ははは、ですね。何度もお伝えしていますが、少なくとも上海人に関してはこの通りだと思います。お金持ちの中国人は、基本的に中国製を信用していません。中国製でも一旦海外に出荷されたものを好みます。
昨日の夕方お客さんが来て1時間くらい我が家でだべっていた関係で、発荷が送れて宅急便会社の子達が私たちの準備を待つ為に色々話す機会がありました。その時「中国製なのに一度日本に持っていって日本の値段で中国で売るんだもん、日本人って頭良いよなぁ」という発言がありました。思わず苦笑しちゃったんですけど、我々の商品の中にも中国製のものがあります。
多分中国国内で販売されている日本製品も、物によっては日本まで輸送せず、中国国内の保税区に一旦入れて、その後中国に再輸入しているものもあるだろうと思います。
何にしてもお客さんから、「赤ちゃんの靴が欲しいの、でも高くても良いから必ず Made in Japan を帰国した時に買って欲しい、Made in Chinaじゃ駄目」と依頼されることもあります。
また、贈答品に関しても、デジカメやビデオ、ノートブック等が送られるケースが多いのですが、2000年当時から日本出張時に日本で買って来いとも言われ手来ました。中国製なんですけど。。。
高級品となるともっとそのニーズが高いでしょう。買う層は現在ではお金持ちと贈答品に限定される市場ですから。そしてお金持ちは香港には比較的自由にいけますので、香港で買っちゃいます。多分彼らが日本の御殿場や軽井沢のアウトレットに行けばたくさん消費するんでしょう。
ウォールストリートジャーナルの記事は、調査母数がどう変わっているかを見ないといけないですね。確かに2003年頃はルイビトンのバックを持つ人は少なく、理由は贋物が氾濫しているから必要ないという意見を聞きました。でも今お客さんを見ていると香港で買ってきたという人が結構出てきています。上海市内にもビトンを含む直営店が入っている「66」というところが有るんですが、値段は税金の関係もあり日本より高いです。でもお金持ちは買ってるんでしょうね。
まあ我々のお客層は富裕層に分類されるにしても、中小企業経営者と中高級サラリーマンになりますので、高級ブランド品の顧客層とは一部しか重ならないので、実際のところはよくわかりませんが。
中国人が中国製を信頼するようになるには、以下が必要でしょう。
・対象となる製品だけでなく、全ての製品の品質に信頼性を持つ
・贋物を排除する
しかし、、これには行政機関の監督機能が正しく機能し、上記に触れる物を製造した物に対する厳罰が下される事が必要になるでしょう。メラミンミルク事件の事後対策が、三鹿という1社に対する厳罰に留まり、程度の差はあれ同じことをしていたその他の企業は社会的制裁は業績という形ででているにしろ、経営責任は問われていない。香港で報道されたような外資系企業の製品にメラミンが入っていたことは報道すらされていない。
このような現状を考えると中国人が中国製品を信頼するようになるには、まだ30年は係るのではないかと思います。
明治維新の頃、日本と中国を訪れた欧米人は、清国に比べ日本は清潔な国だと評価したそうです。中国には中国の強さと良さがありますが、国も大きく、実質的に多民族国家(漢族が90%以上といっても、外見、言語すら異なる)であるだけに、100年以上経過し、大都市においては先進国並みのインフラを備えるようになった今でもまだまだだなと思わされます。
1930年代の上海はアジア一の大都市でありながら、東洋の魔窟とも評価されていた町でした。この国の経済変化は極めて早かったのですが、社会の変化のスピードはやはり5000年の単位で考える必要があるのでしょうね。
中国人はなぜ嫌う、高級品の「MADE IN CHINA」
【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! 2009/01/06(火) 15:16
中国は2008年時点で、日本や北米に次ぐ世界第3のぜいたく品消費国となり、新たに現れた富裕層を中心に、海外製のブランド品への関心が高まっている。一方、「環球奢侈品報告(GLOBAL LUXURY REPORT)」の統計では、86%の中国人ユーザーがブランド品に「MADE IN CHINA(中国製)」の表示が入ることを嫌う結果が出た。中国服飾網が6日付で伝えた。
同調査は非営利組織、世界奢侈品協会(World Luxury Association)によるもの。海外の高級品が中国で買えるようになって約30年、当時の年収の数倍もする高級品への憧れは依然として強く、「自分の地位と名声を象徴するもの」としての意味合いが強いという。しかし、高級ブランド品の生産地表示に「MADE IN CHINA」とあると判明すると、品物が安っぽく見え、購買意欲が失せてしまうという。
欧米の高級服飾メーカの関係者は、「MADE IN CHINA(中国製)」の商品との距離のとり方に苦労しているという。中国現地で良質で安価な材料と生産拠点を確保し、価格を抑えて販売するか、あくまでブランド力を生かした「こだわりの逸品」を販売するか、他ブランドメーカとの競争もあり、難しい選択を強いられているという。
一方で、米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の昨年の記事によると、「5年前なら、シャツが英国製、イタリア製でなければ高級品としてみなされなかったが、今では状況が少しずつ変わってきている」ともある。中国人の持つ「高級品は価格が高い」、「外国製の表示があれば高級」という概念や、「中国製」への抵抗も、徐々に薄らいで来ているという。(編集担当:金田知子)http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0106&f=national_0106_006.shtml
昨日の夕方お客さんが来て1時間くらい我が家でだべっていた関係で、発荷が送れて宅急便会社の子達が私たちの準備を待つ為に色々話す機会がありました。その時「中国製なのに一度日本に持っていって日本の値段で中国で売るんだもん、日本人って頭良いよなぁ」という発言がありました。思わず苦笑しちゃったんですけど、我々の商品の中にも中国製のものがあります。
多分中国国内で販売されている日本製品も、物によっては日本まで輸送せず、中国国内の保税区に一旦入れて、その後中国に再輸入しているものもあるだろうと思います。
何にしてもお客さんから、「赤ちゃんの靴が欲しいの、でも高くても良いから必ず Made in Japan を帰国した時に買って欲しい、Made in Chinaじゃ駄目」と依頼されることもあります。
また、贈答品に関しても、デジカメやビデオ、ノートブック等が送られるケースが多いのですが、2000年当時から日本出張時に日本で買って来いとも言われ手来ました。中国製なんですけど。。。
高級品となるともっとそのニーズが高いでしょう。買う層は現在ではお金持ちと贈答品に限定される市場ですから。そしてお金持ちは香港には比較的自由にいけますので、香港で買っちゃいます。多分彼らが日本の御殿場や軽井沢のアウトレットに行けばたくさん消費するんでしょう。
ウォールストリートジャーナルの記事は、調査母数がどう変わっているかを見ないといけないですね。確かに2003年頃はルイビトンのバックを持つ人は少なく、理由は贋物が氾濫しているから必要ないという意見を聞きました。でも今お客さんを見ていると香港で買ってきたという人が結構出てきています。上海市内にもビトンを含む直営店が入っている「66」というところが有るんですが、値段は税金の関係もあり日本より高いです。でもお金持ちは買ってるんでしょうね。
まあ我々のお客層は富裕層に分類されるにしても、中小企業経営者と中高級サラリーマンになりますので、高級ブランド品の顧客層とは一部しか重ならないので、実際のところはよくわかりませんが。
中国人が中国製を信頼するようになるには、以下が必要でしょう。
・対象となる製品だけでなく、全ての製品の品質に信頼性を持つ
・贋物を排除する
しかし、、これには行政機関の監督機能が正しく機能し、上記に触れる物を製造した物に対する厳罰が下される事が必要になるでしょう。メラミンミルク事件の事後対策が、三鹿という1社に対する厳罰に留まり、程度の差はあれ同じことをしていたその他の企業は社会的制裁は業績という形ででているにしろ、経営責任は問われていない。香港で報道されたような外資系企業の製品にメラミンが入っていたことは報道すらされていない。
このような現状を考えると中国人が中国製品を信頼するようになるには、まだ30年は係るのではないかと思います。
明治維新の頃、日本と中国を訪れた欧米人は、清国に比べ日本は清潔な国だと評価したそうです。中国には中国の強さと良さがありますが、国も大きく、実質的に多民族国家(漢族が90%以上といっても、外見、言語すら異なる)であるだけに、100年以上経過し、大都市においては先進国並みのインフラを備えるようになった今でもまだまだだなと思わされます。
1930年代の上海はアジア一の大都市でありながら、東洋の魔窟とも評価されていた町でした。この国の経済変化は極めて早かったのですが、社会の変化のスピードはやはり5000年の単位で考える必要があるのでしょうね。
中国人はなぜ嫌う、高級品の「MADE IN CHINA」
【社会ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! 2009/01/06(火) 15:16
中国は2008年時点で、日本や北米に次ぐ世界第3のぜいたく品消費国となり、新たに現れた富裕層を中心に、海外製のブランド品への関心が高まっている。一方、「環球奢侈品報告(GLOBAL LUXURY REPORT)」の統計では、86%の中国人ユーザーがブランド品に「MADE IN CHINA(中国製)」の表示が入ることを嫌う結果が出た。中国服飾網が6日付で伝えた。
同調査は非営利組織、世界奢侈品協会(World Luxury Association)によるもの。海外の高級品が中国で買えるようになって約30年、当時の年収の数倍もする高級品への憧れは依然として強く、「自分の地位と名声を象徴するもの」としての意味合いが強いという。しかし、高級ブランド品の生産地表示に「MADE IN CHINA」とあると判明すると、品物が安っぽく見え、購買意欲が失せてしまうという。
欧米の高級服飾メーカの関係者は、「MADE IN CHINA(中国製)」の商品との距離のとり方に苦労しているという。中国現地で良質で安価な材料と生産拠点を確保し、価格を抑えて販売するか、あくまでブランド力を生かした「こだわりの逸品」を販売するか、他ブランドメーカとの競争もあり、難しい選択を強いられているという。
一方で、米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の昨年の記事によると、「5年前なら、シャツが英国製、イタリア製でなければ高級品としてみなされなかったが、今では状況が少しずつ変わってきている」ともある。中国人の持つ「高級品は価格が高い」、「外国製の表示があれば高級」という概念や、「中国製」への抵抗も、徐々に薄らいで来ているという。(編集担当:金田知子)http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0106&f=national_0106_006.shtml