村山織物協同組合のブログ

武蔵野と狭山丘陵

そろそろ秋

2017-08-28 10:27:31 | 日記
織物組合では、学校教育事業がスタートします。

コースター織りと、ハンカチ草木染。
コースターは平織で最も基礎的な縦横の織物です。
はるか昔から織られている方法です。
染色は天然染料で染めます。
特に昭島市で染めたものと武蔵村山市で染めたものは、色に違いが出ます。

昭島はすべて地下水の水道水なので、色が鮮やかに出ます。
特にコチニールは赤系統が出ます。
武蔵村山周辺では鉄分が多いので、青紫系統の色になります。

かなり水に含まれている成分に左右されます。奥多摩では石灰成分が多い。

目的とする色が染める場所によって違ってきます。
酸、アルカリにも反応します。
したがって、天然染料は水の性質に大きく左右されます。

当然、同じ染料でも取る時期によってかなり違ってきます。



  こんな感じ (^^♪
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変な夏

2017-08-22 10:30:19 | 日記
8月も終盤になりました。
織物組合ではイオンモール武蔵村山で機織りの体験会を2日間行いました。
手織り機でコースターを織ります。
だいたい小学生が多く織るのですが、上手な子、呑み込みの早い子、いろいろ来ます。
今回はどの人もたいへん上手でした。
織りながら、どうするときれいに織りあがるか考えています。

圧巻なのはお母さんに抱えられて杼を通し筬をばったんする、3歳ぐらいの女の子。
足が届かないから、お母さんが開口足踏みをします。
けっこうじょうず。

子供が織って今度はお母さんも織って親子参加、どっちも同じような出来でした。



(こんな感じです。)

さて今週末は花火大会がかたくりの湯周辺で行われます。
この辺では夏の終わりを花火で締めくくります。

天候が8月に入ってから雨降りばかりで、同時に夏バテが出てきて(-"-)



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絹織物

2017-08-09 10:42:13 | 日記
明星大学読売講座に当村山産地の事が書かれております。
その中で木綿反物から絹織物への過程が書かれております。
所沢の市日に品物を運んだと言う事を聞いていますが、貯水池ができたせいで
品物が運べなくなって絹の板締め織物を作って八王子に出荷したと書かれております。

貯水池のせいで絹になったのかわかりませんが、古老には昭和の初期に藍甕を作り
紺屋の準備をしたが、もう需要が無くなり紺屋ができなかったと聞いています。
そのことは、木綿から絹への移行を示しています。
藍の需要が無くなり、伊勢崎の絣の技術を導入して絹織物に変わったのです。
その頃がちょうど村山貯水池の完成の時期と同じころになります。

その市は所沢市の金山町付近のように聞いております。
現在織物組合にはその頃作っていた、木綿絣を陳列展示しています。
その頃の事情を知っている人がほとんど亡くなっております。

木綿絣から絹の村山大島への変化です。
全く違う織物への転換でした。

今でも移住してきた板締めの型(板屋さん)や縦糸を作る(巻屋さん)がいます。

(*^-^*)
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