それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

マイノリティのリアリティ

2011-10-24 17:33:49 | 日記
不用意な発言というものはあるものだ。

前回の飲み会の後日談で、あのとき、確かに一瞬「いかんな」という場面があった。

マイノリティらしき方がいるなかで、そのことをすっかり忘れて、その性質について変な方向の話になってしまった瞬間があった。

まずいとは思ったのだが、取り返しのつかないことというものはあるもの。

やっぱりまずかった様子。

その人の人格的な問題はあるにせよ、マイノリティについてのリアリティが僕のなかでもろくも崩れ去った瞬間であった。

口頭禅という言葉があるが、ちょっと頭で分かったくらいじゃ、リアリティには程遠いのだな。

研究を行ううえで一番気にかかっているリアリティ。

今回の出来事は心に深く残る何かがある。

勉強になりました。

風邪をひく、飲み会に出る

2011-10-21 23:56:04 | イギリス生活事件簿
ここ数日日記も何も書いていなかった。

研究をしていたのはもちろんそうだが、風邪をひいていた。

カミラが風邪をひいていて、それは妹の彼氏経由らしい。

彼女はアフガン人の血が入っている。

アジア人同士だからというにはあまりにも遠く、あまり関係ないのかもしれないが、

おそらく彼女から来たであろう私の風邪。

去年、ジョーも風邪をこじらせていたようだったけど、僕はまったくかからなかった。

熱が少しだけ出たと思う。5日間少し苦しかった。

そのなかで研究と料理以外不可能で、洗濯はしたが掃除は出来なかった。



病み上がりの今日は、日本人との会合。メンバーは皆博士課程というレアなもの。

開始30分で心が一度折れるも(全体がうまく盛り上がらず)、途中で復活し何とかつつがなく盛り上がった気がする。

イギリスでは人の年齢をあまり聞かない。

精神年齢勝負のようなところがあって、年齢に関係なく幼いやつはそれ相応に扱われる。

今日はかなりばらばらな精神年齢で、間に挟まれた私は前半開始30分で厳しい展開を迎える。

参加者全員(6人)でのチームプレーに持ち込むべく奔走する私(少人数だとやる気があるね。大人数なら気にならないのに)。

しかし自分の幼さの限界もあり、うまくいかないことも。

グータンの合コン企画では反省会が面白いが(それがメイン)、今日それぞれのグループ(3つ)はどういう感想を抱いただろうか。

聞きたくない。僕なりに頑張ったんだから許せ。



今日の参加者の顔ぶれに関する僕のひどく個人的な感想。

参加していらっしゃった女性のひとりが、(僕が日本の)大学に入ったばかりの頃に遊んでもらっていた女の人に少し似ていて、少し切ないが懐かしい気持ちになった。

あと、ほかにも色々感じたけど、忘れてもいいようなこと。

ああ、なんだか人と会うと面倒だなあ。会ったあとの精神の変化の処理が面倒だなあ。だから人に会わないようにしているんだったのに。すぐ忘れてしまう。

収穫はあったような、そうでもなかったような。

でも去年の会合よりあった(初年度にはかなわないとしても)。

面談

2011-10-17 17:39:50 | 日記
総じて良かった。非常に建設的なもので、自分が思っていた方向に進むかたちでOKだったし、相当積極的に色々な意見をもらい、これでうまくいかなかったら、自分に責任があると思える内容。

指導教官ふたりの違う立場からの非常に噛み合った議論の展開は生徒から見て素晴らしく、変な話だが本人たちもやや興奮、満足している様子だった。

1時間半びっちり議論して、終わったあと、図書館などに行ってから帰宅。たっぷり食事をとって少し眠る。体は非常に元気なのだが、頭がひどく疲れていた。

起きてから、私の数少ない親友からのメールと、それに付随して亡くなった後輩のお母さまからのメールを拝読。後輩に関しての私の記憶を掘り起こした短い手紙の感想をいただく。背筋が伸びる。

今から今日の面談の議論を整理する予定。時間との戦い。

週末

2011-10-15 05:48:06 | イギリス生活事件簿
今日はこっちに戻ってきてから最初の週末ということで、気合が入ったというわけではないのでけれど、土曜日は朝から、というか早朝から、ラムをオーブンで焼いた。

色々な野菜の入ったマッシュポテトを作りながら、下味を軽く付けたラム肉をオーブンに放りこむ。

だが、忘れていた。この家のオーブンは一定時間以上使うと何かがおかしいのか、眼にははっきり見えない煙をゆっくり出して火災報知機を作動させるのだ。

朝5時に大音量の火災報知機。大変、申し訳ない。

しかし、この報知機が焼き上がりのサインでもあって、ラムはちゃんと焼けた。

晩、後輩と食事。料理を振る舞う。お土産のワインが美味。



日曜日、Tさんに会いに街へ出る。

イタリア人が美味しいと言ったイタリア料理屋に。

美味しい。サービスも良い。値段も手ごろ。また来たい。

ただ、どういうわけか、フランス人がオーナーだった(店を出るとき「メルシー・ボークー」と言われる)。

フランス人も食では信頼できる国民。

街の散策はことのほか発見が多かった。未だに街のことを知らな過ぎる。

それはそれでいいのだ。楽しいのだから。あまり遊び方を知ると良くない場合もある。遊び過ぎるから。

明日は指導教官との面談。さてどうなるか。

なんてことはない近況

2011-10-13 21:17:38 | 日記
今学期はじめての買い物をクリスとエースと。

エースというのは仮名で、日本で英語教師として4年間働いていた青年のことである。すでに一度このブログに登場している。

日本語が多少出来るのと、教えた子供たちが検索するといけないので仮名。

むろん、当ブログ、簡単には見つからないのだが、妙に来訪者が多く、一体なぜこんなものを読んでいるのかと思う次第。

ところでフラットメイトのカミラは一緒に来なかったが、彼女はとてもフランクな人。

オランダとイギリスのハーフだが、アフガン人が入っているとかなんとか、とにかく複雑なのがヨーロッパの世界。

もちろん日本にも色んなハーフや移民がいるわけだが、それ自体が非常に特殊な存在となってしまうのが悲しさ。

アジアの共同体などを口にする留学生が日本にやたらと多い昨今ではあるが、根本的に文脈が違うヨーロッパから何を学ぶべきなのか冷静に観察せよと言いたい。

買物はなんてことはないのだが、男性ばかりでとにかく時間がかからない。

帰宅後、僕がつくったパイナップル・フィズを3人で飲みながら談笑。カミラも加わる。

彼女はジョーと同じコースだそうで、やはり教職をとるらしい(ただしイギリスで働く気はない様子)。

ジャニンが残した大量の食物を冷凍庫から取り出し、ようやく僕たちのスペースを確保しつつ、取り出した物体について議論。

時差ボケがひどい今日この頃ではあるが、しかし散歩や買い物でなんとか元に戻せるかもしれない。

けれど、重要なのは自分のペースで研究すること。それは徐々に出来ている。よく食べ、よく学ぶこと。