足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1247 ~ ハートカメムシ ミズキに集合 ~

2014年06月23日 | 昆虫

観 察 月 日  2014. 6. 15 晴 27℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

5月始め ミズキの花盛り

6月若い実を付けたミズキ エサキモンキツノカメムシが集まる。

ミズキの下からそれぞれが、ハートカメムシを探す、ミニ観察会の様子。

葉裏にいる、独身の♂カメムシ。

ミズキの実の汁を吸うるカップル。

葉裏で休む カップル。

♀に巡りあふれた♂が、カップルに挑戦。

ミズキの葉裏で、哺育にいそしむ ママさんカメムシ。

卵を抱えながら 交尾している雌雄。

今年は卵を抱えた交尾が多い。何故だろう?

無理に離して見たら 雄はすぐに雌の背中に走り寄って来た。

 

 

 5月の始め、自然環境保全センターの雑木林を白く飾っていたミズキ

の花も、6月の緑の雨の今は、若い果実に成長した。

 それを待っていたのか、樹木園の片隅にあるミズキには、エサキモ

ンキツノカメムシが集合する。

 相手を求めて葉の上を歩き回り、枝から枝へと小刻みに飛ぶ雄、互い

に巡り合い葉裏で静止している雌雄のカップル、産卵を終え腹部の下

に卵を抱えている雌等々、賑やかであったり、静かであったり、生命の輝

きを感じられます。

 中でも目を見張るのは、6本の足を踏ん張り、ミズキの葉裏に産卵し

たそれを抱えていた雌の姿である。

 昆虫の多くは卵を産み放された後、その時期から自然の厳しさにさ

らされる事になるが、ツノカメムシの仲間は、いつの頃からか、何故守

る行動を取る様になったのか興味深い。

 今年もセンターのミニ観察会でじっくりと見る事が出来た。

「ハートカメムシの翡翠色の卵の美しさは忘れません。卵や幼虫を守る

このカメムシに、ハートマークを上げた自然(の神様)って素敵ですね。

(雄にまでチャント)」とは、参加したみなさんの言葉でした。

「ハートカメムシの卵の数が、雌の体の大きさに比べて多量にビックリした。」

との声にも皆同感。体内に卵を育て産卵する雌は、雄と違い多量のエネ

ルギーを必要とし、体力も消費する。その上、これから1週間以上の哺育

行動が待っているのだ。

 単独で哺育をする行動が当たり前と考えていたが、今年は、卵を抱えな

がら交尾をしている状態の雌雄が今までになく多い。雌のカメムシは、再

度卵を育て、産卵するのであらうか。疑問が湧き上がってきた。

 *県自然環境保全センターでは 毎月第3日曜日午後1時からミニ観察会を行っています。お出かけ下さい。

 


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