みなさま、お元気ですか?
厳しかった冬も過ぎ、我が家の庭には、薔薇、紫蘭、ジャーマン・アイリスと
賑やかに春の花が、咲き競っています。
その中でひっそり咲いてくれた花があります。
勿忘草(わすれなぐさ)です。
2年ほど前に知人からいただいたき、移植したのですが、今年、やっと咲いてくれました。
この花の名前はドイツでは「フェアギスマインニッヒト(Vergiss-mein-nicht)」と呼ばれ
ドイツの詩人ウィルヘルム・アレントの下記の詩が有名です。
Ein Blumchen steht am Strom
Blau wie des Himmels Dom
Und jede Welle kust es
Und jede auch vergist es
ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみずあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく
(上田敏訳「海潮音」より)
また、この花には次のような伝説が伝えられています:
昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、
誤って川の流れに飲まれてしまう。
ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで!)」という言葉を残して死んだ。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
花言葉「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来します。
悲しい話ですが、とてもロマンチックですね。
さて、東日本大震災から、3年が経ちました。
ルドルフならず、多くの人々が津波に飲み込まれ、亡くなられました。
6月に東北大学で開催される「日本口承文芸学会」では、
「災害と口承文芸」というテーマでシンポジウムが行われます。
次の公開講演もありますよ。
「災害の経験を伝える」活動の最新動向 ― 災害かたりつぎ研究塾の合宿活動をもとにして ―
東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔
「語り」「聞く」という営みについて ― 東日本大震災の波をくぐって ―
民話採訪者・みやぎ民話の会顧問 小野和子
震災被災地にみる死者と生者の接点 東北大学大学院 鈴木岩弓
もちろん、瓜子姫、桃太郎、眠り姫、河童伝説などにつての興味深い研究発表もありますよ。
詳しくは次のサイトをご覧ください:
大会プログラム
ご都合つけば、みなさまも、思い切って参加されませんか?
では、みなさま、来週末のまた、ブログでお会いしましょう!
厳しかった冬も過ぎ、我が家の庭には、薔薇、紫蘭、ジャーマン・アイリスと
賑やかに春の花が、咲き競っています。
その中でひっそり咲いてくれた花があります。
勿忘草(わすれなぐさ)です。
2年ほど前に知人からいただいたき、移植したのですが、今年、やっと咲いてくれました。
この花の名前はドイツでは「フェアギスマインニッヒト(Vergiss-mein-nicht)」と呼ばれ
ドイツの詩人ウィルヘルム・アレントの下記の詩が有名です。
Ein Blumchen steht am Strom
Blau wie des Himmels Dom
Und jede Welle kust es
Und jede auch vergist es
ながれのきしのひともとは、
みそらのいろのみずあさぎ、
なみ、ことごとく、くちづけし
はた、ことごとく、わすれゆく
(上田敏訳「海潮音」より)
また、この花には次のような伝説が伝えられています:
昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、
誤って川の流れに飲まれてしまう。
ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで!)」という言葉を残して死んだ。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
花言葉「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来します。
悲しい話ですが、とてもロマンチックですね。
さて、東日本大震災から、3年が経ちました。
ルドルフならず、多くの人々が津波に飲み込まれ、亡くなられました。
6月に東北大学で開催される「日本口承文芸学会」では、
「災害と口承文芸」というテーマでシンポジウムが行われます。
次の公開講演もありますよ。
「災害の経験を伝える」活動の最新動向 ― 災害かたりつぎ研究塾の合宿活動をもとにして ―
東北大学災害科学国際研究所 佐藤翔輔
「語り」「聞く」という営みについて ― 東日本大震災の波をくぐって ―
民話採訪者・みやぎ民話の会顧問 小野和子
震災被災地にみる死者と生者の接点 東北大学大学院 鈴木岩弓
もちろん、瓜子姫、桃太郎、眠り姫、河童伝説などにつての興味深い研究発表もありますよ。
詳しくは次のサイトをご覧ください:
大会プログラム
ご都合つけば、みなさまも、思い切って参加されませんか?
では、みなさま、来週末のまた、ブログでお会いしましょう!