足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1079 ~ コオニヤンマ・オニヤンマに似て非なる・・ ~

2012年09月01日 | 昆虫

「アッ!オニヤンマが」と誰かが・・・・・・

マコモの枯葉に”ぺたっ”としていたのは、 コオニヤンマだ。  足に注目!

オニヤンマが止まっていた

蔓植物の先に下がるようにして。   飛び立つ時の推力は・・・。

杭の上に。 後足が長い

ここは止まりいいのか、後で見回ったらシオカラトンボが利用していた。

観 察 月 日  2012.9.1.俄雨 27.4℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 「アツ!オニヤンマだ」とひとりが指さした。

 枯れたマコモの葉に、黒地に黄色縞の大形のトンボが腹部を付

ける様にして止まっていた。

 私が子供の頃は黒地に黄の縞模様のトンボは、オニヤンマだと

思っていた。横浜の街中の事で、飛んでくるのはオニヤンマの他

はいなかった。だが、自然豊かな里山ではそれは通用しない。こ

の時もオニヤンマではなく、サナエトンボ属のコオニヤンマであった。

 オニヤンマより小さいのでコオニヤンマと名が付いたが、世界の

サナエトンボの中では最大種だ。

 オニヤンマと似て非成るところは、止まり方だ。オニヤンマは下が

る様に止まるが、コオニヤンマは地面に平行に“ぺタッ”と止まる。

止まっている状態を見ると、中・後足の4本を使い、前足は首の所へ

抱え込み使っていない。前足は止まる機能を捨て、餌を捕る等?他

に特化したのだろうか。又、他種と比べ後足が異常?に長い。これは、

後方に長い腹部を支えるには有効と思える。多くのトンボが空間を

利用して止まっているが、平面に止まっている事の多いこの種が、そ

こから上昇飛行するには長い後足も機能しているのだろうか。

 つい“オスプレイ“の飛行を思い出してしまった。