日本に西洋音楽が入ってきたのは明治です。
ラシドレミファソの音名は
英語ならABCDEFG
独語ならAHCDEFG ですが
これを、明治の日本では
「ラシドレミファソ」ではなく
「イロハニホヘト」で取り入れたため
今でも調の名前には
「ハ長調」とか「イ短調」と
イロハニホヘト の名称が残っています。
しかし
ミ♭(半音低い音)を変ホ
ファ♯(半音高い音)を嬰ヘ
と、半音高い・低い音に付ける漢字
「変(へん)」「嬰(えい)」
これはどこから来たのでしょうね?
明治時代に考えられた?と思っていたのですが
邦楽関係の本を読み漁っていたところ
まず、 ♭を指す「変」を発見いたしました。
何年とまでは、はっきりしないのですが
中国から日本へ音楽が入ってきた時
基本の音階が5つの音からなる5音音階でして
その後2つの半音低い音を足し七音とする時
半音低くした音を表すために
「変」をつけていたのです。
宮 ・ 商 ・ 角 ・ 微 ・ 羽
ド レ ミ ソ ラ
↓
宮 ・ 商 ・ 角 ・ 変微・微 ・ 羽 ・ 変宮
遅くとも、日本で雅楽が独自に発達していった平安時代には
♭の意味で「変」があったのではないかと。
「嬰」もこの辺りを探せば見つかりそうです。
もうちょっと捜索してみますので
きちんとわかったところでご報告いたします。