

「頑張ってください!」

と元気よくくれました。

あらま~オバサンちょっと照れるなあ。

スポンジもひとつ頂き、腕や首を冷やしながらぼつぼつ進みます。




そう、ここからもアップダウンが多くて、まさにぼつぼつなのですよ。

あのトップランナー達が疾走していた高さまでは、まだまだ到達しません。

下りはなるべく走り、上りは歩きですが、できるだけ大股で上るようにしました。

このあたりから少しは木陰も増えましたが、それでも熱気が漂います。

前後のランナーも走ったり歩いたりなので、抜きつ抜かれつといった、すんげえレベルの低いデットヒートを繰り返しながら、また次の給水所にたどり着きました。

とにかく脱水症状にならないよう、たっぷりドリンクを頂き、スポンジも両手で持てるよう2個もらいました。

というのも、1個だとあちこち冷やしていたらすぐに水分がなくなってしまいます。

途中で田んぼに引くちいさな水路の水に浸して水分補給したのですが、それでも足りません。

それに走っている時は手のひらがすごく暑くなるので、濡れたスポンジを握っていると少しですが涼しく感じるのです。

その後はすべての給水所で冷たい氷水に浸されたスポンジを2個ずつもらったのですが、これがあとでちょっとした失敗に繋がりましたが、それはのちほど。

注※使い終わったスポンジはそこいらに投げ捨てたりせず、ちゃんと給水所そばのゴミ入れに入れてます。




やがて7~8キロ付近まで来た時、前方から係の方が乗っているバイクがやってきて

「先頭ランナーが来ますので左によってくださ~い」

と言います。




えええええ!

もう戻ってきたのか!





すると目の前に、あっという間に先頭ランナー(ひとりでした)がやってきて、向こうは上りだというのにすごい勢いで去っていきました。




速ええええ!




少し行くと、どんどん折り返しのランナーが戻ってきましたが、まあみんな速いこと。

さすがに急な上り坂では若干スピードも落ちて苦しそうでしたが、それでも私の全力疾走くらいの速さで去っていきます。

そのうちに女性ランナーのトップも戻ってきました。

今回も高知からは60歳なのにトップクラスの速い女性ランナーも参加していましたが、今回は若い女性がトップでした。

(その方も数名の女性ランナーが通過したあとで元気よく走ってくるのを見かけました)




ようやく折り返し地点に到着。

そこにも給水所があったのでひと呼吸入れて、残り半分のスタートです。

折り返しをすぎて数百メートルくらいの所で、更衣室で一緒になったお母さんが走ってきました。

娘さんは?と訪ねたら、先に行ったよ~とのこと。

もしかして私より速かった?と思いながら走ったのですが、そのお母さんのあとには誰もこなかったので、どうやらお母さんは最終ランナーのようでした。

よし、私も頑張ろう!と気合を入れてみたのですが、呼吸は苦しくないものの、足が思うように動いてくれません。

へろへろと走っている中で



ああ、今回のレースは本当にキツいんだ…



と感じたのは、途中脱水症状か何かで倒れて救護されている男性ランナーを数名見た時でもなく








2回ほど



自分の意識が



飛んだ時







でした。

いや飛んだといっても、一瞬ふっ…と気が遠くなったくらいですが、さすがにこれはやべえ!と思いましたね。

なんせ山奥の道ですから、ガードレールがない場所もたくさんあります。

もしそんな所から斜面につっこけても、そのまま意識がなかったら当分誰も助けにはこないでしょうからね。

ちなみに、レースが行われた町は山に囲まれた盆地でもあったので、この日は噂ですが





28度




まで上がったそうですから、意識が飛ぶくらいのことがあっても不思議じゃないのです。

いかんいかん、とスポンジの水を頭からかけたり、首筋から背中に冷たい水を流したり、太ももを濡らしたり、ちょっと痛かった膝周辺を濡らしたりと、気合を入れながら走りました。

しかし、途中からなんだか背中に悪寒が…。

どうやら冷たいスポンジで全身を冷やしすぎたらしく、レースが終わって帰る頃にはすっかり風邪をひいてました。

我ながらそんなアホな話があるかい!とツッコミたかったです。

(今回は膝は若干の痛みはありましたが、すぐにほぐれてきたのでホッとしました)




さてマラソンに戻りましょう。

折り返しを過ぎて中ほどまで来た頃でしょうか、急に空腹を覚えました。



しまった!

今日は塩飴持ってこなかった!




実は過去2回はウエストポーチを装備し、その中に塩飴や携帯電話などを入れていました。

しかし今回は暑いのと、レース中は携帯のカメラでの撮影もするどころじゃなかったし、塩飴にしても前回の時に1個食べただけ(単にしんどかったので気晴らしに)だったので、別にいっか~と持っていなかったのです。

(ウエアにはポケットもないので手ぶら状態)



スタート前には充分食事もしていたのに、さすがいやしんぼな私!



などとセルフツッコミをしてもしかたありません。

なんとか給水所まで頑張り、どっさりスポーツドリンクを飲んで空腹をごまかしながら進みます。




やがて、最後の急な上り坂にやってきました。

へろへろと歩いて上っていたら、途中にいた係のオジサンが

「あともうちょっと上ったらそこからはずっと下りだからね、頑張って」

と言ってくださいました。

単に頑張って頑張って~と応援されるよりも、このように具体的に言ってもらえると、気分的に全然違います。

やがて坂を上りきると、そこからずっと下りです。

とはいえ、すでに足は疲れきって思うようには動かないので、まだまだゆっくりと進んでいきます。

このあたりまで来ると、ぼつぼつしか居ませんがほとんどが疲れきって歩いているランナーばかりだったので、へろへろとはいえなんとか走っている私は、おかげで数人を抜くことができました。

見ると、ゴール近くの建物の屋根が遠くに確認できましたが、そこまでは直線ではなく、ぐるっと遠回りなのでなかなか近づきません。

疲れている時は、かえって山道のように先が見えないほうがまだ気力がわくかも…と個人的な意見ですが思いました。

歩いたり走ったりで、なんとかゴールが見えてきました。

そこには拍手とともによくやった~と声をかけてくれる両親の姿が。

しかし、空腹でへろへろな私は、感動して涙をながすのではなく





『ああやっと何か食べられる~』




しか思いませんでした、ハハハ。

なんとかゴールし、記録証を頂いたのですが、タイムは2時間51分55秒。

タイムリミットは3時間だったのでまあギリギリってとこですが、それにしても時間かかりすぎ~とガックリ。

いくらこれほどの難コースと知らなかったとはいえ、途中で歩く距離が長すぎました。




そういえば、途中で折り返してきたどこかのオジサンランナーが、私の数十メートル前を歩いていたランナーに

「歩いてちゃダメだよ~走らなきゃ~」

と言っていましたが、確かに歩きにきたのではないのです。

走りに来たのに、なんで私歩いているんだろう…と自分が言われたわけじゃないのに、いかんなあとつくづく思いました。

しかし、それが今の私の実力。

そのことをものすごく思いしらされた大会でもあったので、苦しくてしんどかったけど、参加して本当によかったと思いました。



今後の課題は、どんな急な坂道でも、たとえゆっくりでも歩くことなく走りきる力をつけねば!ということに決定です。

次の大会は秋を予定してますから、それまでに頑張るぞー!

しかし、疲れきった体に、2時間以上のひとりきりの運転は疲れました~。

途中3ヶ所で睡眠休憩を取りながら帰ったので、実に3時間以上かかって帰宅。

へんてこな風邪もあって、その夜と翌日は具合が悪くてずっとうなってましたが、筋肉痛もあったので連休で助かりました。




余談ですが、私がスタートしたあと両親は近くでやっているダム祭りでも見に行こうかと思っていたようですが、ちょっとそこいらをうろうろしているうちに10キロ、5キロのランナーやハーフのトップランナーが戻ってきたので、物珍しいとそれらを見ていたそうです。

速いランナーは、まさにテレビで見るマラソン選手のように速いですからね。

その中に、今にも倒れそうにヨロヨロと走ってくるランナーがいたそうですが、ゴール数メートル手前で横座りのような姿勢で倒れこんだそうです。

すぐに酸素吸入などの救護措置が取られたそうですが、人だかりもあってその後そのランナーがちゃんとゴールできたのか、はたまた救急車で運ばれたのかよくわからなかったそうです。

そんな日常見ることのない光景や、中年になったとはいえ娘の走る姿など今までに見たこともないことばかりでかなり楽しかったようです。




長くなりましたが、応援してくださり、まだ読んでくださってどうもありがとうございました。




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4 コメント

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Unknown (クルタ母)
2010-05-10 21:15:05
お疲れ様でした~
何だか今回はなかなか大変そうでしたね!
距離が伸びたこともあるのでしょうけど、アップダウンがあるとやはり体力の消耗度合いが違うんでしょうねえ。
なるほどと思ったのは具体的な応援が嬉しいというところ。
確かに、そうですよねえ。
もちろんがんばれって言う応援も嬉しいのでしょうけど、このあとは下りだから、がんばってといわれる方がいいだろうなあと思いました。
私もご両親のようにずっと観戦していると思います。
私の両親がそれこそマラソンや駅伝をテレビ観戦するのが好きで、実家にいる頃は私も観てましたもの。
今は箱根くらいしか観ないけど、意外にドラマがあって楽しいもの~
実際観戦したら私もずっと観てるだろうなあ。

長々とすみません。

まずはお疲れ様でした。
ゆっくり休養なさって秋の大会に備えて下さいませ
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うーん (ぺもぺも)
2010-05-10 21:21:57
またもや、読んで走った気分になりました。
いやー、ホントすごい!
やってみたいと言うのは簡単だけど、それを実行できるのがすごいと思います。

私は、室温26℃の部屋で寝てて「こんなに暑い中、走れるわけがない」って考えるくらいダメ人間です。
最近は毎日1時間は歩く努力はしてますが・・・。

明日は19時までに夕飯の支度を終わらせます!(笑)
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クルタ母さま (naumi)
2010-05-11 09:01:26
ありがとうございます。
長いコメントも大歓迎です(笑)。

マラソンは寒い冬に多い理由がよくわかる大会でした。
それでもトップのかたは、あの暑い中確か1時間19分くらいでゴールですから、本当にすごいことです。
沿道で声援を送ってくださる方々も、今回は暑かったので大変だったろうと思います。
本当にありがたいことです。
私も箱根は毎年欠かしませんが、マラソンを始めてから初めて見た今年は、ランナーのフォームやシューズなどをチェックしたりと、例年よりじっくりと見ましたね(笑)。

次回はもうちょっと良い成績をご報告できるよう頑張ります!
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ぺもぺもさま (naumi)
2010-05-11 09:14:19
ありがとうございます。

よもやあれほど暑くなろうとは夢にも思わず(笑)。
うちの実家並みの山奥の町だったので、もっと涼しいのを期待していたけれど、よそのお母さんに聞けば毎年この頃は暑いんだとか。
来年、リベンジできたらいいな~とは思っているけれど、それまでに体力をつけねばね。

1時間歩くって、実はすごく大変なことなのよ。
だから努力してるとはいえ、実行してるのはすごいと思います。
お互いに少しでも長く続けられるよう頑張ろうね。

我が家も今宵は準備も簡単、食べながらでも見やすいカレーにでもするつもりです(笑)。


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