村山織物協同組合のブログ

武蔵野と狭山丘陵

青天を衝けない

2021-03-22 16:01:44 | 日記
ご存じNHKの今年の大河ドラマです。
主人公の渋沢栄一はお隣の埼玉県深谷市出身。
今は幕末のところをやっております。
藍畑、里芋畑、剣術道場が描かれています。

当、村山産地もあそこに描かれている農村風景によく似ていると思います。
自分の曽爺さん爺さんは畑で藍葉を育てていたからです。
幕末に結城に行って絣の技術を覚えてきて、木綿の紺絣を作り出しました。
夏は藍を育てて天日で乾燥させて藍玉を作りました。
父の実家にはその藍小屋がありました。なかまの織元の家にもあったそうです。
それを使って紺絣を作りました。いまでも組合資料室に保管されています。
地元の古老に聞いたのですが、藍職人は給料がよかったので昭和初期に自宅に藍がめを作って仕事をしようとしたら、注文が化学染料に押され無くなってしまったそうです。

藍がめで印(しるし)半纏(はんてん)を染めました、おからのしぼり汁杯一杯で一枚染めたそうです。
藍染の職人は高給だったからもてました、農家の手伝いは当然手が青くなりませんから、遊びに行くときは藍がめに手をつけて青くして行きました。
ちなみに父の実家の屋号は「~~紺屋、こうや」です。
藍のほかの現金収入は養蚕です。養蚕のほうがこの武州では早いです。

よくこの番組は農家を描けており大正時代まではあの通りであったと思います。
剣術道場も近くにあり、良く描けています。

武州藍は現在ほとんどなくなり、剣道着に埼玉羽生市にのこっています。
剣道具は藍製品が多いです。



   (^^)/



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工事終わり

2021-03-10 11:27:17 | 日記
昨年末から旧青梅街道拡幅工事をしていますが、当織物組合分が完成し
後はバス停の工事のみになりました。
昭和3年からの門が新築になりました。



また観光協会が建物の一部を使用することになりました。



東京都でも建築後百年近い建物は少ないので、貴重になりました。
建設の時の設計図、青写真も残されています。
関東大震災の4年後に建てられたせいか、かなりしっかりした作りです。
さすがに窓はサッシになっております。
途中銀行になったりしているせいか、窓口があったり変わっています。
二階は大会議などができるように、柱が一本もない作りになっております。



今は資料室となっています。
戦後は進駐軍のダンスホールになった時もあります。



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