2009年12月27日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日は今年最後のミューズサロンコンサートを『4つの彩りⅢ』で飾っていただきました。出演は伊藤兼治、高須大地、長縄広紀、山田陽介の若手ギタリスト4名です。今回で3回目ですが、毎回満席です。それぞれが若いとは言え、演奏活動や教授活動を行う中で、着実にファンを増やしています。聴きに来ていただく方々の殆どは中高年層ですので、普段から可愛がって頂いているんだろうと思います。

『4つの彩り』と言う名前は彼らが付けたものですが、今日も「うまく付けたものだな!」と思いながら演奏を聴かせて頂きました。それぞれが違う個性を持っています。音色も音楽も4人4色です。今回は各人のソロも聴かせてくれましたので、その個性の違い、成長振りなどを感じることが出来ました。

特に今年の山陰ギターコンクールのプロフェッショナルの部で見事第2位に入賞した高須君にその成長振りを感じました。昨年までは、最近の流行語を借りて言えば、草食系の音楽でしたが、今回は彼の音楽、主張がハッキリした演奏を聴かせくれました。技術的にもまだまだ伸びる余地がありますから、今後が楽しみです。

山田君は大分10弦にも慣れてきたようで、きれいに纏めた演奏をしてくれました。しかし、本人にも言いましたが、弾き始めが急すぎて、聴衆が聴く準備が出来ていないうちに弾き始めてしまいました。キャッチボールで、相手が準備できていないのに投げると、相手はボールを受け取れませんよね。本人も弾き始めてから「しまった!」と思ったそうです。しかし、10弦はアンサンブルで大いに活躍しますね。6弦には出ない低音が出ますので音に厚みが出てきます。

伊藤君と長縄君のソロではそれぞれ無難な演奏でしたが、もう少し音楽の構成に主張があっても良かったかなと思いました。しかし、ピアソラのタンゴ組曲と言う難曲を弾きこなしました。欲を言うともう少し緩急・強弱のメリハリがあると良かったかなと思いますが・・・。アサド兄弟の演奏があまりにも見事なので、それと比較しては気の毒ですが・・・。

最後の4重奏はテンポの点で、いまひとつ全員がツボにはまりきらなかったのかな?と言った感じもありましたが、10弦ギターの超低音も入った響きで美しいハーモニーを聴かせてくれました。

来年は彼ら二人ずつに分けた演奏会をするか、大きなホールでのリサイタルにするかなどいろいろ話が出ています。是非今後も彼ら4人へのご支援、ご声援をよろしくお願いします。
今日でミューズの営業も終了です。皆さん、この一年ありがとうございました。新年は1月5日から営業していますので、来年も是非よろしくお願いします。良い年をお迎え下さい。
山下 高博

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年末でバタバタしているうちに、高岡誠さんのコンサートから1週間が経ってしまいました。師走とはよく言ったものですね。何故だかあわただしくあっと言う間に時間が経ってしまいます。もう1年経ってしまったんだと年々速くなる時間の経過に驚きを感じています。

今回の高岡さんのリサイタルは、実は、彼の生徒さんであり、大ファンの方からの要望で実現したものなんです。そしてその方からのリクエストと高岡さんが是非演奏したいという曲を組み合わせてのプログラミングをして頂きました。その方も多くのお知り合いに宣伝して頂いたのですが、高岡さんの人気の高さには驚かされました。早くから予約が満席になり、高岡さんのご希望もあって急遽夜の部も設けることになりました。最初は夜の部にどれだけ人が入るか心配したのですが、30数名の方に来て頂きました。ありがとうございました。

私は第1部を聴かせて頂きました。高岡さんらしい、繊細な歌い回しに引き込まれます。演奏には、『どうだ!』と言う感じで迫力で押してくる演奏と、ピアニッシモを上手に使いながら聴く人を引き付けていく演奏があると思いますが、高岡さんの演奏は後者にあたります。演奏終了後には皆さんが『良かった!』『感動した!』と大変満足され店を出て行かれました。中には『涙が出た』と仰る方もいらしたそうです。(山下)

スタッフの関谷です。
2部の前半を聴かせて頂きました。
ラグリマや後藤千秋さんのオルゴールなど、よく知っている曲でも弾く人で微妙なニュアンスの違いがありますよね。社長も書かれてますが、高岡ワールド!って感じです。こう、耳をそば立てて全身耳にして、1音も逃さず聴きたくなるそんな演奏でした。
昼、夜2回公演ということが急遽決まったため、昼から夜へ、夜から昼への移動があったりキャンセルが出たら移動をかけるなど、いろいろありまして少し不手際が出てしまい、ご迷惑を掛けてしまった部分がございました。この場を借りてお詫び申し上げます。




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