観察月日 2018.8.6.晴 34℃
観察場所 横浜市
「今朝もあなたの友達が来てますよ」と言われて、朝食の箸を
置き庭に目をやると、シオカラトンボの♂が支柱に止まっていた。
私に遠慮したのか支柱の向こう側に止まり、複眼だけが覗いて
いる。
今日で6日連続の訪問だ。違う個体だと解っていても、親しみ
を感じてしまうのは、トンボも私も“生きている“と言う共通性があ
るからだろうか。
トンボの向うに、今月の1日に開花したナツズイセンの花が季
節の背景を造り、それが、私の心の底に眠っていた若かった頃
の夏の思い出を、目覚めさせた。
夏と言えば採集用具をザックに詰め、信州一円を歩いていた。
山間の里には田んぼが広がり、その一画の道祖神には、ナツズ
イセンが咲いていた。広がる煙草畑では、伸びきった茎の先には、
赤や桃色の花が咲き、傍らの草原にはナツズイセンの花が暑か
った。夏の思い出の紐を、引き出せばきりが無い。
最近では、2013年8月9日の暑かった夏、オオムラサキを訪ね
て八ヶ岳山麓を仲間と共に歩いた。
雑木林を抜け、オオムラサキに案内されるまま跡を追って脇道に
入ると、木の緑の中を、木の樹液を見ながら歩いた。使われなく
なった物置き、放置された畑、草の藪、照付ける太陽、ここにも夏
の1ページを飾るナツズイセンの花があった。
庭を見ると シカラトンボの♂が止まっていた。
庭の片隅に植えてある ナツズイセン。
夏を思い出させてくれる この花が好きで 植えてある。
八ヶ岳山麓 里山の雑木林を過ぎると。
オオムラサキの跡を追って 脇道へ。
樹液に。
緑の林の中にも。
ここでも 夏の1ページを描いてくれた。
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