2009年1月11日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日はニュー・イヤー・コンサート『ラテンアメリカのギター音楽』で酒井康雄さんに演奏していただきました。
午後3時開演のコンサートなので、酒井さんが2時には入る予定でしたが、なかなか現れません。心配しだしたのが14:30頃、もう開場の時間ですがまだ現れません。結局到着されたのが14:45で開演15分前。しかも、ギターとリュートの2本の楽器を店に置いて、また直ぐ出て行くではないですか。5分後、つまり開演10分前に大きな手提げ袋を両手に持ってご到着です。見ると中には沢山のシュークリームと飲み物で、『終演後には皆さんで食べて頂きましょう。』と演奏者自らの差し入れだったんです。車に取りに行っていたんです。

遅くなった理由を聞きますと、予約してあったシュークリームが、何かの手違いで出来ていなかったので待っていたそうなんです。このシュークリームは皆さんにお約束していた物ではないので、時間に間に合わなければキャンセルも出来るものだと思うんです。それなのに、皆さんへの心遣いを大事にされるところが酒井さんらしいところで、その人柄を感じます。

そして、殆ど指慣らしもない状態で本番です。寒い外から到着して間もないので私なら指も冷たいままなのにと思って聴いていました。最初の1、2曲は若干指の固さを感じましたが、徐々に調子も上がってきて、ラテンアメリカの名曲を、解説を交えて聴かせてくれました。

2部の前半はルネッサンス・リュートに持ち替えて、リュートの名曲を演奏するのですが、器用ですよね。普通はギターとリュートを同じステージで持ち替えて演奏はしませんと言うか、出来ません。それを難なくやってのけるのですから・・・。
それと解説の話がとても面白い。作者の事、時代背景など本当によく勉強されているのが分かります。ギタリストで、ギターやリュートに限らず、歴史やクラシック音楽全般についてこれだけ知識のある人は少ないです。まだ酒井さんのコンサートを聴いたことのない人は、是非一度聴いてみてください。

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