標高410mの林道はウツギの花盛り
アサギマダラが花を見つけて飛び回る。(6月03日撮影)
花弁は5枚だがにぎやかに見える。
花糸が赤く色づいた花があった。
ダイミョウセセリ
テングチョウ
今の季節は、ジャコウアゲハが多い。この個体は♀。
ウツギを巡るドラマがある。
観 察 月 日 2011 6、10 薄曇り 27℃
観 察 場 所 伊勢原市 子易 (仁ケ久保林道)
平地では、花は終わり若い果実に進んだが、標高410m
の林道では今が花盛りだ。
花はうつむきに咲き、5枚の花弁に包まれた10本の雄蕊
と1本の雌蕊がある。雄蕊の花糸には翼があり細い花弁状で、
八重咲き効果をだしている様だ。それと、花の中を窮屈にし
ている事は、吸蜜に来た昆虫に蜜を与える代替えに、確り働
いてもらうウツギの魂胆なのだろう。その上、長短の花糸を
用意し、昆虫の体のサイズに合せている。
林道を行くと、白い花がより白く見えるウツギの株立ちが
あった。人目を引き付けるだけでなく、昆虫の目も引きつけ
ると見え多くの昆虫が訪花していた。私には花の白色がレフ
レクターに感じたが、昆虫には他のウツギより鮮明な紫外線
色に見えたのであろう。
私も引きつけられしばらく立ち止まる事になった。多種
のハナバチ、多種のチョウが吸蜜しているが、時折ジャコウ
アゲハの♂が、調子が狂ったかの様なスピードで飛んできて
は、株立ちの上を不規則に旋回する。すると、花にいたチョ
ウは刺激で飛び立つと、激しく追尾し2匹は飛び去ってしま
う。
同一の♂個体ではないだろうが同じ現象が繰り返された。チ
ョウも“ひらひら”と只飛んでいる訳ではなさそうだ。