日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国のネット市場予測

2009-04-18 | 中国経済関連
 今日の香港の報道で、中国のEC市場の成長スピードは現在がピークで徐々に落ちていくとの報道がありました。ネガティブな情報やなーと思って中を見てみると。。

Mwrket Avenueという調査会社の報告で:
・中国のEC市場は2007年に110%成長、2008年には130%も成長したが、今後は2012年まで40-80%の成長に留まるだろう。
・その理由として金融危機があげられる。
・既に8千万人のユーザーがいるが、今後のネットユーザーの増加率と潜在顧客の増加率は今のようなスピードで増加する事はない。
・ただこのスピードダウンは顧客にも売り手にも市場を成熟化する良い機会になるだろう。
・それでもEC市場の規模は、2012年には今の6倍の7910億元=12兆円になるだろう。

 中国のネット関係の調査で有名なiResearchは、この数字はコンサバティブと評しており、今後も倍倍ゲームで増加するとしています。その理由として、金融危機の影響で、顧客の価格選好が強まりネットに流れていくだろうとの事です。

 8000万人のユーザーですが、当たり前の話ですがECで物を買う人は、PCを持っているか少なくとも使う機会のある人であること。物によりますが消費をできる人、ということで中国の大多数の農民等の貧困層は少数です。昨年夏の段階の調査では中国の中間所得者の半分以上がECユーザーという推測ができるのですが、金融危機によって中国人の所得レベルの急激な向上はしばらくないでしょう。

 政府は社会安定の為に低所得者層の所得向上を目指していますが、彼らがECユーザーになるには時間も掛かるでしょうし、なっても消費できる金額は知れています。一方サラリーマン層も所得が伸びなければ消費はそれほど伸びない。

 確かに保守的というこの香港の見かたの方が正解だと思います。が、、2012年には今の日本のEC市場の倍以上になるのですね。その数字だけみれば、全然悲観的な数字じゃないですよ。。

 洋服をネットでこんなに買うのは以外ですが、ユニクロがネットに進出したのも同じ理由ですが、地方都市に一々拠点を作って販売するよりもネットの方が良いということでしょう。地方やど田舎にもそれなりにお金を持っている人がいますので。。

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新宿ラーメン満来

2009-04-18 | 中国経済関連
 昨日新宿に行った時に久々にラーメンを食べたのですが、もし知っている人がいたら教えて欲しいのですが。。

 昨日行ったのは新宿西口のビックカメラの裏手の通りに有る満来という店でした(満代だったかもしれません)。実は25年前に新卒で入社した会社が新宿にあり、このお店のラーメンは「ざるチャーシュー」と「チャーシュー面」の二つが名物で、全社もつけ面に肉がいっぱい。後者はこれはまた巨大なステーキのようなチャーシューがラーメンに載っていて、体育会系出身の当時の私のお腹を膨らませるには最適な店でした。

 でも知らないうちに店が若干移転して、「ほりうち」という名前になっていたのですが、昔ながらの味だったので東京に戻ってきて新宿に行く時は時々利用していました。

 ところが昨日行くと、ほりうちの傍、元々満来のあった店に新しいラーメン屋ができており、メニューは例のざるチャーシューとチャーシューが。。おもわず入ってざるチャーシューを食べたのですが、ほりうちに比べるとしょうゆ味が強いかな?

 まぁそれはそれとして、ネットでみたらほりうちは、”人気店「満来」のオーナーが高齢のため引退、後継者の堀内氏が店名を「ほりうち」に変更して再スタート。店の場所は以前より少し新宿駅寄りとなったが、ガラス張りの店内に客席はカウンター15席のみと少ない”という記載がされています。

 今の満来って。。。誰が経営しているのでしょうか??二つの店は同じ通りで50mもはなれていません。多分チャーシューが目玉でしょうから、完全に競合してしまいます。

 小さいラーメン屋サンでも、何かお家騒動の臭いがしますね。。

 もし、内情ご存知の方がいたら教えていただければと思います。

http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13042962/
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ユニクロも淘宝

2009-04-18 | 中国経済関連
 さすがユニクロ。

 ユニクロは上海市内に展開している店舗を見る限り、客の入りも良く地元の方にも人気があります。元々全品中国で生産していますから、国内市場向けの参入に関しても有る程度のノウハウの基盤はあったのだろうと思いますが、日本では中品質低価格という立ち居地ですが、中国では比較的高いけど質の良いブランドという形で受け止められています。

 自分自身が中国国内で淘宝に出店して小売をやっていますが、淘宝自体の出店者の商品には偽者や併行輸入品などが多く、日本企業は嫌う傾向が有ります。実際そういう一面もあるのですが、中国のEC市場の中では圧倒的な存在になっており、この場を逃すのは大きな機会を失う事になります。

 ユニクロは、おそらく淘宝市場というB2Cに出店するのでしょう。そしてコールセンターとマーケティングはトラコスにアウトソースするのですね。私自身が個人的に考える中国のEC市場参入のベストモデルです。

 淘宝のB2Cには、他の大手日本企業では東芝のノートブックが出店している程度ですが、欧米系ではP&Gやデル等が出ています。

 さて、その他の企業はどうして行くかですね。

 大きなヒントは、中国に比較的強いユニクロが独自サイトを作らずに、既存のEC市場淘宝に出店した事。独自サイトの中国人向け認知度向上にかける手間と労力=コストを十分に考えた上での選択です。

 さすが、強い企業は考える事も正しいと思います。



ユニクロ:アリババと組み中国でネット通販開始
【企業ニュース】 【この記事に対するコメント】 Y! V 2009/04/17(金) 18:01
  カジュアル衣料ブランドの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長) <9983>は16日、中国電子商取引最大手である「阿里巴巴(アリババ)」のショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」と協力して中国でネット通販事業を開始したと発表した。同日、淘宝網内と独自サイトの2店舗をオープンした。

  ユニクロは2002年9月に上海に第1号店を出して以降、4月までに中国本土と香港に36店舗を展開している。売上が急成長しており、今後は早期に100店舗まで拡大する方針だ。

  同時に、国土の広い中国で販売をさらに拡大し、認知度向上を図るため、ネット通販にも参入した。16日にオープンした2サイトではそれぞれ、約500アイテムを販売し、キャンペーン情報なども配信する。現地での受注センター業務と宣伝・マーケティングなどは、ITアウトソーシングのトランスコスモス(東京都渋谷区、奥田昌孝社長) <9715>とその中国子会社が担当する。(編集担当:恩田有紀)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0417&f=enterprise_0417_007.shtml
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