足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1180 ~ アキアカネ 初見 ~

2013年09月24日 | 昆虫

種まきが終わり 目を移したらアキアカネがいた。

初めはプラ製の支柱に止まっていた

胸の真ん中の黒い線の先が尖っているのが特徴

竹の竿の先に移った

台風一過の空は どこまでも青い

観 察 月 日  2013 9.18.27.5℃

観 察 場 所  横浜市 瀬谷区

 台風18号が過ぎ、菜園では大根と白菜が打ちのめされ種の

巻き直しを強いられる羽目に成った。その午後やっと仕事が終

わり、疲れた目線を土から離すと、プラ製の支柱の先にアキア

カネが止まっていた。

 アキアカネに出会ったのは今年初めてで、「よく来てくれたね」

と思わず声を掛け、嬉しくなり、疲れも吹き飛んでしまった。

 アキアカネの最大の特徴は、平地と高地の間を渡りをすると

いう事だ。世界の中には長い距離を移動するトンボはいるが、

アキアカネの様に平地と高地の間を、それも大集団で移動する

トンボは、アキアカネの他には類を見ない様だ。

 「アキアカネに出会ったのは初めて・・」と書いたが、出会ってい

る可能性が高い。初夏の頃、近くの田んぼでアキアカネは誕生し

ているのだ。だが羽化するとすぐに高地へ移動してしまう。又、体

色も赤くなくアカトンボらしくないので、人の目に付き難いからだ。

 高地で過ごしたアキアカネは成熟して雄の腹部は紅く色付き、

雌と共に大集団で平地へと降りて来る。人里の田んぼや池沼に

すがたを見せるので、大昔より人目に止まり語り残されている。

 菜園では、プラ製の支柱の先で止まり難そうに見えたので竹竿

を立てたら、アキアカネは移動して止まった。

   ゆうやけ こやけの あかとんぼ  止まっているのは 竿のさき