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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1729 ~ 渋沢丘陵へ逃げる ~

2021年01月30日 | 植物

観察月日  2021.1.21.晴 18℃

観察場所  秦野市 渋沢

 コロナ感染症対策の為精一杯外出を我慢していると、

TVから政治家の不思議な行動や、陽性者は自宅(療養)

に回し、そこで死者が出ていても、陽性者を隔離療養す

る施設を造ろうと言う考えも見せない国や県、不思議な

情報が溢れ出て、今の自分にイライラする。

今日はイライラを抑えるため、空気の綺麗な丹沢山麓へ

と、逃げ出した。

 相鉄線も小田急線も空いている。海老名駅はターミナル

駅なので人は多いが、皆マスクはしている。渋沢駅で下車

、駅内とその周辺は人影は少ない。街中の坂道を丘陵に

向かって行くが、すれ違う人もなく、コロナ対策に協力して

いるのだ。

 目的の丘陵地に入る。冬の山麓歩きの一つの楽しみは

、木々が葉を落とした跡に記す葉痕探しだ。

 夏の頃藤色の花を見たタマアジサイを思い出し、その葉

痕を探す。付いている枝を探すと、思っていたより細い枝

に驚く。葉痕は面長のハート型。人の顔に見えるのがどこ

か不思議だ。マクロレンズで覗くと「ここのミドリを大切にし

てね」と私に呼び掛けている。

 落葉の上に群青色に実が落ちていた。ヤブミョウガで、自

然は何故こんなにも素晴らしい色を考え出すのか不思議だ。

割って見ると中から沢山の種がこぼれ出した。

冬の山麓歩きの一つの楽しみは、・・・・・

タマアジサイの実が 残っていた。

落ち葉の上に落ちていた ヤブミョウガの実。

雑木林に入ると。

コウヤボウキの種が・・・・

オケラの種も。

 


No. 1728 ~ 続 玄倉だより1月 ~

2021年01月26日 | 植物

観察月日  2021.1.10.  晴 -2℃

観察場所  山北町 玄倉

 廃館されたビジターセンターの建物を半周し、野草シモ

バシラが造り出す霜柱の場所へやって来た。

 そこは雑木林で、林床は一面落葉で覆われ、そこには

柱状では無く、氷の帯で造られた不可思議な”オブジェ

“が幾つも無造作に置かれていた。

 しばらくは、”自然が造った作品の観賞会。氷のリボンを

結んであったり、氷の壺であったり、氷の風車であったり、

「きれい」「うつくしい」「神秘的」とか、つい漏れる言葉が

並ぶ。

 「でも、どうして出来るのかしら」と言う事になると、中々

難しい。

 秋の頃、白い花が咲いていた頃のシモバシラを思い出し

て見ると、茎の高さは40cm程あった。それが今は、折れた

り曲がったりして、それが数cmしか残っていない。

 私の庭ではこの冬霜柱が出来たのは、12月20日で茎の

頂上まで登った、アイスキャンデー状のものであった。地中

の水分を毛細管現象的に茎を登り、皮の隙間や割れ目か

ら出た水が凍ったのだ。

 ビジターセンターの雑木林で出来たシモバシラの“オブジェ

”も初日からの積み上げで、今の面白さ、不思議さが出現し

たのだ。

 プラス落葉の上に置かれてあったり、落葉に埋もれてあっ

たり、それぞれの場所の環境が作用したのであろうか。

 いろいろある。だから、自然観察はやめられない。

やっと、シモバシラの場所に来た。

まるで 自然のオブジェだ。

私の庭では この冬シモバシラが出来tのは、12月20日。その日の様子。

茎の皮が割れて、水が出て、凍った?

皮が4つに裂けて、出来た。

落ち葉の中で、出来た。

いろいろな 条件が重なって。

*だから 自然観察はやめられない!

 


No. 1722 ~ 暫く振りの林道歩き ~

2020年11月30日 | 植物

観察月日  2020.11.5.晴 18℃

観察場所  厚木市 不動丸

 暫く振りの不動尻、広沢寺を出発したが行きは最後ま

で上り坂、足には自信が無くなった。

 ここの所私が歩いている丹沢山麓で、タイアザミの花

を見ない。里山からまあまあ高い山まで見られる花な

のに、私の目に止まらないのが不思議だ。

西丹沢の玄倉林道を歩くと、道沿いにカントウヤマアザ

ミは花を付けているが、タイアザミは無い。一緒に歩い

ているOさんに問い掛けて見る。「そう言われて見たら、

そうですね。気を付けてみます。」と言葉が返ってきた。

「草刈りで刈られるのかしら、それともシカに食べられ

る?」と言葉が続いた。

さて、今日、不動尻への林道を入って間もなくの所で、

思いも寄らぬ大株で、1m余りに何本もの茎を立ち上

げ、数え切れない程の花を付けたタイアザミに出会う

事が出来た。それは、警告付きの立派なシカ柵の中

であった。

林道は終点の不動尻近くになると道は険しく、昨年の

台風で崩れた土砂は道を埋め、山側は切り立った岩

盤、反対側は切り立った崖で深い渓谷へと落ちている。

林道の山側は岩石崩壊防止に金網が張られ、崖一

面をみどりに染めたハルユキノシタの葉が覗いている。

小さな岩棚には、ミニチュワになったシロヨメナ、そして

アキノキリンソウが可愛く風に揺れている。キッコウハ

グマも根元に1輪花を残す。岩盤の上に頑張る植物の

姿を、心に刻んだ一日であった。

丹沢山麓の林道には、カントウヤマアザミは多いが、最近タイアザミを見ない?

広沢寺近くの鹿柵の中に、タイアザミが!!

不動尻近くの林道、土砂が。

金網の中でハルユキノシタが!

小さな岩棚に、やっと育ったシロヨメナ・アキノキリンソウが。たくましいな!

キッコウハグマ も!

大山山頂が見えた。紅葉がそろそろ!

 

 


No.1719 ~ 庭の シモバシラ ~

2020年10月13日 | 植物

観察月日  2020.10.10.雨 16.8Ç

観察場所  横浜市

   台風14号の関係もあってか、8日気温15.5℃と急に下がり、

夏から秋へと季節が急に進んだ。

 野草コーナーのシモバシラが、今年も花を咲き始め、その

辺りが明るくなった。

 「エッ! “シモバシラ”は、秋の花なんですか?」 どこ

からともなく、声がしたような気がした。

そう言えば毎年1月頃のニュースの片隅で、高尾山の“しもば

しら・霜柱”の映像が流れる

 野草“シモバシラ”と言えば、多くは “季節は冬、茎に出来

る霜柱の美”を連想する。それを見る為に、早朝登山をする人

がいる。野草“シモバシラ”の名前は、冬枯れした茎の根元に早

朝出来る見事な霜柱に由来している程で名高く知れ渡た。

しかし、“季節は秋、花を見るための登山”は耳にした事が無い

のは残念だ。

 庭での姿は何本もの茎を上げ、その先にやや偏った並びに花

穂を付け、花は白色で唇形、雄蕊は4本葯は二つに分かれ、雌蕊

は中心より伸び先が2つに分かれ、花粉を受け易い形だ。

 丹沢では北部を除いて出会う事はなく、数年前の一時期、藍君と                     

歩いた中央線沿線の低山ではよく見かけた。薄暗い尾根に多く、

地面に這う茎から花穂を上げ、クロマルハナバチの類が忙しく

花を回っていた。

 シモバシラの花は見事だ。シモバシラ本質の花を見てほしい。

来年は仲間の人たちを、お呼びできるといいのだが。

庭の シモバシラが咲いて 明るい。

茎の霜柱の美 が有名か。(2014,12,15)

花穂は のびのびと。

並んできれいに 咲いている。

雄蕊と 雌蕊が 突き出して。

庭では ヒラタアブの仲間が 花粉を食べに。

中央沿線の低山には多い。這うように伸びて。(2011.10.14.)


No. 1718 ~ 白いヒガンバナ ~

2020年09月28日 | 植物

観察月日  2020.9. 24.曇 22℃

観察場所  大和市 泉の森

 瀬谷区在住の人をもとに出来た“けやきの会”自然探索に毎月歩い

ている。だが、コロナ感染症が流行してから8月までは一時休む

ことにした。

 さて、9月からはどうするか、Eさんが心配され私に相談があっ

た。「丁度私が担当なので、ひとまず近場の“泉の森”のヒガンバナ

にしておきましょう」と言うことにして置いたが、状勢から考え

「今年度中は休む事に」なった。

 “泉の森”は、私は何回か訪れている。長く続く土手にヒガンバナ

のある事も知っている。だが何故か秋の彼岸の季節に訪れた事が

ない。だから、長い土手をヒガンバナが真っ赤に染めるその情景

を“けやきの会”の人たちと見に行くのを、密かに楽しみにしてい

たのだが。

 TVは、GOTOキャンペーンの話で持ち切りだ。国民も家籠りに

は限度なのか賑わっているようだ。いよいよ秋のお彼岸、ヒガン

バナの季節になったが、台風絡みで天気が悪い。

 しかし、台風がやや離れた24日、霧雨の中家を出て“泉の森”へ

向かった。散策路を歩くが人は少ない。いよいよ遠くに土手が見

える所に来たが赤色がない。そればかりか”白い色波“が見え、燃

えるような赤色は、何処へいった。 近くに来てそれが解かった。

白いヒガンバナの集団だったのだ。普通ヒガンバナと言えば深紅

に決まっている。何か”逆転の発想“でも、あるのだろうか。

遠くに ヒガンバナの咲く土手が見えてきたが 濃赤色が無い。どうした?

近づいて見たら。私の予想が間違っていた。

赤いヒガンバナは 咲くのが遅れているようだ。

花の奥は 暗いシラカシの純林だ。

アルビノ なのだろう。

 赤いヒガンバナは遅れているようで、蕾が多かった。2~3日もすると

赤色も咲きそろい、又違う風情が醸し出されたことであろう。