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ブランデンブルク協奏曲第1番 ヘ長調(BWV 1046)「メヌエット」

2023-03-10 | つぶやき

バッハはブランデンブルク協奏曲を書く際、イタリアの協奏曲を取り入れたが、常に、それに彼自身のひねりを加えたそうだ。このブランデンブルク協奏曲第1番のメヌエットはその良い例だそうだ。 ⇒ Menuet from 'Brandenburg' Concerto No. 1 in F major – Bach (bachvereniging.nl)

Bach - Menuet from Brandenburg Concerto No. 1 in F major BWV 1046 - Sato | Netherlands Bach Society

(関連:ブランデンブルク協奏曲の過去記事


ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調(BWV1050)

2022-05-13 | つぶやき

この作品については、2つの録音がAll of Bachプロジェクトのために作られたそうだ。最初の録音は2018年5月11日にアムステルダム国立美術館で収録されたもので、2019/10/6のマイブログで紹介済み。今回公開された演奏は、2018年10月2日にユトレヒト/チボリ・ヴレーデンブルクで収録されたそうだ。

Bach - Brandenburg Concerto no. 5 in D major BWV 1050 - Sato | Netherlands Bach Society


ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調(BWV 1047)

2021-10-15 | つぶやき

この協奏曲はトランペット、オーボエ、リコーダ、ヴァイオリンのカルテットのためのものであり、譜面上は4人のソリストは全て平等であることを示唆しているが、間違いなくトランペットが最も注目を集める。そして、トランペットのパートは何世紀にもわたり、音楽学的および技術的な観点からトリッキーな問題であったそうだ。どのようなトランペットのために書かれたのか、また、どのようなピッチで演奏されたのか?何れにせよ、そのパートはクラリーノ(高音のバロックトランペット(指の穴無し))の本当の名手のためであり、それ故、バッハの時代にはトランペット奏者は間違いなくこの協奏曲の主役だったであろうという。それにもかかわらず、バッハは平衡があまりにも崩れないようにしたそうだ。より遅い中間楽章では、トランペット奏者は再び息を継ぐことができ、焦点は他の3人のソリストに移る。そしてコントラバス奏者でさえ、取り残された感じはしないそうだ。しばしば、バッハはソロテーマを早い音符でバスに移すため、誰もが輝くチャンスを得るという。 ⇒ 'Brandenburg' Concerto No. 2 in F major – Bach (bachvereniging.nl)

Bach - Brandenburg Concerto No. 2 in F major BWV 1047 - Sato | Netherlands Bach Society

Musicians on Brandenburg concertos | Netherlands Bach Society

(関連:2020/10/15マイブログ


ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調(BWV1049)

2020-10-15 | つぶやき

この作品では、バッハは意図的に協奏曲の形式をあいまいにしているという。即ち、本当のソリストはリコーダとヴァイオリンのどちら? 特にリコーダに関する限り、役割はあいまいだという。厳粛な第2楽章ではリコーダが明らかにソリストであるが、第3楽章ではソリストとアンサンブルの間の通常明確なコントラストを意図的にあいまいにしているという。そしてこの混乱を強調したいかのように第3楽章をフーガとして開始し、そして、協奏曲形式の特徴的な要素に関する演奏は適切に破壊的で境界をぼかす方法で終わりに引き寄せられるという。●1735~46年の間に、バッハはこの作品をチェンバロ協奏曲(BWV1057)に編曲したそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1049/

Bach - Brandenburg Concerto No. 4 in G major BWV 1049 - Sato | Netherlands Bach Society

●参考まで、チェンバロ協奏曲第6番(BWV1057)も以下に引用する。(AoBでは未だアップされていない)

Johann Sebastian Bach, Harpsichord Concerto no. 6, BWV 1057

(関連:2019/10/6マイブログ


カンタータ BWV 83

2020-07-15 | つぶやき

「新しき契約の喜びの時」というタイトルの教会カンタータで、1724年2月2日のキャンドルマス(聖燭祭)で初演されたそうだ。オープニングのアリアは歌声が追加された器楽シンフォニアのように聞こえ、アルトなしだとブランデンブルク協奏曲のようだという。ソロヴァイオリンは非常に活発な部分があり、その要求に対処できたのは当時のヴァイオリン名手のヨハン・ゲオルク・ピセンデルではないかとの仮説があるそうだ。●この録音はアムステルダム中心部にあるWalloon教会で行われたそうだ。そこは音響が良いだけでなく、1739年からミュラー・オルガンのためにオルガニストの聖地でもあったという。グスタフ・レオンハルトは1959~1982までこの教会のオルガン奏者であり、1960年代の早い時期にオルガンを元の状態に復元したそうだ。この演奏では実際にこの素晴らしいオルガンを使用しているそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-83/

Bach - Cantata Erfreute Zeit im neuen Bunde BWV 83 - Sato | Netherlands Bach Society


ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調(BWV1051)

2020-02-22 | つぶやき

この作品はヴィオラのリベンジ。音楽の世界では昔からヴィオラは一般的に重要でないとみなされていたそうだが、バッハはそうした偏見に反論しているという。バッハ自身はヴァイオリンとヴィオラの両方で優れた演奏家であり、中音部のヴィオラを好んで演奏したそうだ。これが最後(6番目)のブランデンブルク協奏曲で物事をひっくり返した理由であろうという。この作品ではヴァイオリンに代わって2つのヴィオラが高音部として主役を演じ、2つのヴィオラ・ダ・ガンバとコントラバスがサポートする。この組み合わせはケーテンでの宮廷の状況を反映しているという。バッハの高貴な雇用主は自身でバロックではしばしば「ロイヤル」ソロ楽器として使用されたヴィオラ・ダ・ガンバを演奏したそうだ。この作品の破壊的な性質は、ヴァイオリンの不在だけでなく、バッハが「劣等」楽器でソリストの役割を演じ、さらに公爵をガンバ奏者として「伴奏アンサンブル」に据えたことであるという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1051/

Bach - Brandenburg Concerto No. 6 in B-flat major BWV 1051 - Sato | Netherlands Bach Society

(関連:2019/10/27マイブログ)


ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調(BWV1048)

2019-10-27 | つぶやき

この協奏曲は珍しい形式と楽器構成で注目に値するという。バッハは3つのヴァイオリン、3つのヴィオラ、3つのチェロ、そして通奏低音のために作曲したが、3×3はバッハようなバロック作曲家よりも、ピエール・ブーレーズのようなモダニストに期待される合理的な選択だという。ソロと合奏楽器の区別はなく、全ての弦楽器がソロと総奏の両方を演ずる。形式について驚くことは十分に練られた中間楽章がなく、2つの速い楽章は2つの持続する和音だけで構成される単一小節のアダージョで分離されている。この演奏では佐藤俊介氏は中間楽章を息継ぎのための真の休止とし、短いカデンツァを演奏することにしたそうだ。●この作品の第1楽章はカンタータ「我は心より至高の神を愛す」( BWV174)のシンフォニアとして転用され、そこでは2つのオーボエとアルト・オーボエ、およびホーンが弦楽器に追加され、バスーンが通奏低音に追加されたそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1048/
●ブランデンブルク協奏曲については「2019/10/6マイブログ」参照

Bach - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048 - Sato | Netherlands Bach Society


ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調(BWV 1050)

2019-10-06 | つぶやき

この演奏の収録はアムステルダム国立美術館で行われたそうだ。1640年にJohannes Ruckersによって製作された格別のチェンバロが当該美術館に貸し出されたことを祝うため、チェンバロがソロ楽器として登場する珍しいこの作品を演奏するために招待されたそうだ。
●ブランデンブルク協奏曲について:1721年にバッハはケーテンからベルリンに「いくつかの楽器を伴う6つの協奏曲」というタイトルの原稿を送り、ブランデンブルク・シュヴェット辺境伯のChristian Ludwigに捧げた。おそらく1719年にバッハがベルリンを訪れている期間中(その時、バッハはケーテンの宮廷のための新しいチェンバロを受領のためプロイセンの首都に旅行した)に、辺境伯のために演奏し、いくつかの作品を送ると約束したそうだ。この作品(後にブランデンブルク協奏曲として知られるようになった)は当時の最も重要な大規模器楽曲ジャンル、即ち協奏曲に対するバッハの究極の見解であったという。
6つのブランデンブルク協奏曲の中で、バッハはこのジャンルの全ての側面を探求したそうだ。全ての伝統的に使われている弦楽器と管楽器およびチェンバロはソロ楽器として登場し、音楽形式は宮廷舞踏からフーガにわたり、そしてソロと全体楽器の関係は常に変化している。このように6つの協奏曲はバロック協奏曲の名手のサンプルシートを形成するという。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1050/

Bach - Brandenburg Concerto No. 5 in D major BWV 1050 - Sato | Netherlands Bach Society


管弦楽組曲第4番 二長調(BWV1069)

2019-10-05 | つぶやき

この作品の堂々たる演奏では、通常トランペットとティンパニィを含むが、ここではチェンバロ奏者兼指揮者のLars Ulrik  Mortensenの意図により、そのようにはしていないそうだ。バッハの他の作品との比較により、この作品はトランペットとティンパニィなしで始まったことは長年受け入れられてきたという。ここではトランペットは補助的な色付けに過ぎないという。バッハはこの作品に特別な思い入れがあったようで、1725年に、序曲を「カンタータ BWV110」のシンフォニアとして再登場させ、そのときにトランペットとティンパニィを追加したそうだ。(BWV110の動画も参考までに下記に引用)

●管弦楽組曲(BWV1066~1069)について: ブランデンブルク協奏曲とは異なり、4つの管弦楽組曲は互いに関連していないため、バッハは別の1つ、2つ、さらには10曲も書いた場合もありうるそうだ。ある専門家は別のジャンルからの作品のアレンジメントとさえ考えているそうだ。バッハはワイマールとケーテンの裕福な宮廷のために、見栄えの良い、祝祭音楽を書いただけという。後にコレギウム・ムジクム(※)のレパートリーとして新しい居場所を見つけた時折の音楽。●バッハの組曲(一連の様式化された舞曲)はルイ14世の宮廷でLullyによって書かれた舞踏音楽のスタイルと雰囲気がにじみ出ているそうだ。今日、これを組曲と呼ぶが、当時は序曲あるいはオープニング音楽として知られていたそうだ。王への称賛として、そのような一連の舞曲は王が入場できるスタッカートリズムの堂々としたオープニングで始まり、やや速くフーガ様式の中間セクションが続くそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-1069/
(※)16~18世紀にかけてドイツ語圏でみられた民間の音楽愛好家団体(ウィキペディアより)バッハは1730年代、ライプツィヒのコレギウム・ムジクムを率いていた。

●管弦楽組曲は全4曲が既にALL of Bachで公開されている。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/?aob_facet_series_ids=15

Bach - Orchestral Suite No. 4 in D major BWV 1069 - Mortensen | Netherlands Bach Society

Bach - Cantata Unser Mund Sei voll Lachens BWV 110 - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society

(関連:2019/5/22マイブログ


カンタータ BWV207a

2019-05-01 | つぶやき

「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」というタイトルのバッハの世俗カンタータ。このカンタータは1735年にライプツィヒでザクセン選帝侯およびポーランド国王であるフリードリヒ・アウグスト2世の命名日を祝うために演奏されたそうだ。宮廷はドレスデンにあったが、重要な行事はライプツィヒでも特別なコンサートで祝われたそうだ。この作品はレチタティーヴォを除いて新しいものではなく、大半は10年前に大学教授就任のために書いたカンタータ(BWV207)を使用したそうだ。オープニング・コーラスはブランデンブルク協奏曲第1番(BWV 1046)の第3楽章に合唱を付けたものであるが、バッハが自身の最も美しく有名なオーケストラ作品を楽々と完璧な声楽作品に変える方法は、バッハにとって世俗と神聖、楽器と声楽の区別が純粋に概念的であることを示しているという。●「世俗」とか「カンタータ」という用語は、後に人々がバッハの作品を明確で大規模な全作品に整理したかった時に一般的に使われるようになったそうだ。「世俗的」側面は主に動機とテキストの問題であり、音楽の観点からは世俗と典礼は殆ど区別できないそうだ。世俗カンタータは常に重要な行事(例えば、命名日、誕生日、結婚式、都市の高官やドレスデン宮廷人の就任や死など)のために作られたそうだ。約15の世俗カンタータが残ってるが、もっとあったはずであることが知られているそうだ。 ⇒ https://www.bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-207a/

Bach - Cantata Auf, schmetternde Töne BWV 207a - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society