落ち葉のふとんで ぬくぬく?
観 察 月 日 2012 1 5 晴 6℃
観 察 場 所 相模原市
「あけまして おめでとうございます」
「と言っても、私はエノキの根元に積もった落ち葉のふとん
の中で越冬中ですから、寝正月と言うわけです」
オオムラサキの幼虫が口をきく訳もないし、暮も正月も彼
等の暮らしの中には全く関係ない事なのである。
何故、彼等は冬の季節は落ち葉の布団の中に潜り込むので
あろうか。それは、彼等にとって冬は大嫌いな季節、と言う
よりも、夏が大好きな、暮らしに最適な季節なのである。エ
ノキの枝上で、厳しい冬の空風にさらされたら、幼虫の命は
ひとたまりもないであろう。
では、落ち葉のふとんは暖かく、彼等は眠りに着いている
のかと言えば答えはNOである。木の上よりは気温は高いで
あろうが、彼等にとってぬくぬくとした暖かさは必要としな
いのだ。彼らの細胞液は、気温がー10℃に下がったとして
も、凍結に耐えるだけの用意は出来ている筈だ。只、極度の
乾燥により水分を奪われる事、逆に降雨等による濡れで、そ
れが引き金となる細胞液の凍結、それは死に至る事になるの
だ。
此の厳しい冬の季節をなんとか乗り切り、春を待つ姿なの
である。
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