【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

逃がした魚は大きい

2019-10-03 06:48:28 | Weblog

 「こんな大きさの魚を逃がしちゃった」と主張する人の主張が正しいかどうかは、実際にその人が釣った魚の大きさをざっと眺めたら、ある程度見当がつきます。腕と道具のレベルがわかりますから。

【ただいま読書中】『ひっつきむしの図鑑』北川尚史 監修、丸山健一郎 文、伊藤ふくお 写真、トンボ出版、2003年、2800円(税別)

 子供のころにいつの間にか服についていた、あるいは意識して集めてお互いに投げつけ合って服にくっつけて遊んでいた「ひっつきむし」。その仲間を集められるだけ集めた本です。その数なんと30種類以上。
 キク科(オオオナモミ、イガオナモミ、タウコギなど)、セリ科(オヤブジラミ、ヤブジラミなど)、マメ科(ウマゴヤシなど)、バラ科(キンミズヒキ、ダイコンソウなど)、ハエドクソウ科(ハエドクソウ)、タデ科(ミズヒキなど)、アカネ科(ヤエムグラなど)、イネ科(チカラシバ、ナピアグラスなど)……いやもう、実に様々な形で「ひっついてやる〜」と主張している植物が次々登場します。
 すごいのは、日本の外からのエントリーで、ライオン殺しなんて8cmもの大きさの種子で、これは棘と言うよりはまるで刃物のようなものが回りにいくつも突出しています。
 このひっつきむしから面ファスナー(商品名マジックテープ)が生まれたことは知っていましたが、私は遊ぶ事に夢中でそんな発想は持てませんでした。凡人はなかなか人類に貢献できなくて、残念です。