タマムシが間伐材の上に落ちた
腹部も金緑色と赤に輝く この色はどこから・・・・・
タマムシ歓迎 雑木林の間伐材
観 察 月 日 2011 7、17 晴 32℃
観 察 場 所 厚木市 七沢
心地良い羽音がして、金緑色のタマムシが斜めの飛翔体形で頭上 を通過し、少し離れた斜面に積まれている雑木の間伐材の上に着地 というより落下した。 「タマムシを箪笥の引き出しの中に入れて置くと、衣装持ちにな るんだよ」幼い頃母親から聞いた話だが、今と比べて貧しかったそ の頃の人は、タマムシのきらびやかな色彩に憧れの念があったのだ ろう。 1200年前推古天皇の時代法隆寺に安置された玉虫厨子に見られる 様に、いにしえの人にとっては神秘の色であったに違いない。 近年になり、顕微鏡の高倍率化等著しい進歩により、その不思議 な色は解明されるようになった。 タマムシの翅の断面を電子顕微鏡で見ると(簡単に見られる訳で はないが)三層のクチクラから出来ている。その一番外側のエビク チクラと言われる層が、又、極薄い20の層から出来ていて、それ ぞれの極薄層に太陽光が入ると複雑に反射し合い干渉して、あの美 しいタマムシの色に見えるといわれている。タマムシの色は多層膜 干渉の色なのだ。只、赤い筋はどの角度から見ても変化しないので 色素があるようだ。 まるで光のマジックの様なこれらの原理は、人間の暮らしに応用さ れつつある今の時代なのである。
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