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TSI かぁ・・・

フォルクスワーゲンが用意する1.4リッタースーパーチャージャー&ターボチャージャーエンジンである「TSI」の話。

「ゴルフGT TSI」の発売1ヶ月前頃から、
「今度のTSIエンジンはどうですか?買いですか?」
というメールや質問を頂いている。多くが真剣な質問で、多分ディーラーの営業から薦められて、その存在を知ったようだ。まぁ、勘のいい自動車雑誌読者なら、あれだけ「VWのTSIのティザー記事?!」が昨年多かった訳だから、全車種導入を想像しても決しておかしくないだろう。

しかし、僕はTSIの実車には触れた事はあっても、数日共に過ごした訳では無いので、今はコメントのしようが無いのが事実。なのでドイツの情報を混ぜて僕の思っていることを書こうと思う。


フォルクスワーゲン社としては、TSIエンジンを世界的に普及させ、次世代のパワープラント(バイフュエルとかハイブリットなど)が一般化するまでの2020年までTSI&TDIの技術を使う事を、真剣に考えているだろうから、そうとう本気のベースエンジンのようだ。そう、TSIは最初「ゴルフGTI」の弟分「GT」としてデビューしたけど、本来はパワーとりトルク重視の一般エンジンになり、全車種に搭載予定なのだ。実際にT5バスに搭載した実験車もあるらしい。


そう考えると、メルセデスは行動が早かったように感じる。
メルセデスのCクラスも、初期は通常の2リッターエンジンだったものが、2002年以降のモデルから全てが1.8リッターのスーパーチャージャーエンジン(自然吸気2.5リッターに相当)に変更された際、多くの人が驚いたはずだ。それもスポーツチックなエンジンなのに、実はトルク重視&燃費向上まで行われたから、当時の驚きは大きかったのも皆さんの知る通り。

今回、フォルクスワーゲンの用意する1.4TSIエンジンは基本的に

A. 1.4TSI 140馬力
B. 1.4TSI 170馬力

の2種類がドイツでは準備している。これで2.4リッターエンジン相当のパワーが出るらしい。そういえば、ポルシェが関わっていると言われるトヨタの新型ブレードは2.4リッターを搭載していますねぇ~。話を戻して、2月6日日本発売の「ゴルフGT」は後者の170馬力エンジンを載せるけれど、近い将来、ゴルフファミリーはこの2種類のエンジンが中心になるのだろう。

問題はエンジン本体の耐久性と、スーパーチャージャーとターボチャージャーの出力をを切り替える2500~3500rpmの挙動になると思われるが、こればかりは、実際に接してみないと分からないのが事実。早く乗ってみたい。

半民半官のフォルクスワーゲン社のことだから、設計上の大きな間違えや、使用停止になるようなトラブルは無いだろうが、車の制御をコンピューターが全てを抑える時代になった今、そのドライブフィールを上手にコントロールするソフト開発には、多少時間がかかるかもしれない。


フェルディナント・ポルシェ博士の考え方が好きな僕にとって、この新世代エンジンは、昔のエンジンのような、空気の流入を抑え、エンジンの寿命を大切にするという考え方から大きくかけ離れてしまったけれど、しかしまた、高級車やスポーツカーにスーパーチャージャーを積極的に用いていたポルシェ博士も居た訳だから、彼が今、生きていたら同じ事を考えていたのだろうか???

そんな事を考えながら、僕はファミリーカーであるトゥーランTSIの登場を待っている。今のところ、新型に乗り換える気持ちは「50:50」といった所。


画像は、新型ゴルフGT・TSIのメーターパネル。水温計が、ターボ&スーパーチャージャー用のブースト計になっているのが特徴。
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