メキシコ・マリンバ - ミューズの日記
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皆さんはマリンバと言う楽器をご存知ですか?
時にマンドリンと間違われる方が居ますが、マリンバはいわゆる木琴なんですね。元々はアフリカが発祥と云われています。そしてアメリカ大陸に渡り、中米でマリンバとして形が出来上がったようです。それが北米に渡ってマッサー社が現在のマリンバの形を作ったそうです。

メキシコは地理学的には北米になるのですが、グアテマラとお隣りですし、同じスペイン語圏と言う事で文化的には中南米ですね。そのメキシコとグアテマラには昔はマリンバの下の共鳴箱にひょうたんを使っていました。現在はそれが木の箱でできていますが。日本やアメリカで見るマリンバの共鳴パイプはスチールです。それが大きな違いのひとつですが、更にもう一つ、メキシコマリンバには共鳴パイプ(木の箱)の下部に羊の腸の皮が貼ってあり、それが「び~ん、び~ん」とビリ音を出すんです。

更に演奏スタイルにも違いがあります。日本では大抵1台のマリンバを一人で演奏しますが、メキシコは2人~4人で演奏します。親父と息子と叔父さん二人とかが、狭い範囲の音域を自分の持場として連弾をするんですね。それが見事にタイミングが合うんです。スケールも見事につながります。この写真は親子二人と叔父さんがベースを演奏していますが・・・。

また、メキシコ・マリンバは音程がひどいんです。ヤマハではオシロスコープの付いた高級なチューナーを使いながら聴力の訓練をした職人さんが微妙な音程を調整していますが、メキシコは単にハーモニカで合わせるだけなんです。まあ、大体あってればいいんですね。従って耳の良い人がメキシコ・マリンバの演奏を聴くと気持ち悪くなってきます。

最後にもう一つ。運搬方法が全然違います。日本のマリンバは分解して毛布に包んだり、ソフトケースに入れて乗用車に積めますが、メキシコ・マリンバは分解できません。従って逆さまにして乗用車の屋根の上に縄で縛って運搬するんです。

所変われば品変わると言いますが、いろいろ違うものなんですね。

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