種まきが終わり 目を移したらアキアカネがいた。
初めはプラ製の支柱に止まっていた
胸の真ん中の黒い線の先が尖っているのが特徴
竹の竿の先に移った
台風一過の空は どこまでも青い
観 察 月 日 2013 9.18.27.5℃
観 察 場 所 横浜市 瀬谷区
台風18号が過ぎ、菜園では大根と白菜が打ちのめされ種の
巻き直しを強いられる羽目に成った。その午後やっと仕事が終
わり、疲れた目線を土から離すと、プラ製の支柱の先にアキア
カネが止まっていた。
アキアカネに出会ったのは今年初めてで、「よく来てくれたね」
と思わず声を掛け、嬉しくなり、疲れも吹き飛んでしまった。
アキアカネの最大の特徴は、平地と高地の間を渡りをすると
いう事だ。世界の中には長い距離を移動するトンボはいるが、
アキアカネの様に平地と高地の間を、それも大集団で移動する
トンボは、アキアカネの他には類を見ない様だ。
「アキアカネに出会ったのは初めて・・」と書いたが、出会ってい
る可能性が高い。初夏の頃、近くの田んぼでアキアカネは誕生し
ているのだ。だが羽化するとすぐに高地へ移動してしまう。又、体
色も赤くなくアカトンボらしくないので、人の目に付き難いからだ。
高地で過ごしたアキアカネは成熟して雄の腹部は紅く色付き、
雌と共に大集団で平地へと降りて来る。人里の田んぼや池沼に
すがたを見せるので、大昔より人目に止まり語り残されている。
菜園では、プラ製の支柱の先で止まり難そうに見えたので竹竿
を立てたら、アキアカネは移動して止まった。
ゆうやけ こやけの あかとんぼ 止まっているのは 竿のさき