日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

飲み疲れ

2009-01-28 | 上海ライフ・子育て
 日本も年末は忘年会が立て続きに入って、否が応でも毎日のようにお酒を飲まなければなりません。中国も事情は同じで、旧正月前は会社関係、取引関係との夜のお付き合いが連日あります。

 幸いなのは中国人だけの場合、一次会だけでおわりますので、8-9時には宴会は終わるのですが、日本企業や日本人をしてのビジネスとなると、その後にカラオケに行く機会も多いですね。

 幸か不幸か、今年は当方まだ中国市場向けのサイト構築とオペレーションに手一杯で日本人市場への動きは進めておらず、また、単なるネット小売の段階ですのでお付き合いが非常に少ないために平穏な(といっても毎日やる事は山ほどあるので暇ではないのですが)にすごしておりました。

 しかしながら。。ここここ数日連日親戚や知人周りにつき合わされており、昼夜2回の宴会をこなしているために、胃が疲れております。通常上海人はお酒も黄酒(紹興酒)をのむのですが、私が結構白酒(マオタイのような強い酒)が好きという事が既に知られており、昼間からどっと白酒をのまされ、夜は夜で紹興酒。。うーん、暴睡したのですが、まだ胃がムカムカします。

 子供たちは各所でお年玉をもらっているのですが、まだ意味が良く解らないようで、要らないとか発言することもありますね。何か買ってあげないと。。でも二人子供がいるのですが、もらうお年玉(紅包というのですが)は息子一つだけで妹のは無い人もいるんですよね。。まぁ、もらった額を見ながら我々も親戚の子供たちに配っていますけど。。

 自分が子供の頃は、正月に親戚が集まる事もありましたが、最近は地方を除けば日本はこういう習慣なくなっていますよね。連日の宴会には辟易しますが、年に1回程度と思えば大事にすべき行事だなぁと思わされます。

 まぁ、典型的現代人の私は、社会人になって以降、正月に実家に帰ることさえまれですが。。こういう中国の密な家族関係は、うっとおしくもあり、反面うらやましくもあります。

 でも、、同じ家族でもやっぱり所得格差が如実に現れてしまいます。従兄弟の一人は今米系の銀行に勤務しているのですが、出席はしましたが料理にはしをつけなかったですね。そこは義母の祖母の家なんですけど、上海の平均以下の暮らしをしている狭くて汚い家ですので、私自身もあまり好きではありません。同じ上海人家族でも表面的なお付き合いはあっても、実は距離感が出てきている事が解ります。

 まぁ、やむを得ないですね。30年前は特権階級を除けば皆貧乏だった。でも今は、ちょっとしたきっかけや運で生活や所得が全く異なる世界に分断されてしまいます。先進国と低開発国が同居している上海を見ていますと、今後は家族関係もだんだん希薄になっていくんじゃないかと思います。


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味千ラーメン第二段

2009-01-28 | 日本・日系企業
 日経BPに味千ラーメンの記事が続けて掲載されています。

・ラーメンというのが新しい概念の食事であった
・パートナーに恵まれた
・本部が利益を独占するという方針ではない
・中小企業とはいえトップが何度も現地を見ていること。

 といったところが成功要因といえるのでしょう。あんまり具体的じゃないうですけど。多分本当にここまで成功した理由って、オーナーも論理的には説明できないのではないでしょうか?

 中国ラーメンは昔からあります。確かにスープはもっとシンプルですが、店によりけりですが味は良いものも多くあります。日本のラーメンは確かに美味しいです。ほとんどの在日中国人も同感ではないでしょうか。問題は値段が高いこと。

 初めの頃は口コミ効果とかもあったのでしょうね。今はだまっててもメディアに乗りそうですけど。そういう意味で、中国進出が早かった事が最大の勝因かな。後、中国側に対して3%のロイヤリティ収入だけ徴収するということで、パートナーに対するインセンティブは大きいですね。

 大阪の商売みたいですけど、日本からはソフト・ハード共に提供するけど、資金は出さず、後は中国側に全部まかせてしまうのが一番確実かもしれません。欲を欠くなという教えでしょうか。

 中途半端に自分で全てコントロールしようとして、無駄な投資をしてしまった事例は多いのではないでしょうか。100億円のビジネスから3億円しか入らないと考えると少ない気もしますけど、日本の上場企業の経常利益って3%程度のところが多い(特に製造業)のですから、発想を変えれば十分に美味しいですよね。その100億円の事業達成までに必要な資金(設備投資資金や、人の派遣コスト)を考えると、結果的には旨くできたのだと思います。

 うーん。でもそう考えると中国進出コンサルという仕事がなくなっちゃいますか。。。。







http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20090127/183995/
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日本のベンチャー投資って

2009-01-28 | 日本・日系企業
 日経によれば、日本の昨年度のベンチャー投資が1000億円にとどまったそうです。同じく本日の記事にアメリカのベンチャー投資は、5年ぶりに前年より8%減で2兆5千億円に留まったと記載されています。

 先日中国のベンチャー投資は73億ドル=6500億円との報道がありましたので、彼我の差に唖然とさせられます。対米25分の1、対中国6.5分の1ですか。。。

 日本の場合、新規公開企業の不祥事が続いたために年々コンプライアンスの基準が厳しくなり、株式公開件数がこの2年落ちている事も大きく影響しています。昨年上期の時点で、VCそのものが何処も経営の厳しい状態が続いており、その上金融危機になりましたので、新規投資に回すお金がない、パフォーマンスが悪くてファンド作ってもお金が集まらないというのが今の状況なんでしょう。

 日本は既に人口が減少しつつあり、長期的に経済成長を望むのならば、新しい技術の芽を育て、社会としての合理化を進める必要があるはずですが、どうにも日本の金融系の方々にはその方向性は期待できないですね。

 それにしても1000億円というのは、個人には巨額の資金ですが、六本木当りの再開発プロジェクト1件程度の資金では?大企業1社の利益にも及ばないんですよね。金融機関系のVCのように最大3-5千万円の投資と考えても2000件程度にしか投資していないんですね。継続投資分を除いたら、実質幾らのお金が、幾つの新しい案件に投資されたのか。。  

 日本の暗い未来を示すような数字です。。

日経より:
ベンチャー投資48%減 08年度、ピークの3分の1
 経済産業省系の調査機関によると、国内主要ベンチャーキャピタル(VC)による2008年度(08年4月―09年3月)の新規投資額は前年度の半分の水準に落ち込む見通しだ。株価低迷で投資回収が難しくなっているため。設立間もない開発型ベンチャーはVC依存が高い企業が多く、景気低迷が長引けば財務戦略の練り直しを迫られる企業が増えそうだ。
 ベンチャーエンタープライズセンター(VEC、東京・中央、松村博史理事長)が08年度の「ベンチャーキャピタル等投資動向調査」をまとめた。国内主要90のVCの08年度新規投資額(見通し)の合計は1000億円。07年度比48%減で、ピークだった06年度の3分の1にとどまる。 (09:58)

米ベンチャー投資額、5年ぶり前年割れ 08年8%減
 【シリコンバレー=田中暁人】米ベンチャー企業の成長資金が減少している。全米ベンチャーキャピタル(VC)協会などの統計によると、2008年の米ベンチャー投資額は前の年に比べて8%減の283億ドル(約2兆5000億円)で、03年以来5年ぶりの前年割れだった。金融危機の深刻化を背景に 10―12月期に急ブレーキがかかった。ソフトウエアやバイオ関連ベンチャーへの投資が細る一方、市場拡大が見込まれる環境ベンチャー向け投資は増加を続けた。
 7―9月期までは底堅く推移したが、10―12月期の投資額が前年同期比33%減の54億ドルにとどまったことが響いた。(

http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/4082e5ada11cec1766dd03b5b53adf57
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