アンサリーを知ってますか? - ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい>掘り出し物CD編・第6話

ある日私はとある小料理屋で独り夕食をいただいておりました。
しかもその小料理屋は焼酎専門の小料理屋で、えらい沢山の焼酎が棚に並んだ店なのですが、私はいつものように酒っけなしで、そこで夕食をいただいていたのであります。なんで独りだったかというと、一緒に夕食をいただく相手がいなかったからです。?。答えになっとらんか。「かみさんはどうしたの?」と言われるかも知れませんが。なに?誰もそんなこと訊いとれせんってか。
「なんで酒も飲まんあんたがわざわざ小料理屋で、しかも焼酎専門の店で、しかも独りでご飯をいただいとったの?」と訊きたいでしょうが。なに?訊きたくないってか。
そこまで言うならしかたがない、お話しましょう。
かみさんが実家に帰っておって、しかたなく独り寂しく晩御飯をいただいていたのであります。(しょうもなあ)

その店は知り合いがやっておって、島根の実家から送ってくるというお米で握ったおにぎりが「ものすごおうみゃあもんだで」たまにご飯だけいただきに行くのです。いつものように食べ物に関しては「卑し系」である私は、あれこれたのんで黙々と食事をいただいていたのでありますが、その時店内のスピーカーからまさに「癒し系」の音楽が流れてきたと思ってくんねえな。「卑し系」と「癒し系」は発音は同じだが、まったくもって似て非なる関係であることは言うまでもない。
流れてきたのは懐かしき「蘇州夜曲」。かの李香蘭(り こうらん)の歌っとった古いふるい歌じゃにゃあか。「李香蘭」と言っても最近の若い人はご存知ないでしょうが、決して中華料理店の名前でないことは、またまた言うまでもありません。(おいおい、そこのおばちゃんは知っとるはずだあ。しらばっくれとったらあかんヨ)おじちゃんたち「卑し系」の年代にはとってもなつかしい人の名前です。
その李香蘭の唄った「蘇州夜曲」が、現代風にアレンジされ、そうまさに「癒し系」の音楽として流れてきたのです。

そのバックにはアコースティックギター1本とピアノだけ。それも静かに、静かに。なんともいい雰囲気なんですなあ。皆さんのようにギターをやられる方だったら、一度はきっとこんなギターを弾いてみたくなるんじゃないでしょうかねえ。
(参考までにこの「蘇州夜曲」、最近では復活の兆しが見えており、調べてみると平原綾香さんなんかもCDに入れておるようじゃった。これも聴いてみねば、と思っておるしだいですが)
その他にもこのCD、ジャズあり、ボサノバありなんですが、すべてほんわかとした癒し系。その歌を唄っている人が今日取り上げた「アン・サリーさん」なんヨ。
その名前もお店の人に教えてもらったのですが、その日帰って早速インターネットで調べてみました。CDが4~5枚発売されていました。

大急ぎで翌日レコード屋さんへ行って、とりあえず2枚買ってきました。
自宅で、例の卵のスピーカーで聴いてみましたが、なんともはや、はじめから終わりまで完璧に「癒し系」なんですなあ。アコースティックギターの響きが、なんともええわあ。ということで一遍にファンになっちまった。
このCDはミューズにありますので、山下さんに「おいちゃん、聴かせて。お願い!」と言ってください。「卑し系」のおいちゃんが「癒し系」の「アン・サリー」をかけてくれますよ。因みにアン・サリーさん。高校までは名古屋で過ごしていて、現在は現役の心臓内科の先生なんだと。


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