足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No。1037 ~ 大山 の ミスミソウ ~

2012年03月10日 | 植物

崩壊している山腹 こんな所に

やっと土砂を留めた所に

昨年のの立派な葉が目立つ

太平洋側の花はへんかに乏しい

観 察 月 日  2005 3 10 曇 12℃

観 察 場 所  伊勢原市 大山

  庭の(オオ)ミスミソウは、芽をやっともたげ始めた。

 日記をめくって見ると、7年前の今日は、大山のミスミソウを

撮影するために、入山していた。

 登山道を外れ、ガレた急斜面を下ると、遥か下に大山川の

渓谷が光って見え、足を滑らせば、谷底まで滑落するだろう。

毎年襲来する台風の風と雨によって、自然林の木々は根

を空に向けて倒され、ここに入る度に地形が変わっているの

に驚かされた。倒木の株や露出した岩石によって、ささやか

な土砂を留めた所に、ミスミソウが白い小さな花を付けていた。

 今の季節、街の園芸店を覗くと、白、淡紅色、淡紫色・・・と

色とりどりのミスミソウが見られるが、これは、雪国・日本海側

要素のオオミスミソウと言われるものだ。

 ところが、乾燥している太平洋側に分布するミスミソウの花

は白色、1~1.5㎝の長楕円形の花びらに見える蕚片を

10~15枚つけ、清楚な感じがする。

 その後、山肌は大幅に崩れ落ち入るのは困難になった。

今年も雪の下で蕾を膨らませている事だろうか。