足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1254 ~ ショウリョウバッタはスタートライン ~

2014年07月12日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.  7.2.晴 32℃

観 察 場 所  秦野市 南矢名

気になったススキの株は・・・

ススキを暮らしの場としている昆虫はいないか? 葉化けの術!

葉化けの術は 一寸したことで皮は剥がれた。 幼虫だ。

1cmにも満たない小さな幼虫が。

幼虫の大きさは ばらつきが大きい。

クルマバッタモドキの幼虫も

 ヒメジョオン・ユウゲショウの草原で、もう一つ気になる草があった。

それはススキである。

 耕作を止めた年は、そこに生えていた野草、2年目当たりからは帰

化植物が入り込み、3~4年経つとススキが入り込んでくる。しかし、

ススキの原も・・・その変遷は又の機会にしよう。今は、直径30~40

cmの株に成長したものが幾株かある。

 「ススキが入ってくると、それを生活の場としている昆虫が入って来る」

と呟きながらススキの株を眺めて見たが、ススキの葉は微風に押され

て、ほんの僅かそよいだだけであった。「まだ、侵入者はいないんだ」と

思ったその時、ススキの葉波の中の一葉に、葉化けしている4cm程の

ショウリョウバッタが目に止まった。それは、じっと化けていればいいの

に、ピンと伸ばしているアンテナを動かした事で化けの皮は剥がれてし

まったのだ。

 立派なアンテナ、次に頭、胸と続き、腹は、翅がまだ無いので露出して

いる。無防備な幼虫なのだ。一匹見えると不思議なもので、次々と葉化け

の術は破れる結果となったが、そうなると、次に不思議な事に気が付いた。

 見つかった幼虫は、4cmのもの、2.5cmのもの、1cmのもの、卵から生

まれたばかりと思われるもっと小さなものと、大きさがバラバラな事だ。

 ショウリョウバッタは、精霊蝗虫が語源だろう。夏のお盆の頃には雌は体

長8cmもの成虫になっている筈だ。いま生存競争のスタートラインに立って

いるのだが、このハンデキャップには、自然のたくらみが隠されているのだ

ろうか

 

 

 

 

 

 


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