村山織物協同組合のブログ

武蔵野と狭山丘陵

ようやく秋らしく

2020-09-29 10:02:57 | 日記
長雨で8月になったら暑くて。
家庭菜園がだめですね。
トマトが8月中旬でおわり、今まで作ってきて最短終了。
ネギがみんな白くて枯葉が目立ち、どこの畑も悪いです。
白菜の苗を作って、今年はいい調子だったのが、暑い日が一日あり熱焼けで全滅。
それで苗を買ってきて植えたのです。
毎年気候が変だ、変だと言って、さらに変になってゆきます。

村山大島の最盛期は昭和50年ごろですが、その頃と今は天候が全く違います。
糸を干したり天日にさらすことが多かったので、仕事が天候に大きく左右されます。
糸がけば立たないようにふのりを付けますが、凍るとのりのけが無くなってしまいます。
夏は湿度が糸に影響して滑りが悪くなり、冬は乾燥して静電気が起きて膨らんでしまいます。
染色は冬は暖かくてよいのですが、夏は暑くて汗だく。

草木染は染料を取る時期によって色が変わります、だいたい梅雨が終わってからのものを使用します。
そうでないと色が出ません。

とにかく、織物は天候に大きく左右されます。

    

         (*^-^*)


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源氏物語

2020-09-23 10:56:43 | 日記
先日、市民会館で源氏物語第五帖「若紫」が京ことばと雅楽で公演されました。

語りは京ことばで女優の山下智子さん、笙は武智和子さん、竜笛は伊藤善之さんで行なわれました。
山下さんはかなり気さくな方で意外に笑いを取っていました。肩ぐるしい感じがありません。

語りの後には衣桁に掛けた村山大島の原反が飾られ背景にしてありました。
これが結構いける。

笙や竜笛がきれいな曲を奏で雅な雰囲気に浸りました。
また京言葉がたいへんに美しく、「言葉が口から流れるように観客につたわる」ように感じられ、
また観客もシーンとして聞き惚れている感じがしました。
言葉の内容は大体しかわかりませんが、流れている波動が心地よく感じました。

光源氏は今なら児童福祉法違反で逮捕されそうな感じで、マザコンとロリコンが共生しているようで
どこが教育委員会推薦か?という感じ。今でもそういう人がいますが。
平安貴族はこんな生活をしていたんだろうか?ただ当時は寿命が短くすぐに亡くなってしまうので
生きている時間が大切であったようにおもいます。

全体に肩ぐるしさがなく、流れるような京ことばに包まれ快い気分に浸れました。




      (*^-^*)



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女物、男物

2020-09-07 10:13:34 | 日記
村山大島紬には女物、男物があります。
女物は色がカラフルで柄が大きく、男物は青や渋めの色で柄が小さいです。

女物は縦が地糸と絣で2種類、横に絣と地糸で構成されています。
柄のできた縦絣に横の絣を合わせて模様を織り出します。
糸の伸びによってずれがおき、それを打ち込みの力加減で合わせてゆきます。
その時、体にリズムをつけたり、微動だにしないでいたりいろいろな方法でおります。

男物は縦2種類、横4種類の糸でおりあげます。
ほとんど縦絣は目印でそれに合わせて横絣を合わせて柄を出します。

織った物には織りこさんの気持ちが反映します。
以前、父が「あれおかしい」縁談だなと思い本人を呼んだところ嫁に行くべきか悩んでいました。
自分も3cmおきに柄が合ったり崩れたりしているので、呼んでみたらお父さんと夫婦げんかをしていました。
自分の織っている気持ちが柄に反映されてきます。

なんでもそうだと思いますが、その時の気持ちが作っているものに現れます。



↑その出来上がりに圧倒されるものもあります。
良くも悪くも機織りには気持ちの安定が必要です。

   (^_-)-☆
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