MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

さいた さいた

2010年04月20日 | 音楽
我が家のベランダは花盛りです。
ちょうどチューリップが次々に咲いているところ。


チューリップ』という曲がありますね。
さいた さいた チューリップの はな が
の、あの曲です。
        
先日、ピアノの先生をしている友人が
遊びにきていた姪(6歳)に弾き方を教えたところ
途中でうまく弾けなくなって、くやし泣きされたそうです。

ドレミ、ドレミで始まる易しい曲なので
一見すぐ弾けそうなのですが
最後の「どのはなみても」の部分だけ
ソソミソララソ、と「」の音が入るがために
ドレミファソのポジションに指を置いたままでは
弾けなくなってしまうのですね。

両手を置いて弾くか、途中で手をずらすか。

私が、まだ導入段階の生徒さんに弾かせる場合は
右手でドレミファソの範囲を弾かせ、
ラ1音だけ左手でカバー(手をクロスさせます)
位置関係がわかってから、手をずらすことを教えたりしますが

ハ長調で演奏すると、ファとシが抜けている
いわゆる「四七抜き(ヨナぬき)」の曲なので
遊びで教えるなら黒鍵だけで弾かせるといいのですよね。

それはさておき
この『チューリップ』、あまりにもお馴染みの曲ですが
作曲者、作詞者ってあまり知られていません。

        

『チューリップ』は、
1932年(昭和7年)日本教育音楽協会が出した
「エホンショウカ(ナツノマキ)」に載っていた作品で
作曲は有名な教育音楽家の井上武士さん。
作詞者は、近藤宮子さんです。

教育音楽協会では、「エホンショウカ」の歌詞を
一般募集していたのですが、
選考委員を引き受けていた、国文学者の藤村作氏
「良い作品がなくて」困っていたらしく
その娘さんの近藤宮子さんが
じゃあ、作ってみましょう と試作したのが
この「チューリップ」だということです。

まさか、こんなに永きにわたって残るとは
予想していなかったでしょうね~。

おまけ:
屋根より高いこいのぼり~♪の「こいのぼり」も
近藤宮子さんの作詞です。

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