足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1609 ~ 玄倉だより12月 ~ 

2018年12月12日 | クモ

観察月日  2018.12.9. 曇 3℃

観察場所  山北町 玄倉

 車窓から見える景色の中に、木立一面に赤紫色の花を付

けたサザンカが目に映る。

 車を降りると、元ビジターセンターの垣根に植えられたサザ

ンカの根元に、赤紫の絨毯が敷き詰められていた。 

 庭に入ると、小形の葉に二重鋸歯のイロハモミジが赤く染ま

り、葉は前種より大きく、鋸歯は単純なオオモミジは、黄色に

染まっている。

 空気は冷たく、鉛色の雲は厚く、急に冬が来た感じだ。先ず

は建物をバックに記録撮影。この寒さでは、生き物の姿は無

いだろうが、人気のなくなった建物の壁面から冬を探す。

 「ハラビロカマキリがガラス窓の枠に、しがみついています

よ」と誰かの声!

 予想外れに驚いた皆が駆け寄る。“腹部が膨れているので、

産卵前なのだろう”“寒さで、これから産卵出来るのだろうか

”皆それぞれが呟く。

 次に、西面から北面への建物の角に、ジョロウグモ♀が、

頑張っていた。「早く産卵すればいいのに」と呟く人がいた。

 北側に回る。軒下の壁面に、ヒラタグモの円盤状の巣が並ん

でいる。クモの糸で作られたスリーピングバックの中で冬を越

すのだろう。

 建物の外壁には、何匹ものエサキモンキツノカメムシが見ら

れた。越冬場所を探しているのだ。

 探せばまだまだ見つかりそうだ。多くの生き物が利用してい

るのだ。

サザンカの花弁で 敷き詰められていた。

イロハモミジ

オオモミジ

バックは 元ビジターセンターの建物。

ハラビロカマキリ♀ 産卵できるのだろうか? みんな心配顔!

ジョロウグモ♀ 「早く産卵すればいいのに」 心配 心配!

巣から顔を出した。ヒラタグモ。

通称 ”エサキ さん”

越冬場所を 探している。

★ まだまだ 見つかりそうだ!