足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No.973  ~ ラミーカミキリ の 夏 ~

2011年07月04日 | 昆虫

林道のカラムシはラミーの舞台となった

ラミーカミキリの♀登場

子供の頃ページをめくった戦前の図鑑

載っていたラミーカミキリ

ラミーカミキリ♂

長崎、辺りから日本国中へ、神奈川県中へと生息が広まった。・・・・・・・・

日  2011 7、1 晴 34

所  伊勢原市 子安

 

 林道の両側に、カラムシの茂みが続く。6月半ばは、アカタテハ

の幼虫が棲家とした葉が風に揺れていたが、今日は無く、ラミー

カミキリの出番と変わっていた。

 私が始めてラミーカミキリに出会ったのは、伊勢原市に通い始

めた頃、三宮の川のほとりに茂るカラムシの葉上であった。異国

的な色彩と、カメラを向けるとすぐに飛び立つ行動が印象的であ

った。

 ラミーカミキリの名との付き合いは、子供の頃手元にあった

“原色千種、昆虫図譜、平山修次郎著、三省堂、1937版”で見て

いたからで、そこには“1935、8、10、長崎産”とあった。

 ラミーカミキリは、ラミー栽培に伴い中国から長崎辺りを通じ

ての帰化昆虫で、神奈川県では1948年国府津での記録が初と言わ

れている。小形だが、美麗種なため人の目に付いた事から県内へ

生息域を拡大していった様子は解っている。

 林道では、時間が進むにつれ日向と日陰の場所が変化する。ラ

ミーカミキリは、日の陰ったカラムシの葉上にいる。日向は45

にもなり夏の日差しは苦手なのだろう。日陰側のカラムシを求め

て移動する様であった。