2009年4月10日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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少しアップするのが遅くなりましたが、先日(4/5)の益田正洋さんのコンサートのご報告です。
今回のコンサートは益田さんの6枚目にあたる(フォンテックからは4枚目)CD『ヴィラ=ロボスギター作品集』の発売記念として行われました。
益田さんが名古屋でソロコンサートを行うのは今回が初めて。私も以前から楽しみにしていたコンサートでした。

開演前、ご本人が『今日は緊張してきました・・・』と仰り、一人でいるより誰かと話をしていた方が気が紛れますと、店に降りてきて私やお客さんたちとお話しをされていました。人によっては一人でいる方が落ち着く人と、誰かと話していた方が落ち着く人と、タイプが分かれるようですね。これだけのプロの演奏家でも緊張というのはあるんですから、アマチュアの愛好家が人前で演奏するのに緊張で失敗するのは当たり前ですよね。皆さん、安心して緊張してくださいね。(笑)

プログラムはかなり重厚な内容で、自分が演奏したい曲を集めたらこんな内容になってしまったんです、と益田さん。
<プログラム>
1.J.S.バッハ:リュート組曲 ホ長調 BWV1006a
2.ヘンデル:ソナタ Op.1-15
 (原曲:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)
3.J.S.バッハ:シャコンヌ
4.ヴィラ=ロボス:5つのプレリュード
5.ブローウェル:ソナタ

確かに、すごいプロでしょ?
出だしは若干硬さを感じさせる演奏でしたが、リュート組曲のメヌエットあたりから調子も出てきて、1部最後のシャコンヌでは拍手が鳴り止まない程の感動的な演奏でした。
そして、2部のヴィラ=ロボスは最近レコーディングしたばかりと言うこともあって、聴衆は益田さんの世界に完全に引き込まれていました。皆がよく知っているロボスながら、彼自身の音楽になっていて、今まで聴き慣れた曲がこんなに新鮮に響くんだと改めて益田さんの音楽性に感服しました。
演奏が如何に素晴らしかったかは、売れたCDの枚数でも分かります。サイン会の時には、ミューズの店のドアを開放して外まで並んでいただきましたから・・・。

終演後、食事をしながらいろいろとお話しする中で、『ギター音楽普及』について華が咲き、盛り上がりました。益田さん曰く、『演奏家も普及にもっと努力すべきだ。私で役に立てることがあれば手伝わせて欲しい。』これは3月に来て頂いた松田弦さんも同じ様なことを言ってくれてましたが、トップを走る若手演奏家がその様に考えていてくださいるのはとても嬉しいし、心強い限りです。もっともっとギター人口を増やしたいですね。これはプロの演奏家に限らず、アマチュアの愛好家の皆さんも、一緒になってやれるといいですね。

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