サツマサコウの花が咲き始めた 7月
早速産卵が始まり、幼虫も育つ
「卵を産みたい!」羽状複葉を探して飛ぶアゲハチョウ♀
食草のサンショウは”羽状複葉”だ
アゲハチョウは目で”羽状複葉”を確かめながら
なをも接近
足を伸ばして葉に接触
「おかしいぞ サンショウ油を感じない?」
もう一度確かめて 「 感じない?」
「食草ではない 次を探そう」
アゲハチョウの故郷は サンショウの木だろうか!
観 察 月 日 2013 9.3.晴 34℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 他
7~8月と県自然環境保全センターのサツマサッコウの蕾に、ウラ
ギンシジミが産卵し、幼虫が育った。「今年も間違えずに、卵を産み
ましたね」頭を傾げながらそう呟いた人がいた。
サツマサッコウは台湾・・が原産で、この近所では庭木として植え
てあるのを、見た事がない。その中で雌のチョウは“これが幼虫の
食草だ”と言う事を、どうして知るのだろうか。
先日、枝先の葉に止まっては飛び、飛んでは止まりながら飛翔を
続けるアゲハチョウがいた。その葉を追うと、それは単葉ではなく羽
状複葉であった。アゲハチョウの幼虫の好む食草はサンショウで、
その葉は羽状複葉なのである。だが羽状複葉をしている植物は多く、
簡単には見つからない。そこでアゲハチョウの雌は、サンショウに似
ている葉を探しているのだ。私達人間は物を探す時は“目”(視覚)を
使う。アゲハチョウも“目”を使い“羽状複葉”を探しているのだ。人間
だと次の決め手は、手触り・匂い・味見だ。これは良く言はれる“五感”
である。アゲハチョウの場合は人間と異なり“羽状複葉”に近寄り葉に
足を軽く掛ける。チョウの足の先には感覚器官が集中しているのだ。
サンショウニは私達人間が薬味として使う時感じる様に、サンショウ
油が含まれている。チョウがそれを足先で感じ取り、幼虫の食草であ
る事を確認し、初めて産卵行動に移るのである。私がこの日見たアゲ
ハチョウはサンショウ油を検出出来ず、産卵をあきらめ次の似た葉探
しに移っていたのである。この植物はエンジュの類の様で、幼虫の食
草では無かったのである。アゲハチョウの似た葉探しはまだまだ続く。
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