昔はあちこちで見かけたのに、近頃さっぱり見かけなくなった花がある。
その代表取締役(横綱?)はオキナグサだ。
この花については、拙ブログでも既に複数回取り上げている。
例えば、「われ幻のオキナグサを見たり。岩手ウブウブ編。(2011年5月28日)」、
「オキナグサは今何処。」など。
オキナグサがこの方面の植物の横綱?だとしたら、
本頁で扱うコシオガマは大関か関脇クラスに相当するだろうか。
こちらは旧ゴマノハグサ部屋、現在はハマウツボ部屋、
いやハマウツボ科に所属している。
私が子供時代(今から60年近く前)は横手実家から1キロくらい離れた畑に行く途中の道端に生えていた。
この場所は全くの平地、周りは水田や果樹園ばかりの場所だった(現在は国道13号線バイパスに変貌)。
長じて、社会人となってからは、
仕事でよく行っていた大館市の郊外、野球場グランドの隅っこの草原などで見かけていた(約30年前の記憶)。
ところがその後、21世紀になってからはさっぱり見かけなくなった。
何故だろう。
ハードデスクの中を探してみたら、最近では、2009年の秋に出会っていた。
今回はその日に撮った写真を幾つか報告してみる。
場所は南秋田郡の山間部。撮影日は9月18日となっていた。
この場所(広域農道の道端)はその後も訪ねているが、コシオガマは消滅していた。
跡地はススキやオオブタクサなどの草藪と化していた。
ほぼ同時期、秋田空港のすぐ近くを走る道路の法面でも群生を見かけた。
こちらは道路の構造上、近くに停車できないため、近づいて撮影することは出来なかった。
一、二年後にまた掠めたら、やはり丈の高い草にすっかり覆われてしまっていた。
この植物は他の強壮な草木との競争にはとみに弱く、日当たりが悪くなるとサッサと姿を消してしまうようだ。
秋田県のかつてこの花が生育していたような道端は、
ほぼ100%、ススキやオオハンゴンソウ、オオブタクサ、セイタカアワダチソウなどの
強壮な草に占領されてしまった。
コシオガマは今何処で何をしてるんだろうか。
以上。
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