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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

One‐shot Dec.05 ~ 12月10日初霜の朝 ~

2011年12月10日 | 自然現象

我が家の庭 一面霜

オランダミミナグサの隣に置いた温度計は

ヒメオドリコソウに霜が!

ミツバツチグリにも!

陽が差し込む前の庭は 霜で真っ白

カキの落ち葉の上に 棒温度計を置いた

ー4℃だ 指先が痛い

昨年の12月10日も

快晴朝の気温2℃初霜が降りた

                瀬谷区 瀬谷

 

 

 


No.964  ~日暈 と 環水平アーク~

2011年06月02日 | 自然現象

太陽が日暈を差している。(12時26分)24㎜広角レンズ使用

 

視線を下げると、いくつか並ぶ巻雲上に虹がくっきりと。(前の画面の右下の角に写っている)200㎜望遠レンズ(12時27分)

 巻雲が巻層雲に変わった。(12時30分)

雲が広がってきた。(12時49分)

 

  日  2011 531 20

  所  瀬谷区 瀬谷

買い物から帰って来た妻が庭へ回り「変な虹がで

ているけど」と空を見上げた。

 空には白い暈を架けた太陽が輝いていた。「日

暈だ。満月にも架かる事があるよ」と軽く話した。

それは、コバルト・ブルーの空に、巻雲が極薄く

真綿を引いている。太陽の所は薄い巻層雲だろうか、

白いベールを引いている。“巻雲系は微細な氷の結

晶から出来ていて、それぞれの粒がプリズムとなっ

て太陽光を拡散するため白い虹の環が見えるのだ。”

と、頭の中で整理していると、

「それでなく、もう少し下に奇麗な虹が」

と言われて視線を落とすと、美しい虹が直線状に空

に浮いていた。

「彩雲は何度も見ているが、これは始めてだ」

と呟きながら見つめていると、薄くなったり、濃く

なったり、消えそうになったり、それはめまぐるし

く変化する。肉眼では解らなかったが200㎜望遠

レンズで撮ったものを見ると巻雲が虹を染めている。

環水平アークと言う現象で、午前11時過ぎから午後

 1時頃まで見られた。

 古代の天文現象には“曰く因縁”があり、調べる

と興味深いものがある。気象情報では“天気は降り

坂”では“日本国の政治は”と心配になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


No 951   ~ 小菅沢 の 枕状溶岩 ~

2011年04月14日 | 自然現象

 

      ルーペでみると

     あちこちに枕状溶岩が転がっていた

     枕状溶岩探検隊に早変わり

日  2011410 晴 18

所  山北町 玄倉

 小菅沢の河原へと降りる。数年前までは大きな岩石が

一面に転がり、広いが深山を思わせる河原であった。そ

れが近年の繰り返す豪雨によって大量の土石が流れ込み、

平坦な真新しい河原に変わってしまった。

 河原の奥を見ると川の流れが滝状に落ち、その下に灰

色の岩石の塊が遠望出来た。プロミラーで見ると枕状溶

岩らしい。その場に行くと、表面が平滑な玄武岩質の枕

状溶岩が固結した大きな岩石であった。灰色な表面をル

ーぺで見ると無数の小さな穴があり、ガラス質を形成し

ている様だ。

 枕状溶岩の誕生は、三宅島が噴火した時山頂から溶岩

が流れ出して海岸にまで達し、それが海中に流れ込むと

赤黒く焼けた溶岩が急速に冷やされ黒色の枕状になって

転がる映像をTVで見た記憶がある。

 流れ出す溶岩は所によって性質が異なる様で、今の三

宅島の海中がどうなっているかは知らないが、ここのも

のは溶岩の性質や諸条件から、枕状溶岩が固結し、大き

な塊となって現れたものなのであろう。

 億桁単位の昔、ここ小菅沢は、丹沢は、遥か南の海の

中で誕生したと言う証しの一つである。

 

 


No.939   ~ ツツジ科植物の越冬 ~

2011年02月15日 | 自然現象

日 2011213 快晴 0℃(朝10時)

所 山北町 玄倉

 

昨年の1231日より雨はなく、1日だけ休んで乾燥注意報が続い

ていたが、遂に西高東低の冬型の気圧配置は崩れて雪が降った。

我が国の太平洋側に降雪があると言う事は、春の兆しなのであろう。

 今日13日はこの冬で一番気温の低い日であった。横浜市の瀬谷

ではー4.5℃を記録し、道路は全面凍結した。

 丹沢湖ビジターセンター周辺は、雪は既に溶けていたが、空気

中の湿度が高かったのであろう。草原、木々、落ち葉、杭、テー

ブル、野外のもの総てに霜が降り、野も山もプラチナの世界に包

まれていた。

 気温が0℃ならば、霜が出来るとは限らない。草木、落ち葉、

杭・・・の、表面の微細な繊維、毛、ちり等を核としてミリ単位

で成長しているのが解る。

 中でも葉を落とさず冬を越しているツツジは、葉の表面にある

毛が核になって霜が育ち、朝の光を受けその美しさ見せているが,

植物にとってみれば、凍結と言う厳しい現実との戦いの中で生

き続けているのだ。

 植物体は凍っても重要な器官は防ぎ、ツツジ科植物では零下20

 40℃でも、花芽の中の小花は凍結を避けている事が解っている。

 

 

 

 

 

 

 


   No. 932   ~ 霜 柱 は 氷 柱 ~

2011年01月13日 | 自然現象

 

 

 

 

 

 

日 201119 快晴 1

  山北町 玄倉 (丹沢湖ビジターセンター)

 

赤土の表面に霜が降りて、氷の粒がダイヤの様にきらめい

ている。

 一歩足を踏み入れると、「ザクッ」と心地よい音がして、

5cmも靴が沈んだ。霜柱を押し崩し靴型のくぼみが出来た

のだ。

 霜は空気中に含まれている水蒸気が、0℃以下の地表面

にふれ、直接個体の氷に変化する昇華現象であるのに対し、

霜柱は、地中の0℃以上の水が、毛細管現象で地上にまで

吸い上げられ、水と言う液体が凍って出来た柱状のものだ。

霜柱の上部には、押し上げられた土、小石、枯葉等が乗っ

ている。そこで正確に言えば、霜柱ではなく氷柱と言うべ

きだろう。

 靴のくぼみの壁面を見ると、霜柱は上、中、下の三層よ

り出来ている事が解る。何故だろうか。

 霜柱は、地表面が0℃以下に下がった夜間に成長し、夜

が明け気温が上昇すると成長は止まる。その上、日中暖か

になれば溶けてしまう。気温の低い日や日陰では霜柱は残

り、再び冷たい夜が来ると霜柱は成長を開始するのだ。

 霜柱は、日本中どこの地域でも出来るのだろうか。