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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.931   ~ 菜園の サヤエンドウ ~

2011年01月12日 | 自然現象

 

 

 

 

 

 

 

日 201115 快晴 -1

所 瀬谷区 瀬谷

 

庭の菜園に播いたサヤエンドウは、霜柱が土を突き上げる中、

高さ10㎝、本葉5枚、葉の先端から蔓を伸ばす程に成長している。

 サヤエンドウには、種蒔きをする適期がある。秋播き野菜だが

秋早く播くと冬までに成長し過ぎ、厳冬の気候に負けてしまう。

遅く播くと、地上茎の成長が悪くよくない。野菜作り大好き人

間のSさんは「サヤエンドウの種蒔きは、七五三の日に決めてい

る。」と言う。

 庭のサヤエンドウも、秋の七五三の日に播いたものだ。

 霜柱が地面を突き上げた氷と、地表に降りた霜の結晶で、菜

園は白くキラキラと光っている。

 その最中、サヤエンドウの葉の表面をルーペで見ると、無数

の氷の結晶がひしめいている。これは、葉の表面に付いている

微細な砂塵や煤煙を核として、空気中に含まれている水蒸気が

水になることなく、直接氷となって出来たものだ。

 そして、一度結晶が出来ると、それを基点に、次々と成長し

ている様子が写し出されている。

 


No.928   ~ 元旦の シモバシラ ~

2011年01月05日 | 自然現象

 

 

 

 

 

 

 

 

日 20111、1 快晴 -4

所 瀬谷区 瀬谷

 

 今年も元旦の朝には、植物のシモバシラに氷の花が咲いた。この冬

二度目の氷の花だ。

 我が家の庭の朝6時の気温―4℃、水鉢に8㎜の氷が張り、天気は快

晴、富士大山丹沢の山並みがクリヤーに見えた。

 こんな気象条件の時に、シモバシラに氷の花が出来る。氷の幅は5㎝、

茎を50㎝も登った。

 人間の経済活動が低調になると、我々を取り巻く環境に端的に表われ、

氷の花が出来る条件と重なるのだろうか。

 昨年の2010年の元旦はと言うと、天気は快晴、気温―3℃、氷の花

70㎝も茎を登り、富士大山丹沢の山並みはクリヤーに見えた。

 一昨年2009年の元旦は、快晴で気温は0℃、氷の花は30㎝も茎を登

り、この年は、立ち枯れしていたサルビアの茎にも氷の花が出来、富

士大山丹沢は朝日に赤く染まった。 

 シモバシラの茎に出来る氷の花は、冬なら毎日出来るものではない。

庭に植栽してあるシモバシラは、自然の現象を時間と空間の中で、

表現している様にも見える。

 


  No.896  ~ アザミ平を通る道 ~

2010年09月20日 | 自然現象



日  2010914 晴時々曇 22

所  山梨県 山中湖村


 初めてアザミ平を通ったのは、もう20年も前のことであろうか。そこは
草も少なく、樹木も見当たらず、富士砂が黒く広がり、苔と細かな植物が
生え、幾つかの背の低いフジアザミが花をつけていたのが印象的であった。
道端のマツムシソウの群落も頭に残っている。

 籠坂峠にある村営公園墓地からの道は、真っ黒なざらついた砂地で、雨が
降る度に水の流れで削り取られ、道の中央部分が深く
V字谷となり、歩き難
かったのを憶えている。

 その後何度か訪れたが、10年振り?に歩いて見ると、道はⅤ字ではなく大
きく掘り下げられ、巻き道をしなければ歩けない程の変わりようであった。
一週間前の
500mm近い豪雨がその原因であったのだろう。

 アザミ平はと言うと、草本や樹木が入り込み、フジアザミもマツムシソウ
も姿はなく、過ぎた年月と自然の移り変わりの様を実感じた。

 ところで、入口の公園墓地は未使用の区画があり、その内の5区画には、
立派なフジアザミの株が育ち沢山の花を咲かせていた。

 良く管理されている区画にはフジアザミが、放置されている区画にはヤマ
ハンノキ等樹木が入り込んでいた。