林道のカラムシはラミーの舞台となった
ラミーカミキリの♀登場
子供の頃ページをめくった戦前の図鑑
載っていたラミーカミキリ
ラミーカミキリ♂
長崎、辺りから日本国中へ、神奈川県中へと生息が広まった。・・・・・・・・
観 察 月 日 2011 7、1 晴 34℃
観 察 場 所 伊勢原市 子安
林道の両側に、カラムシの茂みが続く。6月半ばは、アカタテハ
の幼虫が棲家とした葉が風に揺れていたが、今日は無く、ラミー
カミキリの出番と変わっていた。
私が始めてラミーカミキリに出会ったのは、伊勢原市に通い始
めた頃、三宮の川のほとりに茂るカラムシの葉上であった。異国
的な色彩と、カメラを向けるとすぐに飛び立つ行動が印象的であ
った。
ラミーカミキリの名との付き合いは、子供の頃手元にあった
“原色千種、昆虫図譜、平山修次郎著、三省堂、1937版”で見て
いたからで、そこには“1935、8、10、長崎産”とあった。
ラミーカミキリは、ラミー栽培に伴い中国から長崎辺りを通じ
ての帰化昆虫で、神奈川県では1948年国府津での記録が初と言わ
れている。小形だが、美麗種なため人の目に付いた事から県内へ
生息域を拡大していった様子は解っている。
林道では、時間が進むにつれ日向と日陰の場所が変化する。ラ
ミーカミキリは、日の陰ったカラムシの葉上にいる。日向は45℃
にもなり夏の日差しは苦手なのだろう。日陰側のカラムシを求め
て移動する様であった。