観 察 月 日 2014. 7.16.晴 30℃
観 察 場 所 秦野市 弘法山
弘法山への登山道は ヤマユリが真っ盛り
2週間前にチェックしておいた キボシアシナガバチの巣を見に来たのだ。
ヤマユリが隣にあったためか 巣のあったアジサイの枝は切られていた。
その時 1匹のアシナガバチがススキの葉に着地
見間違えるほどよく似ているヨツスジトラカミキリだ
これは本物の アシナガバチだ。
黒と黄色の色彩が信号だ
自然は 不思議でいっぱい!
2日 弘法山への山道へ入る。太いヤマユリの蕾が迎えてくれた。
後1週間後が楽しみだ。林が切れなだらかな道になると、アジサイ
の赤紫の花が目に飛び込んで来た。
「山の緑の中の、園芸品種は似合わない」一人呟き、アジサイの葉
裏を覗くと、キボシアシナガバチの小さな巣があった。女王蜂は1~2
分巣の手入れをすると飛び立ち、5~6分すると再び巣に戻って来る。
という繰り返しだ。働き蜂誕生まで後1ヶ月、それまでは大変な仕事量
になる。
今日は2週間前に見たキボシアシナガバチの、巣の成長振りを観察
に来た。蕾を下げていたヤマユリは見事に花を開き、強い香りを山道
に漂わせている。先ずはアシナガバチの巣をと、ここと思う所を探した
が2週間も立つと、草も木も茂り景色が変わり、ヤマユリがよく目立つ
よう下草を刈ってあるのに気が付いた。例のアジサイの横にもヤマユ
リがあった事を思い出し、「もしや?」とアジサイを見ると、真新しい枝
の切り痕が見つかった。登山者の安全を考えての事だろうが、私にとっ
ては「残念!」とその場にたたずんだ。その時、目の前のススキの葉
上に1匹のアシナガバチが止まり、餌を求めて歩き始めた。
“巣を刈り取られたアシナガバチか”と一瞬嬉しくなったが、それは良
く言われるアシナガバチに擬態したヨツスジトラカミキリであった。昆虫
の天敵は野鳥で、アシナガバチの捕食を試み痛い目に会った若鳥は
その後、アシナガハチを避けると言う。
トラカミキリはアシナガバチに似ている事は知らないであろうし、似よ
うと思い続けてそうなったのではない事は確かだろう。自然は魔術師
でもない筈だ。
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